あえてトヨタのエンジンをベースに
フジミ製1/24スケール・プラモデルのホンダ・プレリュード2.0Siを、エンジン再現なども込みで作り込んでみようという連載の3回目である。前回はボディ形状の修正についてお伝えしたが、今回はエンジンの再現や内装について本格的に切り込んでいこう。
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エンジン再現とそれに伴うシャシー流用については、第1回ですでに述べている。シャシーはタミヤの二代目プレリュードから流用するのであるが、これはあくまでエンジンルーム再現のためと割り切ることになりそうだ。というのは、ホイールベースが異なるだけでなく、サスペンションも違うため(二代目はリアがストラットだが、三代目はダブルウィッシュボーン)、シャシー周りの完全再現は難しそうだからである。ただし、フロアパネルの形状自体はよく似ているようだ。
なお、二代目プレリュードのホイールベースは2450mm、対して三代目プレリュードのホイールベースは2565mm。115mmの差となり、これを24で割ると約4.8mm延長することとなる。
エンジンルームの形状も、そのままの流用ではきちんとした再現とはならなさそうだが、基本的にはこのシャシーを使用することで問題ないだろう。三代目プレリュードと言えばノーズの低さでフェラーリを上回ったというのが当時よく言われたことであるが、これはエンジンのコンパクト化と後傾レイアウトによって実現したもので(ホンダでは「ボンネット中央部で従来車比30mm低下」としている)、エンジンコンパートメントの骨格自体に大差はなさそうである。
エンジンについては、Siが搭載していたのはツインカムのB20A型であるが、そのまま流用できるキットというのは存在しない。当初は、シャシー同様にタミヤのプレリュードから流用し(OHCのES型)、ヘッド周りをツインカムへと改造することも検討したのだが、1回目の写真とキャプションで触れた通り、初めからツインカムの横置き4気筒であるパーツを使用した方が早いと判断、タミヤ製セリカGT-FOUR(ST205)からエンジンを移植し、改造を行っている。
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さらに当作例ではタイヤ/ホイールを3Dプリンターで作り起こし、インテリアにはアームレストを追加した。いずれも、作者Ken-1氏の元愛車を再現するための工作であるが、このアームレストはコンソールボックスも兼ねており(三代目プレリュードは、標準ではコンソールボックスが装備されない)、現在はレアアイテムとして珍重されてもいるようである。単にフジミの三代目プレリュードをリアルに作り込む、というだけなら不要なことではあるが、ホイールは別としても、このアームレストは記憶にある方も少なくないのではないだろうか。
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