現在位置: carview! > ニュース > カー用品 > ミニバンは何故FFが多いのか? FRのミニバンってないの?

ここから本文です

ミニバンは何故FFが多いのか? FRのミニバンってないの?

掲載 更新
ミニバンは何故FFが多いのか? FRのミニバンってないの?

もはや日本で走っている車の中で種類的には一番多いといっても良いかもしれないミニバン。
そんなミニバンは何故FFが多いのでしょうか?

FF・FRってそもそもなんだ? その違いは?

軽自動車にも自動運転の未来! 新型デイズ&デイズ ハイウェイスター【新型車レポート】

FF(フロントエンジン・フロントドライブ)とはエンジンを車体の前部に置き、動力を前輪に伝える方式で、FR(フロントエンジン・リアドライブ)とはエンジンを車体の前部に置き、動力を後輪に伝える方式です。

なのでFFとFRの違いはエンジンの動力を前後どちらの車輪に伝えて車を動かしているかということになります。

動力を伝える車輪が前後どちらかによって使用される部品も異なります。

何故ミニバンではFFが多いか?

FFとFRの違い分かったけれど、では何故にミニバンではFFが多いのか?

答えはプロペラシャフトという部品が有るか無いかが原因しています。これが有るか無いかで大きく変わってくるのです。

プロペラシャフトという部品はFRの車に装着されるものです。何をしている部品かといえばフロントのエンジンの動力をリアの車輪に伝達させているものです。

フロントエンジンリア駆動のFR車はこの部品がないとエンジンの動力をリアの車輪に伝えることができなくなります。なのでFRの車には必須の部品となります。

このプロペラシャフトという部品はエンジンから車体の底部を通ってリアの車輪につながっている構造になっています。

この部品が必要となることで部品の装着スペースを確保しないといけなくなり車内のスペースが削られることになります。

例えば最近の低床ミニバンといわれる車の場合だとプロペラシャフトがあることにより車内の床面がフラットにしにくかったりというデメリットが出てくるのです。

このように、ミニバンをFRにした場合は車内のスペースが狭くなりがちになる事が多くのミニバンがFFとなっている要因の一つにあげられます。

スペースの問題だけではない

プロペラシャフトの有る無しで変わってくるのは車内スペースだけではありません。

ミニバンユーザーの多くが気にする燃費にも影響が出てきます。プロペラシャフトを使用することで車の前方から後方にかけて大きな部品を装着しないといけなくなります。

このことで重量が大幅に増します。当然車両の重量が増すことにより燃費は低下してしまいます。

各社しのぎを削って燃費向上をさせているなか、燃費を良くするにはFFのほうが有利となるのです。

操作性はどう?

燃費やスペースの問題でミニバンではFFが多いというのは説明してきたが、操作性はどうだろう。一般的には前輪で車両の操作をおこなうため駆動輪と操作輪が同じなFF車の場合最小回転半径が大きくなったり、アンダーステアの傾向となります。

ただ、最小回転半径はホイールベースなども踏まえて変わってきますしミニバンの実用的な使用内容を考えると高速でコーナーを運転するような酷いアンダーステアとなるような状況なども頻繁には考えにくいと思われます。

FRミニバンは無いの?

説明のようにミニバンという車の性格を考えたときにミニバンではFFが多く採用されるようになったと考えられます。

ではFRのミニバンは無いのか?といえばそうではありません。ただ、現行車ではないに等しく、メルセデス・ベンツのVクラスがFRとしてラインアップされています。

商用車ベースになってしまいますが、トヨタ・ハイエース、日産・NV350キャラバンもFRですね。

旧モデルで言えば、日産のエルグランド(E51)や初代セレナ(C23)、マツダの初代MPVあたりがFRミニバンとして存在していました。

FRにこだわりがある人は探してみるのもいいかもしれません。

[byフジモン スタイルワゴン・ドレスアップナビ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
AUTOCAR JAPAN
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
AUTOCAR JAPAN
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
乗りものニュース
90年前の“博物館級”のオートバイがオークションに登場 “2輪界のロールス・ロイス” 1936年製ブラフ・シューペリアがカッコ良すぎる
90年前の“博物館級”のオートバイがオークションに登場 “2輪界のロールス・ロイス” 1936年製ブラフ・シューペリアがカッコ良すぎる
VAGUE
HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
motorsport.com 日本版
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
くるまのニュース
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
VAGUE
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
WEB CARTOP
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
motorsport.com 日本版
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
乗りものニュース
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
乗りものニュース
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
くるまのニュース
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
Webモーターマガジン
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
motorsport.com 日本版
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

940.01370.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.02980.0万円

中古車を検索
Vクラスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

940.01370.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.02980.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村