現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 結論、「物理的なボタンの方が安全」です 主要機能のタッチパネル操作、安全性に疑問

ここから本文です

結論、「物理的なボタンの方が安全」です 主要機能のタッチパネル操作、安全性に疑問

掲載 更新 98
結論、「物理的なボタンの方が安全」です 主要機能のタッチパネル操作、安全性に疑問

英国人記者の視点:新型車の「タッチ主義」に疑問

少し安心した。「もしかして自分だけ?」という疑問に対する答えは、どうやら「ノー」のようだ。

【画像】あなたはどう思う? 物理ボタンの少ないクルマ【新型ボルボEX30と改良新型テスラ・モデル3を写真で見る】 全30枚

このところ、物理的なボタンからタッチパネルに移行したコントロール(操作系装置)に失望させられるクルマが多すぎる。場合によっては少々煩わしく、場合によっては危険きわまりない。

欧州で大きな影響力を持つ自動車安全評価機関のユーロNCAPは今月、2026年以降は主要機能に物理的なボタンを割り当てているかどうかも評価対象にすると発表した。

具体的には、ウインカー、ワイパー、ハザードランプ、ホーン、SOSといった機能を、ボタンやレバー、またはダイヤルに割り当てなければ最高評価を得られない。消費者団体による評価のため法的拘束力はないが、少なくとも欧州市場での販売に影響を与えることは間違いない。

上記は、筆者(英国人)が望むほど網羅的ではないが、歓迎すべきものだろう。

ワイパーの操作を物理的なコントロールから切り離した自動車メーカーは少ない。筆者の知る限りではテスラだけが、ウインカー操作を感触の悪いボタン(最新のモデル3ではステアリングホイールのスポーク上)に割り当てるという不可解な設計を採用している。

筆者は、こうした流れをユーロNCAPが止めてくれることを望む。

例えばボルボEX30は、ドアミラー、ワイパー感度、空調設定(ルーフに取り付けられたデフロスターボタンを除く)、ライト(フォグライトを含む)、運転支援システムの物理的なコントロールがなく、素早く回転させたり押したりできるボリューム・コントロールもない。試乗した筆者は注意散漫になった。それでも昨年、ユーロNCAPの最高評価5つ星を獲得することができた。

レバーがまったくないモデル3はもっとひどい。テスラの最新のウインカーボタンは、ラウンドアバウト(環状交差点)がない地域で開発されたのではないかと疑ってしまう仕様であり、ユーロNCAPの5つ星評価を受けるべきではない。それどころか、英国で販売すること自体、失格にすべきだと思う。

先週、英国自動車協会(AA)のエドマンド・キング会長は、「わたしはラッダイトにならないよう努力してきた」と述べた。ラッダイトとは、19世紀初頭に機械化に反対して打ちこわし運動を行った英国の労働者たちのこと。今では、新しい技術に反対する人や、うまく使いこなせない人のことを指す言葉だ。

多くの人が共感することだと思う。「昔は良かった」と嘆いたり、雲の形にも文句をつけたりするような、不機嫌な老人には誰もなりたくない。

クルマは全般的に以前より良くなっているが、レバーやダイヤルやボタンをなくすことは「良くなった」のではなく、「安くなった」だけなのだ。誰もがそれを認め、止める時だ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
くるまのニュース
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
AUTOCAR JAPAN
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
Auto Messe Web
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
motorsport.com 日本版
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
motorsport.com 日本版
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
AUTOCAR JAPAN
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
AUTOSPORT web
12月1日は岡山国際でドラテク磨き! 初心者向け「カルガモクラス」もある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は要チェックです
12月1日は岡山国際でドラテク磨き! 初心者向け「カルガモクラス」もある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は要チェックです
Auto Messe Web
F1第22戦水曜会見:レースディレクター交代は「知らなかった」と驚くラッセル。一方で対話を続ける意思も明かす
F1第22戦水曜会見:レースディレクター交代は「知らなかった」と驚くラッセル。一方で対話を続ける意思も明かす
AUTOSPORT web
いすゞ新型「FRマシン」発表! 斬新「スポーティ顔」採用&四駆設定あり! “新開発エンジン”と8速AT搭載の「D-MAX」「MU-X」タイで発売!
いすゞ新型「FRマシン」発表! 斬新「スポーティ顔」採用&四駆設定あり! “新開発エンジン”と8速AT搭載の「D-MAX」「MU-X」タイで発売!
くるまのニュース
大人気の輸入車コンパクトSUVが進化! VW改良新型「Tクロス」はどう変わった? 乗って思った「これでいいんだよ」感とは
大人気の輸入車コンパクトSUVが進化! VW改良新型「Tクロス」はどう変わった? 乗って思った「これでいいんだよ」感とは
VAGUE
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
WEB CARTOP
いよいよラリージャパン最終日。勝田貴元の“全開プッシュ”は見られるか?「難しい1年を支えてくれたチームのために仕事をしたい」
いよいよラリージャパン最終日。勝田貴元の“全開プッシュ”は見られるか?「難しい1年を支えてくれたチームのために仕事をしたい」
motorsport.com 日本版
伝説のジャガーXJSが現代に蘇る、660馬力V12スーパーチャージャー搭載『スーパーキャット』誕生
伝説のジャガーXJSが現代に蘇る、660馬力V12スーパーチャージャー搭載『スーパーキャット』誕生
レスポンス
ヒョンデのタナクが総合首位をキープ。トヨタのエバンスとオジェが続く……勝田貴元5番手|WRCラリージャパンDAY3午後
ヒョンデのタナクが総合首位をキープ。トヨタのエバンスとオジェが続く……勝田貴元5番手|WRCラリージャパンDAY3午後
motorsport.com 日本版
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGP FP2:好調メルセデスのハミルトンが最速。角田は初日10番手、アルピーヌやハースもトップ10入り
F1ラスベガスGP FP2:好調メルセデスのハミルトンが最速。角田は初日10番手、アルピーヌやハースもトップ10入り
AUTOSPORT web
レクサス「FRスポーツカー」がスゴイ! 5リッター「V8」&4.7m級の“美しすぎる”「流麗ボディ」採用! 豪華内装もイイ「LC」とは
レクサス「FRスポーツカー」がスゴイ! 5リッター「V8」&4.7m級の“美しすぎる”「流麗ボディ」採用! 豪華内装もイイ「LC」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

98件
  • rav********
    先進性ばかり取り入れても使いにくければ本末転倒。
  • eh1********
    そりゃあ触感が無いのだから、目視しないとボタンがどこにあるか判断できないし、目視しないと反応したのかも判断つかない。

    このことが危険以外の何になる?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

559.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

468.0499.8万円

中古車を検索
EX30の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

559.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

468.0499.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村