フリート販売がコロナ禍の影響を受けている
3月下旬ごろに年度末決算セールは終了を迎えたといっていいだろう。ある新車ディーラーのセールスマンに今期の年度末決算セールについて聞いてみると、「市場は依然として盛り上がっており、後半絶好調となりまして、目標販売台数をクリアできました。年度末決算セール期間中でもたびたび本社からは、目標販売台数の上方修正が行われました。それだけ小売りレベルでは、新車はかなり好調に売れていたといえるでしょう」と答えてくれた。
「優れた性能」をもつライバルを圧倒! 「トヨタ車」がバカ売れする「販売力以外の」理由
3月単月の正式な登録車と軽自動車の新車販売台数は、自販連(日本自動車販売協会連合会)と全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から4月上旬に発表されるが、統計結果はおそらく、“コロナ禍の割には調子がいい”とか、“少し元気がない”といった程度に落ち着きそうである。
その理由のひとつが、一般ユーザー、つまり小売りレベルはかなり好調なのだが、法人ユーザーや、タクシー、バス、レンタカーなどのフリート販売が、新型コロナウイルス感染拡大の悪影響を受けているので、これらの販売状況が加わると足を引っ張ることとなり、小売り現場の盛り上がりを感じることのできない統計結果となってしまうのである。年度末決算セールは例年、フリート販売も販売実績に大きく貢献しているだけに、フリート販売の不調が及ぼす影響は読み切れない部分もある。
3月の時点でヤリスクロスの納車は10月に
もうひとつの理由が納期遅延の常態化である。今期は世界的な半導体不足の影響も出ており、受注残車両(受注月内に登録[軽自動車は届け出]ができず、受注翌月以降に新規登録が延びてしまう車両のこと)が多く、2月・3月、つまり年度末決算セール本番に受注しても、3月末までに新規登録ができずに年度末決算セールの販売実績にカウントできないケースが多発しているのである。
在庫販売が少なく、受注残車両を多く抱える傾向のあるトヨタでは、2月時点でヤリス、ルーミー、ヤリスクロス、ハリアーなど、人気モデルの納車がすでに2020年事業度内に間に合わない状況となっており、ヤリスクロスは3月時点ですでに10月の納車になりそうとのことであった。
販売現場で話を聞いても、年度末決算セールの好調さをアピールするのはトヨタ系ディーラーが多かった。昨年秋ごろから“トヨタ一強”状態が顕在化している新車販売市場だが、そのトヨタの強みは受注残車両を多く抱えていることにある。セールスマン個々は抱える受注残車両のなかから、たとえば「今月は3台ぐらい登録できそうだ」という見込みを得て、「あと3台を新規受注で実績の上積みをして目標販売台数クリアをしよう」と販促活動を進めるのだ。いわば受注残車両は“貯金”のようなものなのである。
ただし、すべてのトヨタディーラーが、そしてトヨタ系ディーラーセールスマン全員が絶好調というわけではないだろうが、トヨタ系ディーラーで今回の年度末決算セールが“販売好調”というのは、バックオーダー、つまり受注残車両も大量に積み上げたことになるので、新車販売が苦戦する4月だけでなく、それ以降2021年度になってもしばらくはトヨタ一強状態が続きそうだ。
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