多彩なクーペモデルを揃えるメルセデス・ベンツ。その最新モデルが、第2世代に進化したミッドサイズクーペSUV、GLEクーペだ。
ベースとなるGLEに引き続き、全面刷新を図ることでボリュームアップ。しかし、同時に、ただGLEとの差別化も拡大されている。さらなるゆとりを身に着けた新生クーペSUVの進化に迫る。
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文:大音安弘/写真:メルセデスベンツ日本
【画像ギャラリー】メルセデス・クーペSUVの頂点!メルセデス・ベンツGLEクーペが新世代に
GLEの進化に合わせて第2世代へ
メルセデスベンツ日本は、2020年6月11日、ミッドサイズクーペSUV「メルセデスベンツGLEクーペ」のフルモデルチェンジを発表し、同日より受注を開始した。価格は、1186万~1421万円となる。
GLEクーペは、その名が示すように、メルセデスベンツのミッドサイズSUV「GLE」をベースとするクーペスタイルのSUVだ。昨年、フルモデルチェンジを果たし、2代目に進化したモデルをベースに開発されている。
フルモデルチェンジで第2世代へ進化したミッドサイズクーペSUV「GLEクーペ」
GLEとともにサイズアップするも差別化も明確に
従来型同様、GLEのスタイリングをベースにするが、流麗なクーペライクなルーフラインを始め、各部に手を加えることで、流麗なスタイルを身に着けさせている。
フロントマスクは、メルセデスのクーペモデルとの共通性を感じさせるため、同様のデザインであるシングルルーバーのダイヤモンドグリルを装着。
そのいっぽう、バンパーデザインは、SUVらしい力強さを強調したアンダーガードや大開口を備えたデザインとすることで、クロスオーバーなクーペSUVのキャラクターを主張する。
印象的なフォルムを際立たせる、なだらかな傾斜を描くテールは、クーペの独自性が発揮される部分であり、スリムで細長いコンビネーションランプを与えることでワイド感を演出する。
新型のボディサイズは、全長4955mm×全幅2020mm×全高1715mmと、先代比で全長+65mm、全幅+5mm、全高-15mmへとボリュームアップ。ホイールベースも、20mm延長の2935mmとなった。
これは、GLEのサイズアップの影響だが、GLE比で全長を60mmも抑えることで、スポーティなスタイルとハンドリングを実現しているという。
より強調されたコンビネーションランプが印象的。サイズアップされたが、GLEよりもコンパクトにまとめられているのも特徴だ
SUVらしさも演出されるキャビン
インテリアのデザインは、GLE同様、エレガントなデザインと最新のデジタルインターフェイスを融合した最新世代のものに進化。
ダッシュボード上部には、フードレスの12.3インチのワイドモニターを2枚並べることで、メーターパネルとインフォメーションディスプレイを一体化させ、多彩な表示を可能としている。
特徴的なのがセンターコンソールに備わる大型のハンドグリップで、GLEにも備わるSUVらしいアイテムだ。
また快適なドライブをサポートすべく、シートベンチレーター付きのフロントレザーシートや温冷機能付きカップホルダーなどを標準化している。
新型のサイズアップによりGLEは、3列シートの7人乗りに進化したが、GLEクーペは従来同様に2列シートの5人乗り仕様を継承。これにより後席シートには、更なるゆとりが与えられた。
またSUVとして重要なラゲッジスペースも、655Lから最大1790Lまで拡大。標準時の積載能力は、先代比で70Lも増加されている。
さらに全車にAIRMATICサスペンションを標準化したことで、積載時にテールエンドを50mm下げることも可能としている。
デザインだけでなく、インターフェイスも最新世代に。キャビンとラゲッジともに、スペースが拡大されたのも朗報だ
絞りに絞ったシンプルなグレード構成
新型GLEクーペのグレード構成は、至ってシンプル。標準車は、クリーンディーゼル車の「GLE 400d 4MATICクーペ スポーツ」のみ。
3.0Lの直列6気筒クリーンディーゼルターボエンジンを搭載し、最高出力300ps、最大トルク700Nmを発揮する。
トランスミッションは9速ATで、前後100:0~0:100の連続可変トルク配分が可能な新開発4WDシステムを搭載する。ステアリングは、右ハンドル仕様のみとなる。
高性能モデルは、「メルセデスAMG GLE 53 4MATIC+クーぺ」のみとなる。
搭載エンジンは、ガソリン仕様の3.0L直列6気筒ターボだが、マイルドハイブリッドシステムと電動スーパーチャージャーを組み合わせることで、レスポンスや環境性能などを向上。最高出力435ps、最大トルク520Nmの高出力型となる。
スポーティな走りを支える駆動システムや足回りには、AMGチューンが施されたAMGモデル専用品を搭載。
9速AT「AMGスピードシフトTCT」は、軽量化などの改良により燃費やレスポンスの向上を実現。シフトダウン時の自動ブリッピング機能などスポーツ走行で活躍する機能も与えられた。
4WDシステムは、パフォーマンス指向の「AMG 4MATIC+」に変更され、足まわりもAMGチューニングを加え、走行安定性を向上させる新システム「AMG ACTIVE RIDE CONTROL」を加えた。
また内外装にもAMG専用アイテムを加えることで、視覚的効果だけでなく、機能性も高められている。なお、ステアリング位置は、左右の選択が可能となる。
ワイルドなAMG専用グリルを備えるメルセデスAMG GLE 53 4MATIC+クーペ。マイルドハイブリッド仕様の3.0Lのガソリンターボエンジンを搭載する現代的なスポーツモデルだ
シンプルなグレード構成だが、いずれもスポーティなクーペに相応しい高性能を身に着けた4WDモデルなので、多くの人が選ぶであろう標準車が、クリーンディーゼルエンジンの400dだけでも十分にニーズを満たせるということなのだろう。
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みんなのコメント
デザイン最悪だな。