現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【136万円は意外と安い⁉️】バイク免許不要の3輪モデル、BRP・Can-Am RYKER(カンナムライカー)に乗ってみた。

ここから本文です

【136万円は意外と安い⁉️】バイク免許不要の3輪モデル、BRP・Can-Am RYKER(カンナムライカー)に乗ってみた。

掲載 更新
【136万円は意外と安い⁉️】バイク免許不要の3輪モデル、BRP・Can-Am RYKER(カンナムライカー)に乗ってみた。

バイクとオープンスポーツカーが融合した製品としてBPRからCan-Am Spyderが世に登場したのは2007年のこと。日本市場へは2013年に導入されこれまでに無い乗り物として注目された。旅道具としても相応しいゴージャスなモデルだったが、今回デビューのRyker はコンパクトかつロー・コスト、そしてイージーライドを追求した親しみやすいモデルに仕上げられていた。REPORT⚫️近田 茂(CHIKATA Shigeru)PHOTO⚫️山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

Can-Am Ryker 600・・・・・・1,359,000円~

♯4ロードボンバー裏話。最高速は174.8km/h、 谷田部での走行テスト秘話と開発ストーリー

 
 Spyder比較で一気に約100万円も下げたリーズナブルな価格設定がまずは驚きである。Ryker 600はロータックス製600cc2気筒エンジンを搭載。誰でも扱いやすいオートマチック(無段階自動変速のCVT)が採用され駆動方式もメンテナンスフリーのシャフトドライブ。価格は上記の通り。

 上級モデルの900は同エンジンの3気筒版を搭載し、価格は1,599,000円。さらに足回りを強化したラリーエディションでも価格は1,764,000円。10周年特別仕様のスパイダーがざっと300万円前後していたことを考えると、先ずは価格に親しみを覚えるRykerのコンセプトと販売戦略は大歓迎である。

 ちなみにこの3輪ビークル、日本ではかなり特殊なカテゴリーとしてとらえられている。必要とされる運転免許証は普通免許(4輪)である。バイクで風を浴びる感覚に憧れるも2輪免許やバイクに縁の無い人でも気軽に乗れてしまう。

 車両的にはバイク扱いになる部分もあって、車庫証明も不要、通行料金もバイクとみなされるので維持経費は手軽く済んでしまう。余談ながらバイクにはあるヘルメット着用義務(法規制)も除外対象。もっとも実際乗るにはヘルメットを始めライダー装備が必需品であることは言うまでもない。

 一定の手順を経てエンジンを始動すれば、あとは右手のアクセルを一捻りするだけ。発進から最高速まで右手のみの簡単操作でイージードライブが楽しめる。ブレーキ操作も右足ペダルを踏むのみ。前後連動式だから必要に応じてシンプルに踏力調節するだけで事足りるのである。

 発進時の自動クラッチ締結時に、駆動系に伝わる音とショックの大きい点が気になったが、発進後は加速もスムーズ。かつスロットルレスポンスも十分に力強い。3気筒の900はさらに豪快さを増す加速フィーリングと快適なクルージング性能を楽しめる点が魅力的だ。

 ガチッと直進性の強い安定感は特筆もの。全身に浴びる風を気持ちいいと感じながらのクルージングは長旅にもお勧めできる心地よさがある。

 グイっと力を込めてハンドルを切ると、シャープにかつ思い通りに旋回を始める感覚は結構スポーティー。もちろんバイクとは次元の異なる乗り味。明らかに横G(遠心力)を体感しながらのコーナリングは4輪車と同様だが、ロールは極めて少なく、旋回力のポテンシャルとクィックな操舵レスポンスはレベルが高い。

 そんな走りをすると、操舵トルクがけっこう重く、かなりの腕力が要求されるケースもあるが、穏やかに流す限り(普通の走り)は、市街地でも高速でも操作感と乗り味は楽チンであった。

 3輪故に転倒リスクが極めて少ない事、停止時も安定自立するから地面に足を着いて車体を支える必要がない点。そのままリバース(後退)できる事や旋回時の感覚は4輪自動車的。一方右手でスロットルグリップを回して加速し、ハンドルバーの操作で操舵する点と全身で風を浴びる乗り味はバイク的。

 その異質な乗り味と個性的なフォルムに独特な魅力を覚えた。実際、市街地を走れば、周囲の注目を集めることは必至。その意味で言えば、何千万円もするスーパーカーを凌ぐ程目立つ。
 
 希少な乗り物を楽しむと言う意味でもなかなか乙な乗り味が楽しめるのである。


⚫️ディテール解説

◼️主要諸元◼️

車名 CAN-AM RYKER 600

全長(mm)2,352
全幅(mm)1,509
全高(mm)1,062
最低地上高(mm) 112
シート高(mm) 615
車両重量(kg)270
乗車定員(人)2

エンジン型式Rotax 600 ACETM
エンジン種類水冷4ストローク並列2気筒
総排気量(cm3)600
最高出力(kW[hp]/rpm) 35[47]/7,300
最大トルク(N・m/rpm)47 /6,200
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射&スロットル(インテリジェント・スロットル・コントロール)
始動方式★セルフ式

燃料タンク容量(L)20

変速機形式オートマチック(CVT) リバース機能付
駆動方式 シャフトドライブ

タイヤ
 前145/60R16 M/C (66T)
 後205/45R16 M/C (77T)

ブレーキ形式
 前油圧式ディスク×2
 後油圧式ディスク

懸架方式
 前SACHS + 複筒式コイルオーバーショック
 後SACHS + 複筒式コイルオーバーショック、プリロード調節付

こんな記事も読まれています

水平対向エンジン×MT設定アリ! 新型「スポーツ“クーペ”」初公開! 公道走行は“オプションで可能”な「RR1」に「これはイイ!」と反響も 米に登場
水平対向エンジン×MT設定アリ! 新型「スポーツ“クーペ”」初公開! 公道走行は“オプションで可能”な「RR1」に「これはイイ!」と反響も 米に登場
くるまのニュース
ベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」発表! 最高速335キロ、最高出力782馬力!! 半世紀以上ぶりにシングルヘッドライトを採用
ベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」発表! 最高速335キロ、最高出力782馬力!! 半世紀以上ぶりにシングルヘッドライトを採用
Auto Messe Web
フル液晶メーターにステアリングスイッチってもはや上級乗用車レベルじゃん! 新型キャンターの豪華内装と安全装備がスゴイ
フル液晶メーターにステアリングスイッチってもはや上級乗用車レベルじゃん! 新型キャンターの豪華内装と安全装備がスゴイ
WEB CARTOP
やや失速気味のフェラーリ、サインツJr.はオーストリアでの復活に期待「スペインは僕たちの苦手とするサーキット」
やや失速気味のフェラーリ、サインツJr.はオーストリアでの復活に期待「スペインは僕たちの苦手とするサーキット」
motorsport.com 日本版
市販9インチカーナビが取り付け可能に…カナテクスがN-BOX用カーナビゲーション取付キット「TBX-H014」を発売
市販9インチカーナビが取り付け可能に…カナテクスがN-BOX用カーナビゲーション取付キット「TBX-H014」を発売
レスポンス
大きく変わることは決して悪くはない!──新型ミニ・カントリーマン試乗記
大きく変わることは決して悪くはない!──新型ミニ・カントリーマン試乗記
GQ JAPAN
ホンダ「ヴェゼル」がマイナーチェンジ、静粛性、乗り心地、安全性能が大幅に向上
ホンダ「ヴェゼル」がマイナーチェンジ、静粛性、乗り心地、安全性能が大幅に向上
@DIME
【MotoGP】プラマック、ドゥカティ陣営から離脱&ヤマハサテライトチームへ!? オランダGPで発表予定との情報
【MotoGP】プラマック、ドゥカティ陣営から離脱&ヤマハサテライトチームへ!? オランダGPで発表予定との情報
motorsport.com 日本版
雨でクルマが滑りやすい! 悪天候は「FR」と「FF」どっちが得意? 「4WDがベスト」とも言い切れないワケとは?
雨でクルマが滑りやすい! 悪天候は「FR」と「FF」どっちが得意? 「4WDがベスト」とも言い切れないワケとは?
くるまのニュース
無塗装アルミボディがクール! 軽自動車枠のスポーツカー 新型「スーパーセブン600」に 日本専用の“クラシックエディション”登場
無塗装アルミボディがクール! 軽自動車枠のスポーツカー 新型「スーパーセブン600」に 日本専用の“クラシックエディション”登場
VAGUE
【MotoGP】アレックス・マルケス、グレシーニとの契約延長へ。ドゥカティMotoGP陣営で3シーズン目に挑む
【MotoGP】アレックス・マルケス、グレシーニとの契約延長へ。ドゥカティMotoGP陣営で3シーズン目に挑む
motorsport.com 日本版
BMWの高性能セダンが歴代初の電動化、727馬力「M HYBRID」搭載…欧州発表
BMWの高性能セダンが歴代初の電動化、727馬力「M HYBRID」搭載…欧州発表
レスポンス
フェラーリが電気自動車も生産可能なプラント「e-ビルディング」を公開
フェラーリが電気自動車も生産可能なプラント「e-ビルディング」を公開
@DIME
【2024年版】ホンダ ステップワゴンVS日産 セレナを徹底比較
【2024年版】ホンダ ステップワゴンVS日産 セレナを徹底比較
グーネット
乗って、触って、新型フリードここが変わった!【工藤貴宏】
乗って、触って、新型フリードここが変わった!【工藤貴宏】
グーネット
[カーオーディオ・素朴な疑問]メインユニット…アルパイン『ビッグX』のオーディオ機器としての実力は?
[カーオーディオ・素朴な疑問]メインユニット…アルパイン『ビッグX』のオーディオ機器としての実力は?
レスポンス
最新パワーユニットを搭載した「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+ クーペ」を追加発売
最新パワーユニットを搭載した「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+ クーペ」を追加発売
月刊自家用車WEB
日産新型「最上級3列SUV」まもなく登場! 全長5.4m級の巨大ボディ&超豪華インテリア採用! 新型「QX80」米国で発売へ
日産新型「最上級3列SUV」まもなく登場! 全長5.4m級の巨大ボディ&超豪華インテリア採用! 新型「QX80」米国で発売へ
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1312.51359.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

778.0778.0万円

中古車を検索
スパイダーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1312.51359.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

778.0778.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村