<余裕の最低地上高は220mmはクロカン4WD並み>
日本におけるスバルのフラッグシップモデル「レガシィ アウトバック」のフルモデルチェンジが近づいています。すでにティザーサイトや、『新しい時代の、新しい豊かさが始まる。』というコピーも公開されています。
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アウトバックは北米では2019年にすでにフルモデルチェンジ。現地ではレガシィの名前はつかず、アウトバックという独立したモデルとして位置付けられるミドル級SUVとなっています。おそらく基本的には、北米で販売されているアウトバックと同じボディで日本に登場するでしょう。
北米仕様のアウトバックのボディサイズは全長4860×全幅1855×全高1680mm、最低地上高220mm。FFベースのモノコックボディをもつクロスオーバーSUVですが、最低地上高のスペック的にはクロカン4WDといってもおかしくないほど本格派です。
パワートレインは、2.5リッター直噴「FB25」エンジン(最高出力182hp)と、2.4リッター直噴「FA24」エンジンにツインスクロールターボチャージャーを組み合わせたターボエンジン(最高出力260hp)の2種類で、トランスミッションは8速マニュアルモード付きのCVT、アクティブトルクスプリットタイプの4WDシステムが組み合わされています。
悪路走破性を高める電子制御「X-MODE」や、ダウンヒルで低速を維持するヒルディセントコントロールも備わります。2022年モデルには最低地上高を240mm超に高め、ギア比を下げて走破性を高めた「ウィルダネス」を登場させるなど、オフローダーとしての魅力も高めています。
<日本版アウトバックはアイサイトX搭載で400~500万円?>
そんな北米仕様の価格帯は2.5Lエンジン車で2万6945ドル(約297万円)~3万3595ドル(約370万円)、2.4Lターボ車は3万5145ドル(約386万円)~3万9945ドル(約440万円)。アウトバックはアメリカで現地生産しているので、日本仕様が同様の価格帯になるとは限りませんが、過去の例からすると北米仕様のほうが安価な設定になっていることが多いようです。
そうなると、日本版レガシィ アウトバックの中心価格帯は400万円~500万円あたりになるのではないでしょうか。とくに日本仕様ではフラッグシップとして、レヴォーグに搭載している「アイサイトX」を標準装備することは確実ですから、そのぶん価格は高めになることでしょう。
<日本仕様はフラッグシップらしいパワートレインに期待>
先代のレガシィ アウトバックは2.5L NAエンジンだけの設定で、ターボエンジン専用モデルであるレヴォーグと比べると、スバルのフラッグシップとしての満足度が感じられなかった部分もあります。新型レガシィ アウトバックがどのようなパワートレインを用意するのかはこれから明らかになっていくわけですが、現時点でスバルの最大排気量の過給エンジンである2.4Lターボを積むことで、フラッグシップらしさをアピールすることを期待したいものです。
とはいえ、冒頭で記したように新型レガシィ アウトバックのキャッチコピーからは新しい価値観の提案というニュアンスが感じ取れます。いつまでも排気量の大きなターボエンジンがフラッグシップにふさわしいという時代ではないということで、日本仕様では北米仕様とは異なるパワートレインによってインテリジェンスを感じさせるフラッグシップとして仕上げてくるのかもしれません。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
※写真
1~2、4~7枚目は北米仕様のアウトバック(2022モデル)
3枚目はアウトバック ウィルダネス
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みんなのコメント
こういう道具感のある仕上げが日本仕様で出てこないのが残念