ウクライナの民謡をもとに生まれた有名な楽曲「キャロル・オブ・ザ・ベル」の歌に支えられ、ひたむきに生き続ける戦時下の家族の姿を描き出した映画が『キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(うた)』です。
物語の舞台は1939年1月。ウクライナのイバノフランコフスク(当時はポーランド領スタニスワヴフ)で偶然にも同じ屋根の下で暮らすことになった、ウクライナ、ユダヤ、ポーランドの三家族が、第二次世界大戦に巻き込まれてゆきます。
女子高校生が「ザ・原宿バイク」と呼ばれた’80年代のオシャレな原付バイク、ホンダのラクーンに乗ってみました!
やがてポーランド、ユダヤ人それぞれの娘たちがソ連軍、続くナチス・ドイツの侵攻により家族から引き離されてしまったため、子どもたちの出生を隠し、1つのウクライナ人家族として暮らすことに。しかし、一人残されてしまったウクライナ人の母は、運命の悪戯によって共に暮らすことになったナチス・ドイツの子どもに対しても、「この子に罪はない」と自分の子どもたちと同じよう懸命に戦火から守り抜くことを決意します。
侵略者に巻き込まれるのは、常に“普通の人々”です。本作はそんな人々の暖かくも悲しい姿を通して、まさに今も戦争に翻弄され傷ついているウクライナの人々と、世界中に向けた平和への祈りを「キャロル・オブ・ザ・ベル」の歌に込めて描きます。
第二次世界大戦時にドイツが使用していたバイクは、軍用としてサイドカー前提で開発されたBMWのR75がメイン。他に、車用のエンジンを積んだバイク+キャタピラー姿が物々しいNSU社のケッテンクラートという車両も有名でしょう。なおソ連軍も、やはり実用性重視でサイドカー仕様のウラル社のバイクが使用されていたようです。
『キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩』は2023年7月7日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほかにて全国公開です。
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