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WRC:トヨタが2020年体制発表会を開催。「誰がいつ勝ってもおかしくない布陣」と豊田総代表

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WRC:トヨタが2020年体制発表会を開催。「誰がいつ勝ってもおかしくない布陣」と豊田総代表

 TOYOTA GAZOO Racingは1月10日、千葉県の幕張メッセで開幕した東京オートサロン2020のなかで、2020年のWRC世界ラリー選手権への参戦体制を発表し、セバスチャン・オジエを初めとする全クルーやチーム代表のトミ・マキネン、チーム総代表の豊田章男トヨタ自動車社長などが集結した。

 2018年にマニュファクチャラーズタイトルを獲得、2019年にはオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組のドライバー/コドライバーズタイトル獲得に貢献したTOYOTA GAZOO Racing WRT。2020年は全クルーを入れ替えて、悲願の三冠達成に挑む。

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 すでに発表されているとおり、エース格はシリーズ6連覇の経験を持つセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア。さらにエルフィン・エバンス/スコット・マーティン、そして2019年がWRC最上位クラス初フル参戦となるカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンの3コンビがシリーズを戦う。

 また、トヨタの若手育成プログラムに参加している勝田貴元も最終戦ラリー・ジャパンを含む8戦でトヨタ・ヤリスWRCをドライブする。

 三冠獲得に挑む2020年シーズンに向け、チームが投入するトヨタ・ヤリスWRCには軽量化やエンジン改良といったアップグレードが施され、1月23~26日に迫った開幕戦モンテカルロから、ライバルチームとの戦いに挑む。

 体制発表会に登壇した豊田チーム総代表は「トミ・マキネンさんとやっているWRCのチームは、GAZOO Racingのワークスチームのなかでも、どちらかと言えば“ファミリー的”、仲のいいチームだと思っています」とコメントした。

「だから、新体制発表の前には、これまでのドライバーたちに感謝を示しました。今回の3チームは誰がいつ勝ってもおかしくない布陣が整ったと思っています」

「そういう意味では総合力は去年より上がってくると思いますし、毎戦の期待値も上がってくるんじゃないかなと思います」

 2019年限りでWRC最上位クラスでの活動を終えたシトロエンから移籍してきたオジエは「マシンパフォーマンス」がトヨタに移籍した理由のひとつだと述べた。

「レーシングドライバーであれば、誰もがベストなチームと戦おうと模索するものだ。これまでトヨタは素晴らしい戦いをしているし、外から見ていてもマシンはかなり速かった。いつか(ヤリスWRCを)運転したいと思っていたし、その機会を得ることができた」

「だから、シーズン開幕に向けて僕のテンションは高まり続けているんだ。6度もドライバーズチャンピオンを獲得できていることは誇りに思うけど、今シーズン、トヨタとともに成功を掴み、7回目のチャンピオンを手にできるように全力を尽くす」

 2019年末にヤリスWRCでの走行テストを行っているエバンスは「新しいマシンに乗り込むことは、いつでも大きなチャレンジだが、ヤリスWRCはすぐに自身を持ってドライブできるようになった。マシンの反応も素晴らしいし、エンジンも強力なんだ」とコメント。

 トヨタでWRC最上位クラス挑戦を果たすロバンペラは「僕にとってはR5からのステップアップになるから学ぶべきことが本当に多いんだ。だけど、周囲の助けも借りながらシーズンを通して成長していきたい」と期待を語った。

 そして、これまでのトミ・マキネン・レーシングのレーシングスーツではなく、TOYOTA GAZOO Racing WRTのレーシングスーツに身を包んだ勝田は「年々、大きくなっていくプログラムのなかで、このそうそうたる3クルーと一緒に(体制発表会の壇上に)立っていることを光栄に思います」と述べた。

「2020年シーズン後半から来年にかけて、この選手たちと同じようなところで戦えるよう、まずは経験を積むことが大事です。ただ、10年ぶりにラリー・ジャパンが日本で開催されるので、本当に多くの人に見ていただきたいですし、その前にいい走りを披露できるようにがんばりたいです」

 2020年のWRC最上位クラスを戦う3チームのうち、Mスポーツは最新カラーリングを発表済み。今回トヨタも2020年仕様ヤリスWRCを公開したため、残すは2019年のマニュファクチャラーズチャンピオン、ヒュンダイ陣営の発表だけとなった。




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