現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ヤマハ「RZ250R」歴代モデルそれぞれの特徴は? 2ストに造詣の深い後藤武さんが徹底解説 Vol.2

ここから本文です

ヤマハ「RZ250R」歴代モデルそれぞれの特徴は? 2ストに造詣の深い後藤武さんが徹底解説 Vol.2

掲載 更新 2
ヤマハ「RZ250R」歴代モデルそれぞれの特徴は? 2ストに造詣の深い後藤武さんが徹底解説 Vol.2

モデルによっての違い

 現在も多くの2ストファンの心を掴んで話さないヤマハRZ250R。Vol.1ではその誕生の背景やマシンの特徴を説明しました。

【画像】ヤマハ「RZ250R」歴代モデルを画像で見る(17枚)

 Vol.2となる今回はモデルごとの違いやバイヤーズガイド的な説明などを解説していきたいと思います。

1983年登場の「29L」

 1983年に登場したのが型式名29L。

タンク容量が20Lと大きくシートのスポンジも厚いので、それまでのRZ250に比べるとずいぶん大柄になったと感じました。

 そのため当時RZ250から乗り換えたライダーの中には「馴染めない」という声も聞かれました。

 ただしパフォーマンスが高くなったことは間違いなく、レースでの大活躍は今でも記憶に残っています。このモデルから1ARまではテールランプの形状から「オムスビテール」などと言われています。29Lに関しては、ノーマルで程度の良い中古車がとても少ないのが現状です。

1984年登場の「51L」

 1984年にはRZ250RR、型式名51Lが誕生します。シリンダーのポートが変更され、強制開閉式キャブレターやサイレンサー別体型マフラーを採用して最高出力が45PSへアップ。

 ハンドルがセパレートタイプになり防風性能の高いカウリングを装備していましたが、カウルがフレームマウントとなったことで、ハンドリングはより軽快に。フロントフォークやブレーキなど細部にわたって改良されていました。

 このモデルに乗ったときは単にパフォーマンスが上がっただけでなく、とても乗りやすくなったと感じました。

1984年登場の「1AR」

 1984年に51Lのネイキッドバージョンとして登場したのが1ARです。

オムスビテールとしては最終モデルになります。

1986年登場の「1XG」

 1986年に登場したのが型式名1XGです。タンクやシートがスリムになり、ホイールも変更されました。

 外装類の変更に伴いフレームも変わっているので、前モデルの外装を取り付けることはできません。「TZR250」がすでに発売されていたことから、ストリートで2ストらしい走りを楽しむバイクとして生まれ変わったのがこのモデルでした。

 当時はレプリカ全盛期でしたが、後藤の周辺ではなぜかレプリカではなく1XGを選ぶ友達が多かったことを記憶しています。

 何度か試乗させてもらいましたが、車体やエンジンの完成度が非常に高くなっていたことに驚きました。それまで周囲にあった29Lや51Lがやれていたのに対し、程度の良い1XGに乗ったことも関係しているかもしれませんが「RZ250Rってこんなに乗りやすくて速かったのか!」と感動したものです。

 18インチタイヤを履いた250ccスポーツバイクのハンドリングとしては、最も完成されていたバイクではないかと思います。

1988年登場の3HM

 1988年に登場したのが型式名3HMです。最大の特徴はフロントホイールが17インチ化されたこと。デジタル進角CDIが採用されるなどさらに熟成を重ねていました。

 個人的にはそれまでのフロント18インチのモデルの方がデザイン、ハンドリングともに好きなのですが、バイクとしての完成度はこのモデルが最も高いことは確か。

 レプリカ全盛期の当時、販売成績はあまりかんばしいものではありませんでしたが、そんな中でRZ250Rを選んだのは本当に好きなライダー。絶対数は多くありませんが、程度の良いバイクが見つけられる確率は高いかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

あれぇぇ!? [ノートオーラNISMO]と[シビックRS]を比較してみると意外な結果
あれぇぇ!? [ノートオーラNISMO]と[シビックRS]を比較してみると意外な結果
ベストカーWeb
レゴ、F1全チームをテーマにした製品を2025年1月1日から販売開始。往年の名車ウイリアムズFW14Bなど“オトナ向け”製品も3月に発売
レゴ、F1全チームをテーマにした製品を2025年1月1日から販売開始。往年の名車ウイリアムズFW14Bなど“オトナ向け”製品も3月に発売
motorsport.com 日本版
ホンダが「凄い施設」を初公開! 夢の「全固体電池」実現に一歩前進!? パイロットラインを栃木で披露
ホンダが「凄い施設」を初公開! 夢の「全固体電池」実現に一歩前進!? パイロットラインを栃木で披露
くるまのニュース
ラリージャパン2024がついに走行開始。シェイクダウン1走目の最速はヌービル/WRC日本
ラリージャパン2024がついに走行開始。シェイクダウン1走目の最速はヌービル/WRC日本
AUTOSPORT web
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
バイクのニュース
ダイハツが新型「軽SUV」発表! 打倒「ジムニー!?」な“5ドア”モデル登場! タフすぎる「ゴツ顔×カクカクボディ」採用した“新型タフト”138万円から発売!
ダイハツが新型「軽SUV」発表! 打倒「ジムニー!?」な“5ドア”モデル登場! タフすぎる「ゴツ顔×カクカクボディ」採用した“新型タフト”138万円から発売!
くるまのニュース
ゼンリン、パナソニックのカーナビ「Strada」向け最新地図データ発売へ…12月2日
ゼンリン、パナソニックのカーナビ「Strada」向け最新地図データ発売へ…12月2日
レスポンス
下取り額爆上がり? アルヴェルのドアの速さまで変えられるトヨタの[KINTO FACTORY(キントファクトリー)]がすごい!
下取り額爆上がり? アルヴェルのドアの速さまで変えられるトヨタの[KINTO FACTORY(キントファクトリー)]がすごい!
ベストカーWeb
チャンピオン争いで明暗を分けた要因と変化がもたらす2025シーズンへの期待/MotoGPの御意見番に聞くソリダリティGP
チャンピオン争いで明暗を分けた要因と変化がもたらす2025シーズンへの期待/MotoGPの御意見番に聞くソリダリティGP
AUTOSPORT web
メルセデスが好発進、ハミルトンがトップタイム。RB勢は下位に沈み角田裕毅19番手|ラスベガスGP FP1
メルセデスが好発進、ハミルトンがトップタイム。RB勢は下位に沈み角田裕毅19番手|ラスベガスGP FP1
motorsport.com 日本版
ヤマハとホンダがコラボ展示! バイクSFアニメ『Tokyo Override』劇中車の『YZF-R1』&『CB1300』が渋谷に登場
ヤマハとホンダがコラボ展示! バイクSFアニメ『Tokyo Override』劇中車の『YZF-R1』&『CB1300』が渋谷に登場
レスポンス
6速MTあり! 日産が「“新”フェアレディZ」を発表! GT-Rの「湾岸ブルー」と「“伝説”のパープル」設定! “改良型”登場も「また抽選」? 受注再開で販売店にも反響
6速MTあり! 日産が「“新”フェアレディZ」を発表! GT-Rの「湾岸ブルー」と「“伝説”のパープル」設定! “改良型”登場も「また抽選」? 受注再開で販売店にも反響
くるまのニュース
ダイハツ SUVタイプのタフトの一部仕様変更して発売
ダイハツ SUVタイプのタフトの一部仕様変更して発売
Auto Prove
バスがズラ リ並ぶ「壮観すぎる光景」今年も再び!? ピーク時は“1時間あたり50便”運行へ 人気の航空祭輸送で
バスがズラ リ並ぶ「壮観すぎる光景」今年も再び!? ピーク時は“1時間あたり50便”運行へ 人気の航空祭輸送で
乗りものニュース
なぜか自販機になると買いたくなる不思議! 24時間365日買えるソフト99の「洗車用品自販機」が便利な上にファンキー!!
なぜか自販機になると買いたくなる不思議! 24時間365日買えるソフト99の「洗車用品自販機」が便利な上にファンキー!!
WEB CARTOP
F1ラスベガスFP1速報|ルイス・ハミルトンがトップタイム記録。角田裕毅は19番手
F1ラスベガスFP1速報|ルイス・ハミルトンがトップタイム記録。角田裕毅は19番手
motorsport.com 日本版
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
レスポンス
藤原とうふ店がWRCラリージャパン参戦!? WRC2グリアジン、愛する『頭文字D』フルカラーリングは「僕の夢だった」
藤原とうふ店がWRCラリージャパン参戦!? WRC2グリアジン、愛する『頭文字D』フルカラーリングは「僕の夢だった」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

2件
  • ペソタロー
    大学生になってバイトした金で初めて買ったバイクがRZ(最終型)だった。1988年はバイクブームとレプリカブーム真っ只中でしたが高校生の頃からの憧れのRZを新車で買えたのは良い思い出です。慣らしが終わって初めてパワーバンドに入れたときは感動したね。まぁ、本人がヘタだったんで上手く乗れなかったのが心残りだけど。そのあと社会人になって買い直したけとその時20万円位で買えたのに今はとんでもない金額になってますね。
  • toi********
    51Lから強制開閉キャブじゃないでしょ。RZは最初から最後までVMじゃないの?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村