■東京オートサロンで公開「新型インプレッサ」
スーパーGTやNBRチャレンジ、ラリーといったモータースポーツからアウトドアでのアクティビティなど、クルマの楽しさを全方位から訴求するスバル/STIのブース。
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ステージに中心に据えられたのは今春発売予定の新型インプレッサのプロトタイプ(STIパーツ装着車)だ。スバルは人を中心にしたクルマ作りにこだわり、安心と愉しさという価値を提供してきたが、インプレッサはスバルのラインアップを支える屋台骨となる、重要なモデル。インプレッサは誕生当初、スポーティなモデルとして多くのスバルファンに愛され、近年ではその高い運動性能だけでなく、安全性能も備えるクラスを超えたモデルとして多くのユーザーに選ばれるなど、世界中の多くのユーザーに愛されるモデルへと成長した。
現在、スバルはWRX、BRZをベースとしたマシンでモータースポーツに参戦しているが、そのマシンのパーフォーマンス、そして量産車における運転の楽しさは誕生当初からインプレッサが長い間培ってきた技術がベースになっている。また、安心と愉しさの「安心」の領域、すなわち安全性能に関しても誕生当初から0次安全や衝突安全に始まる安全の根幹になる部分を第一優先で開発していて、今ではそれらがスバルのラインアップすべてに通じるものになっている。長年培ってきた経験によって、視界性能、パワーユニットだけでなくボディそのものの耐久性、運動性能はここに展示している最新のスバルスポーツモデル、SUVモデルの基礎となっている。
新型インプレッサの開発プロジェクトゼネラルマネージャーを担当したスバル商品開発本部の毛塚紹一郎氏が登壇した。
「新型インプレッサは目的地への運転がワクワクして、いつでも楽しい、乗る人すべてをアクティブな行動へと後押しするモデル。今回、名称を従来の『インプレッサ スポーツ』から『インプレッサ』にしました。歴代インプレッサはスポーティかつスタイリッシュなデザイン、楽しくなる優れた運動性能、安心できる先進安全装備、とことん使えるユーティリティを兼ね備えたモデル。今回、新型インプレッサはこうした歴代モデルの伝統をしっかりと継承し、その機能や実用性をさらに進化させたモデルになっています」。
「インプレッサ スポーツ」から「インプレッサ」へ。これまで「スポーツ」が5ドアハッチバック、そして「G4」が4ドアセダンとボディタイプを2つ用意していたインプレッサだが、今回展示された5ドアハッチバックが「インプレッサ」を名乗ることで、事実上4ドアセダンの「G4」は廃止となるのだろうか?
「デザインをより洗練させ、スピード感のある鋭いシェイプと力強さを感じさせるフェンダーにより、行動的なライフスタイルを後押しする躍動的でスポーティなエクステリアになっています」。
「インテリアは大型のセンターインフォメーションディスプレイの採用など、ドライビングとアクティビティの時間を自然体で過ごせる使い勝手のよい、カジュアルなインテリアに仕立てています」。
「運動性能や動的質感では新シート開発など、車両と人体構造からのアプローチで磨き上げた、人に優しい動的質感やスバルグローバルプラットフォームの進化、さらに2ピニオン電動パワーステアリングの採用などにより、楽しく、気持ちよく、疲れない、いつまでも運転したくなる走りを実現しています」。
「安全性能では新世代アイサイト、広角単眼カメラの搭載をはじめとした新機能を搭載し、日常のドライブからアクティビティに向かうロングドライブ、また万一の時まであらゆるシーンでユーザーが安心して運転できるクルマになっています」。
毛塚氏は2022年9月にワールドプレミアした新型クロストレックの開発も取りまとめているが、クロストレックは新型インプレッサの性能をベースに、さらにSUV性能を高めたモデルになっていると解説。一方で新型インプレッサに搭載される技術や性能は新型クロストレックと共用しつつも、最低地上高が低く、よりスポーティに楽しめるモデルになっていると訴求した。
「ぜひとも新型インプレッサに乗ってスポーティ、そして気軽に安心してアクティビティをとことん楽しんでいただけたらうれしく思います。本日車両に装着しているSTIパーツ以外にも、インプレッサと過ごす時間をさらに楽しいものにしてくれるアイテムを開発予定です。長くインプレッサをお乗りいただいている方にも、これからインプレッサをお選びいただく方にも、長く愛されるクルマにしていただきたいと思っています。春頃お客様にご覧いただけるよう、全力で開発を進めておりますので楽しみにお待ちください」と締めくくった。
〈文=湯目由明 写真=湯目由明/スバル〉
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