現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【昭和の名車 98】日産 エクサクーペ:昭和61年(1986年)

ここから本文です

【昭和の名車 98】日産 エクサクーペ:昭和61年(1986年)

掲載 更新
【昭和の名車 98】日産 エクサクーペ:昭和61年(1986年)

昭和は遠くなりにけり…だが、昭和生まれの国産スポーティカーは、日本だけでなく世界的にもブームとなっている。そんな昭和の名車たちを時系列で紹介していこう。今回は昭和61年発売の日産 エクサクーペだ。

時代のひとつ先を行ったNDIコンセプト
日産 エクサクーペ:昭和61年(1986年)10月発売
昭和61年(1986年)10月、日産からユニークなクルマが登場した。パルサーのバリエーションだったパルサーEXAから、独立したモデルとなったエクサである。

【スクープ】専用スペースフレーム採用か!? 特許公開でわかったRX-9の開発進捗状況

エクサはパルサーのシャシとエンジンを流用した軽量スポーティカーだ。ボディ形状は2タイプあって、ノッチバックのクーペと大きなラゲッジスペースがあるグラス風ハッチを持つキャノピーを設定していた。

グレードはクーペ、キャノピーともにタイプAとBがあり、最大の違いはアルミホイールの有無とタイヤサイズ(タイプAは185/60R14、タイプBは195/60R14サイズ)だ。キャノピーの良さはやはりラゲッジスペースの広さだが、ほとんどのユーザーはスタイルの好みでどちらかを選んでいたようだ。

エクサの最大の特徴は、このリアスタイルだ。Bピラーから後方トランクリッドまでの部分が脱着式のため、前席上のTバールーフとこのリア部を外せばフルオープン風になったのだ。

またオプションでキャンバスハッチも用意されていた。1988年5月には、廉価版のタイプXとスポーティ仕様のタイプSが追加されている。タイプSはビスカスLSDやエアスポイラー一体カラードバンパーなどを標準装備していた。

クーペとキャノピーのリアハッチ部分は互換性があり、北米仕様では交換が可能だった。つまり、1台のクルマで2つ(コンバーチブル風とTバートップも入れれば4つ)のボディバリエーションを楽しむことができた。

このような柔軟な発想は、主要輸出先である北米では大いにウケたのだが、日本では運輸省(当時)の認可が下りず、クーペかキャノピーか、どちらかのボディを選ばなければならなかった。これが日本におけるエクサの不運だった。

パルサー譲りのCA16DE型1.6L DOHC16バルブ(120ps)と4輪ストラット式のサスペンションがおりなす乗り心地は、どちらかというとマイルドで峠をギンギンに攻めるようなクルマではなく、雰囲気を楽しむオシャレなクーペだった。スタイリングは米国のNDI(日産デザインインターナショナル)によるもので、リファインを重ねれば長い期間でも通用するほど主張のあるデザインなのだが…。

結局、日本では人気を集めることもなく、1990年8月に姿を消し、エクサの名も消滅してしまった。

日産 エクサクーペ タイプA 主要諸元
●全長×全幅×全高:4230×1680×1295mm
●ホイールベース:2430mm
●重量:1070kg
●エンジン型式・種類:CA16DE型・直4 DOHC
●排気量:1598cc
●最高出力:120ps/6400rpm
●最大トルク:14.0kgm/5200rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:185/60R14
●価格:164万円

昭和の名車のバックナンバー

[ アルバム : エクサクーペ はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

「カムリ」がなくても日本にはレクサス『ES』がある!次期型はブランド初のEVセダンに
「カムリ」がなくても日本にはレクサス『ES』がある!次期型はブランド初のEVセダンに
レスポンス
マツダ新型「“小さな”高級車」はどうなる? まさかの「トヨタOEM」化も!? 次期「マツダ2」にモデルチェンジはあるのか
マツダ新型「“小さな”高級車」はどうなる? まさかの「トヨタOEM」化も!? 次期「マツダ2」にモデルチェンジはあるのか
くるまのニュース
BMW Motorrad「R20コンセプト」 ビッグボクサーエンジン搭載のロードスターモデルを公開
BMW Motorrad「R20コンセプト」 ビッグボクサーエンジン搭載のロードスターモデルを公開
バイクのニュース
ランチア『イプシロン』新型がヒストリックレースのペースカーに… 「ミッレミリア」は6月開催へ
ランチア『イプシロン』新型がヒストリックレースのペースカーに… 「ミッレミリア」は6月開催へ
レスポンス
グリップが大切なレース用タイヤは溝なしのツルツル! だったら市販車のタイヤの溝は何で必要?
グリップが大切なレース用タイヤは溝なしのツルツル! だったら市販車のタイヤの溝は何で必要?
WEB CARTOP
12気筒の代わりはまかせろ!──新型ベントレーコンチネンタルGT試乗記
12気筒の代わりはまかせろ!──新型ベントレーコンチネンタルGT試乗記
GQ JAPAN
日本におけるコーンズのベントレービジネス60周年を記念したベントレー3モデルの特別限定車「コーンズ60thエディション」が登場
日本におけるコーンズのベントレービジネス60周年を記念したベントレー3モデルの特別限定車「コーンズ60thエディション」が登場
カー・アンド・ドライバー
トラック依存が高い北海道の物流問題、解決のカギは「異業種」の共同輸送
トラック依存が高い北海道の物流問題、解決のカギは「異業種」の共同輸送
日刊自動車新聞
「VW ゴルフ50周年記念モデル」ニュルブルクリンク24時間レースでワールドプレミア 348馬力のゴルフGTIクラブスポーツ登場!
「VW ゴルフ50周年記念モデル」ニュルブルクリンク24時間レースでワールドプレミア 348馬力のゴルフGTIクラブスポーツ登場!
AutoBild Japan
どうするサインツJr.。フェラーリ離れる来季に向け、焦らず慎重に決断か「僕はもうすぐ30になる。次のプロジェクトは本当に成功させたい」
どうするサインツJr.。フェラーリ離れる来季に向け、焦らず慎重に決断か「僕はもうすぐ30になる。次のプロジェクトは本当に成功させたい」
motorsport.com 日本版
果てしなく一直線!! 都内を一刀両断する「ナゾの直線道路」が存在するワケ 通れるのは一部のクルマだけ!?
果てしなく一直線!! 都内を一刀両断する「ナゾの直線道路」が存在するワケ 通れるのは一部のクルマだけ!?
くるまのニュース
AC『コブラ』復活、663馬力V8スーパーチャージャー搭載…新写真と映像を公開
AC『コブラ』復活、663馬力V8スーパーチャージャー搭載…新写真と映像を公開
レスポンス
口を開けば出てくる「働くクルマの自動運転化」! 現役職業ドライバーの働き口も同時に議論しないのは失礼千万
口を開けば出てくる「働くクルマの自動運転化」! 現役職業ドライバーの働き口も同時に議論しないのは失礼千万
WEB CARTOP
EV拡大のカギを握る「商用EV」 しかし課題山積! 元ディーラーが“普及の条件”を解説する
EV拡大のカギを握る「商用EV」 しかし課題山積! 元ディーラーが“普及の条件”を解説する
Merkmal
[ツーリング中に冷や汗] 旅先でバイクが故障した。他メーカーのディーラーでも修理してもらえるの?
[ツーリング中に冷や汗] 旅先でバイクが故障した。他メーカーのディーラーでも修理してもらえるの?
WEBヤングマシン
ベスパ「プリマベーラ」「スプリント」新型モデル発売! 時代を超越したデザインとテクノロジーの調和によるユニークな個性を確立
ベスパ「プリマベーラ」「スプリント」新型モデル発売! 時代を超越したデザインとテクノロジーの調和によるユニークな個性を確立
バイクのニュース
ホンダ新「フィット」登場!? 約215万円のスポーティモデル! 「なかなか格好いい!」反響多い「無限仕様」 中国が羨ましい…
ホンダ新「フィット」登場!? 約215万円のスポーティモデル! 「なかなか格好いい!」反響多い「無限仕様」 中国が羨ましい…
くるまのニュース
タイヤ選びの新常識!? 適正リム幅 vs 引っ張りタイヤはどちらが正解なのか?~カスタムHOW TO~
タイヤ選びの新常識!? 適正リム幅 vs 引っ張りタイヤはどちらが正解なのか?~カスタムHOW TO~
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

133.9181.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

136.3359.0万円

中古車を検索
パルサーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

133.9181.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

136.3359.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村