三菱自動車(以下、三菱)のSUV「アウトランダーPHEV」が一部改良を受けた。ひと足はやく実車に触れた小川フミオがリポートする。
EV走行可能距離伸長
三菱がSUV「アウトランダーPHEV」を改良、2024年10月31日に発売する。注目は、新開発のバッテリー搭載でEV走行可能距離が伸びる点。ヤマハとの共同開発によるオーディオシステムも注目だ。
現行アウトランダーPHEVは21年に登場。「日常ではEV、遠出はハイブリッド」というコンセプトで開発された。今回、駆動用バッテリーの容量を現行の20kWhの13%増、22.7kWhに拡大。バッテリーによる航続可能距離を伸ばしている。
アウトランダーPHEVは、三菱の電動化技術と4輪制御技術の粋を集めたモデルと喧伝される。実際、現行モデルはドライブしての印象がよい。ボディは全長4710mm、全高1745mmで、ホイールベースは2705mmと余裕あり。重量は2tに達するが、そんなことを感じさせない走りっぷりだ。
パワープラントは2.4リッター4気筒エンジンに、外部充電式のプラグイン・ハイブリッド・システムの組合せ。前輪には85kW、後輪には100kWの出力をもつモーターを組み合わせたツインモーター方式を採用する。バッテリー走行がメインで、エンジンは駆動用バッテリーへの充電も行う。高速では、エンジン主体で、加速時などにモーターがトルクを上乗せする。
EV航続可能距離は、ベーシックグレード「M」では、現行の87kmから106km(WLTC)に延伸。「G」と「P(エグゼクティブパッケージ含む)」は83kmから102kmへと伸びている。先に触れた「日常ではEV、遠出はハイブリッド」のコンセプトに沿った改良だ。
ドライバビリティの向上も、あたらしいアウトランダーPHEVの眼目のひとつ。アクセルペダルを踏んだ時、モータートルクの出方を入念に調整。一気に大トルクが出ないようにし、加速時の車両挙動がより安定するような設定にしたそうだ。
「駆動用バッテリーの大型化でパワーは上がっていますし、同時にソフトウェアを見直して、瞬発力とともに、パワーをしっかり出していられる時間を長くとれる、いわば“持久力”を持たせました」
三菱の商品戦略本部商品企画部、矢口信之マネージャーは、メディア向けの取材会でそう説明してくれた。
「S-AWC(スーパーオールホイールコントロール)」と名付けられた技術もアウトランダーPHEVの特徴だ。4輪の駆動力や制動力を独立して電子制御し、最適な駆動が得られるようにしている。今回、制御が見直され、旋回中の安定性が向上したという。
新しいアウトランダーPHEVでは、サスペンションシステムの設定も見直された。タイヤも新開発。それらによって、路面からの振動やショックの低減を目指した。
ヤマハとの合作もうひとつの特徴は、インテリアにおける快適性の向上だ。スマートフォン連携ナビゲーションのディスプレイサイズを大型化。シートベンチレーションも採用した。
さらにヤマハと共同開発したオーディオが、新しいアウトランダーPHEVには用意される。Pエグゼクティブパッケージに搭載する「ダイナミックサウンド・ヤマハ・アルティメット」と、それ以外のモデル用の「ダイナミックサウンド・ヤマハ・プレミアム」の2種類だ。
ヤマハがスピーカーシステムと、チューニングを担当。「アルティメット」ではヤマハのDSP(デジタルシグナルプロセッサー)を搭載する。「アルティメット」は12スピーカー、「プレミアム」は8スピーカーと、意外に個数は控えめ。
だが、「スピーカーの数がサウンドのクオリティを決めるわけではない」(インフォテイメント設計担当の秋葉一臣マネージャー)と、オーディオ好きの心に響く一言も、取材会の席上で聴けた。
ヤマハからはサウンドマイスターという担当が本プロジェクトに参加。音づくりも凝っている感じだが、詳細な印象は、実際にドライブして自分の音源を聴けるときまで、とっておきたい。
インフォテインメントシステムのモニターは、現行の9インチから12.3インチに拡大。コネクテッド機能も向上した。たとえばナビゲーションシステムではグーグルの「Places API」なる目的地検索が使える。ストリートビューや航空写真ビューも見られるといった具合。
グレードはベーシックの「M」(5人乗りのみ)が¥5,263,500。「G」は¥5,879,500(5人乗り)と¥5,978,000(7人乗り)。「P」は¥6,314,000(5人乗り)と¥6,405,300(7人乗り)。「Pエグゼクティブパッケージ」は¥6,594,500(5人乗り)と¥6,685,800(7人乗り)。3列シートが用意されないのはMグレードのみとなった。
文・小川フミオ 写真・田村翔 編集・稲垣邦康(GQ)
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