アルファらしいジウジアーロのブレラ
2002年のジュネーブ・モーターショーで、アルファ・ロメオはマセラティのV型8気筒エンジンを搭載したコンセプトカーをお披露目した。惹き込まれるようなスタイリングは、ジョルジェット・ジウジアーロ氏によるものだった。
【画像】ほぼ「コンセプトカーの姿」で量産 アルファ・ロメオ・ブレラ GTVにSZ 159と最新ジュリアも 全116枚
3年後に発表された量産モデルが、そのイメージを色濃く映したブレラ。オープンで2シーターのスパイダーも、同時に提供が始まった。
スパイダーのスタイリングは、ブレラのフロントノーズとドアを利用しながら、ピニンファリーナ社とアルファ・ロメオのデザイン部門「チェントロ・スティーレ」が担当。全長は短縮され、スチール製ルーフの代わりに5層構造のソフトトップを採用していた。
シャシーは補強され、ブレラより車重は60kg重い。どちらも、生産を請け負ったのはピニンファリーナ社。今でも印象的なスタイリングといえ、特にジウジアーロのブレラはいかにもアルファ・ロメオだ。
エンジンの選択肢は、欧州では多岐に渡った。ブレラとスパイダーへ、2.2L 4気筒と2.4L 5気筒、3.2L V型6気筒の自然吸気ユニットが用意された。また、直4ターボの1750 TBiと、2.0Lと2.4Lのディーゼルターボも存在した。
基本的に優れたアルファ・ロメオではあったものの、当時の試乗評価は必ずしも上々とはいえなかった。動力性能と操縦性が、見た目から期待するほどスポーティではなかったためだ。
信頼性は高め プロドライブ仕様も存在
4気筒のブレラでも車重は軽いとはいえず、パワーのあるV6には複雑な四輪駆動システム「Q4」が載り、重く仕上がっていた。リアシートも狭かった。それでも、3.2LのQ4は安定感が高い。当時のアルファ・ロメオとしては、製造品質にも優れていた。
英国市場へ輸入されたブレラは、パノラミック・ガラスルーフに電動ブラインド、ヒーター付きレザーシートが装備された上級のSVグレード。オプションとして、18インチ・アルミホイールにパワーシート、ナビ、アップグレード・レザーなどが用意された。
2008年にV6エンジン版にも前輪駆動が追加され、電子制御のリミテッドスリップ・デフが標準装備に。英国のプロドライブ社が手を加えた、ガラスルーフ・レスの特別仕様「S」が500台限定で提供されてもいる。これも、2.2Lと3.2Lのエンジンから選べた。
英国でブレラの主力となったのは、四輪駆動の3.2L V6版。ドライバーズカーとして、最も望ましいチョイスといえる。他方、軽量な前輪駆動のV6を推すファンも少なくない。
現在の英国市場では、プロドライブのSが最も高い価格で取引されている。ただし、エンジンの種類を示すエンブレムは、ボディには与えられていない。
それ以前のアルファ・ロメオと比較すると信頼性は高く、ドライビングポジションは良好。スパイダーには少々複雑なオート・ソフトトップが載るため、動作確認は欠かせないけれど。
オーナーの意見を聞いてみる
アルファ・ロメオ・ブレラ V6 Sを11年間所有している、ジェームス・グラッドウィン氏。前のオーナーは、3年間で約10万kmも走らせていたという。
「しっかり整備され、主に長距離移動がメインだったため、購入を決めました。私が乗ってからは、6万km弱距離を伸ばしています。私も長期休暇の旅行が中心です。高い税金が悩みの種です」
「クルマの不具合は、できるだけ自分で把握できるよう務めています。リアのビルシュタイン・ダンパーは、錆びを落として塗装しました。リアのサブフレームは、ハンマーで修正しています」
「フロントフェンダーは交換。フロントのサブフレームは防錆処理済みです。燃費は良くありませんが、走りは素晴らしいですし、取引価格も堅調なようです」
「イタリア車が以前から好きで、フィアットX1/9やアルファ・ロメオ145などを乗り継いできました。しかし、なんて美しいクルマなんだ、という感想を人から聞くのはブレラが初めてですね」
英国で掘り出し物を発見
アルファ・ロメオ・ブレラ 3.2 JTS V6 Q4(英国仕様)
登録:2006年式 走行:15万3400km 価格:4995ポンド(約93万円)
理想的なアルファ・レッドのボディに、ブラックのレザー内装が組み合わされたブレラ。整備記録が残り、11万2000kmの時に主要ディーラーで点検を受けている。金額の割に、内容は良いように思える。
最初のオーナーはアルファ・ロメオ・ディーラーで、そのデモ車両だったという。2007年に転売され、スコットランドで2022年まで過ごしている。電気系統とブレーキのオーバーホールなどを最近受けている。
アルファ・ロメオ・スパイダー 2.2 JTS(英国仕様)
登録:2008年式 走行:11万9100km 価格:6495ポンド(約120万円)
2.2Lエンジンでマニュアルの、ハンサムなスパイダー。17インチのクロススポーク・アルミホイールが、ブラックのボディを引き締めている。インテリアはオプションのツートーンレザー。見た目はかなり綺麗なようだ。
ボンネットの塗装は若干焼けているそうだが、それ以外の状態は良いという。過去に5名のオーナーを転々とし、整備記録は不揃いながら、合理的な価格といえる。
中古車購入時の注意点などは、アルファ・ロメオ・ブレラ/スパイダー 英国版中古車ガイド(2)にて。
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