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最新EV「スマート#1ブラバス」の姿も! BMWの街ミュンヘンの隠れ名所はメルセデス・ベンツの巨大ディーラーでした

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最新EV「スマート#1ブラバス」の姿も! BMWの街ミュンヘンの隠れ名所はメルセデス・ベンツの巨大ディーラーでした

南ドイツ最大規模のメルセデス・ベンツ ブランドセンター

日本の札幌市と近い緯度に位置するドイツのミュンヘン。言わずと知れたドイツ御三家の一社、BMWの本社がある街だ。しかし、ドイツでもっとも経済活動が活発な都市ミュンヘンでは、地元メーカーのBMWのみならず、メルセデス、アウディのほか、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ、ベントレー等、世界中のあらゆるラグジュアリーメーカーが集う。そんな中でも根強い人気を誇り、南ドイツ最大の規模を誇るメルセデス・ベンツ正規ディーラーのブランドセンターが20周年を迎え、数多くのファンとその日を祝った。

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2万平米の敷地はさながらメルセデスのテーマパーク

暖冬が続き、雪国ながら大雪からは暫く遠ざかっていたミュンヘンが、一夜にして真綿のようなフワフワの白銀の世界にすっぽりと包まれた2023年12月2日、公共交通機関が大混乱の中、ミュンヘンの空を照らすシュテルン(星)を目指し、足を運んだ。

シュトゥットゥガルトの本社に勤務する多くのスタッフでさえ知らないこのミュンヘンの巨大ディーラーは、都市部にもかかわらず贅沢にも2万平方メートルもの広大な敷地を誇る。エントランスに足を踏み入れると、大きく吹き抜けた解放的な空間を前に、立ち止まって思わず天を見上げてしまうほどに美しい。どこから見始めようか迷うほど並ぶ数多くの車両に目移りしてしまう。

この建物の中には美しく整頓された整備工場をはじめ、レストランやカフェ、グッズのショップやオリジナルのスペアパーツセンターなどが併設され、スマートからマイバッハまで全てのモデルに対応してくれる。新車の商談はもちろんのこと、メルセデスのお墨付き認定中古車「ユンゲシュテルン」や珍しいショーカー等、メルセデスファンにはたまらない施設となっているのだ。季節ごとに展示車両がテーマによって変わるため、いつ訪れても新鮮な気分に包まれる。

20周年を記念して特別展示や難解クイズゲームも

記念すべき20周年を迎えたこの日には、2024年モデルのオリジナルのF1マシンや、ワールドプレミアとなったばかりのメルセデスAMG「GT2 Pro」、「ビジョンEQXX」のスタディモデルや「ビジョンEQシルバーアロー」等、普段は滅多にお目にかかれないモデルも特別に展示され、多くの来場者の目に留まった。

館内の専用カウンターではクイズカードが来場者に手渡され、全館に散らばるヒントを探しながらなかなかの難題に挑戦するのだ。大人にさえも難しいような問題だったが、子どもたちにも一切容赦なく同じミッションが課され、カードを持って何度も会場を歩き回る人々でにぎわった。

館内スタッフはクイズに関しての一切のヒントを与えられないとあり、スマートフォン片手にイライラする大人げないオトナたちがあちこちにいたが、検索しても回答が出てこない難題もあり、ため息を誘ったのは言うまでもない。タイムリミットは閉館時間の16時。それまでに回答を専用カウンターに持参すると、正解数によってメルセデス・ベンツのグッズが1点プレゼントされる。私の場合は1問が不正解となったものの、全商品の中から好きなモノを選ぶことができたので、エコバッグをチョイスした。

大きく育ったスマート#1、大雪で試乗は断念……

9月に開催されたIAAモビリティ ミュンヘンでも大いに話題にあがったBEVの新型「スマート#1」。もはやスマートさはなく、BMWの「MINI」に並ぶ大きさとなったビッグなスマート#1だが、早くもブラバスモデルがこのディーラーに展示されており、そのポテンシャルにも興味をそそられる。事前に実車の試走を申し込んでおり、大量の雪が積もっていなければ、極寒のEVの試走が楽しみで仕方がなかったのだが、記録的な大雪とあり、雪道の運転に慣れない私は泣く泣くキャンセルをすることにした。

スマート#1の本国ドイツでは2023年の3月末からオーダー開始、デリバリーは8月からとなっている。まだミュンヘンの街では見かけることはないものの、デザイン的にもドイツで人気のある韓国・中国のEVカーに寄せてきており、前モデルのスマートのサイズとデザインに見慣れたユーザーに、どれだけ刺さるのか気になるところだ。

* * *

ドイツ国内で開催されている昨今のメルセデス関連のイベントを見ていると、とくにここ10年近くでお堅いラグジュアリーだったイメージを刷新しているように感じる。もちろん、モデルによっては誰もが手に入る価格帯ではなく、選ばれし者だけが手に入れられる高いステータス性に変わりはないが、カラフルさと弾けるようなポップでダイナミックな視覚的な演出を用いたり、カジュアルな服装の若いスタッフを増員し、気軽に相談できるようにするなど、新たな層の顧客開拓に努めていることが窺える。

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