現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 たくさんの恋物語を生み出したS-MX

ここから本文です

こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 たくさんの恋物語を生み出したS-MX

掲載 31
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 たくさんの恋物語を生み出したS-MX

 これまで日本にはたくさんのクルマが生まれては消えていった。そのなかには、「珍車」などと呼ばれ、現代でも面白おかしく語られているモデルもある。しかし、それらのクルマが試金石となったことで、数々の名車が生まれたと言っても過言ではない。

 当連載では、これら「珍車」と呼ばれた伝説のクルマや技術などをピックアップし、その特徴を解説しつつ、日本の自動車文化を豊かにしてくれたことへの感謝と「愛」を語っていく。今回は時代が生み出した、ホンダの生活創造者車、S-MXについて紹介していこう。

こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 たくさんの恋物語を生み出したS-MX

文/フォッケウルフ、写真/ホンダ

■ホンダが提唱する生活創造車の第4弾として登場

 自動車界で空前のRVブームが起きていた1990年代。ホンダは、あえて「RV」とは謳わず、「クリエイティブ・ムーバー」=「生活創造車」という独自の発想のもと、RV車を求めるユーザーの琴線に触れるクルマを開発し、市場へ導入していた。

 1994年10月に第1弾としてオデッセイを発売したのを皮切りに、翌年には第2弾としてCR-Vを発売。さらに1996年5月には第3弾となるステップワゴンが登場し、いずれもRVブームの追い風に乗ってヒットモデルとなった。

 ホンダが提唱したクリエイティブ・ムーバーとは、使う人の生活をもっと楽しく、豊かにすることを目指したクルマのことだった。しかし第4弾として登場したS-MXは、「生活性能」を追求していたそれまでのクリエイティブ・ムーバーとは異なり、新しいカタチとパッケージ、そしてポテンシャルの追求がなされていた。

若者をターゲットとしたトールワゴンモデルとして1996年に発売されたS-MX。モデルチェンジすることなく、2002年で生産終了となる

 S-MXに関するホンダの説明には、見て、乗って、使って感じる「楽しさ性能」に焦点を当て、クルマと一緒に暮らし、過ごせる、新時代のニュートレンドパッセンジャーカーとして、新しい発想や価値、楽しみのあり方を目指した、とある。

 開発に際しては、「楽しさ性能」を具現化するために、数字や計算では得られない、人間の感性で練りあげた新しい価値軸を設定。その基準のもとホンダが持つ技術を最適に適合させたという。

 楽しさ性能は、S-MXのさまざまな部分に散見されるが、まずはその見た目に注目しよう。前後に立方体をふたつ並べたようなツインキューブ・フォルムによって、安定感抜群の堂々とした存在感を主張。

 引き締まった上半身と張りのある下半身で構成された2段重ねボディは、若々しく個性的なライフスタイルと、生活を楽しむための感性を刺激するデザインであり、“見て感じる楽しさ”の表現にひと役買っていた。

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

全長3m以下! ホンダが新「本格オフロード車」発表! 迷彩柄がカッコいい「パイオニア700」米で発売
全長3m以下! ホンダが新「本格オフロード車」発表! 迷彩柄がカッコいい「パイオニア700」米で発売
くるまのニュース
見た目はキャリイ! 中身は怪物! カプチーノの足に隼の心臓と「魔改造」された「軽トラドリ車」【大阪オートメッセ2024】
見た目はキャリイ! 中身は怪物! カプチーノの足に隼の心臓と「魔改造」された「軽トラドリ車」【大阪オートメッセ2024】
WEB CARTOP
アストンマーティンDBX707がアップデート。最新のインフォテインメントシステムを採用するなどインテリアを刷新
アストンマーティンDBX707がアップデート。最新のインフォテインメントシステムを採用するなどインテリアを刷新
カー・アンド・ドライバー
【60年代のヒーロー】ミニ クーパーを超え世界を驚かせたミニの最高性能スポーツバージョン 伝説のミニ クーパーS誕生物語
【60年代のヒーロー】ミニ クーパーを超え世界を驚かせたミニの最高性能スポーツバージョン 伝説のミニ クーパーS誕生物語
AutoBild Japan
マクラーレンF1、最速レッドブルに追いつくまで“最短1年”?「この開発ペースなら到達できるかもしれない」
マクラーレンF1、最速レッドブルに追いつくまで“最短1年”?「この開発ペースなら到達できるかもしれない」
motorsport.com 日本版
大渋滞の”京葉道路”を6車線化! 国道14号「両国拡幅」計画はどうなった!? 都心近くで進行中の”ボトルネック”解消プロジェクトとは
大渋滞の”京葉道路”を6車線化! 国道14号「両国拡幅」計画はどうなった!? 都心近くで進行中の”ボトルネック”解消プロジェクトとは
くるまのニュース
アライヘルメット「ツアークロスV」にグラフィックモデル<トレイル>が登場、5月下旬発売予定
アライヘルメット「ツアークロスV」にグラフィックモデル<トレイル>が登場、5月下旬発売予定
モーサイ
高速に乗れるミニバイク!? ハートフォード・ミニエリート試乗「15馬力の150cc水冷単気筒は、意外な速さを見せた!」
高速に乗れるミニバイク!? ハートフォード・ミニエリート試乗「15馬力の150cc水冷単気筒は、意外な速さを見せた!」
モーサイ
[わざとやってる!?] トンネルの中の照明が均等でなかったり、まばらに点いている場所があったりするのはなぜ?
[わざとやってる!?] トンネルの中の照明が均等でなかったり、まばらに点いている場所があったりするのはなぜ?
WEBヤングマシン
日本のドアロックは「安全装備」! そろそろアメリカのように「防犯装備」としての機能が必要な時期がきている!!
日本のドアロックは「安全装備」! そろそろアメリカのように「防犯装備」としての機能が必要な時期がきている!!
WEB CARTOP
ハスクバーナ「スヴァルトピレン801」日本導入 8月に発売
ハスクバーナ「スヴァルトピレン801」日本導入 8月に発売
バイクのニュース
スズキが新型「軽トラック」発売! 斬新デニムブルー採用!? 5速MT進化! 111万円から、反響は?
スズキが新型「軽トラック」発売! 斬新デニムブルー採用!? 5速MT進化! 111万円から、反響は?
くるまのニュース
季節の変わり目にエアコンが発する悪臭の正体とは? DIYで解決!~Weeklyメンテナンス~
季節の変わり目にエアコンが発する悪臭の正体とは? DIYで解決!~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
ポルシェ カイエン/カイエン クーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
ポルシェ カイエン/カイエン クーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
2024年第1四半期・米国新車販売データ発表。トップはGM
2024年第1四半期・米国新車販売データ発表。トップはGM
カー・アンド・ドライバー
6速MTが追加!? マツダ新型「”タフ顔”トラック」公開! 全長5m超えでアンダー320万円から! 精悍&流麗ピックアップ「BT-50」タイでの登場に反響多数
6速MTが追加!? マツダ新型「”タフ顔”トラック」公開! 全長5m超えでアンダー320万円から! 精悍&流麗ピックアップ「BT-50」タイでの登場に反響多数
くるまのニュース
KeePer技研、スーパーGT2024シリーズに「KeePer CERUMO GR Supra 」で参戦。レーシングカーにも万全のコーティングを施工
KeePer技研、スーパーGT2024シリーズに「KeePer CERUMO GR Supra 」で参戦。レーシングカーにも万全のコーティングを施工
カー・アンド・ドライバー
[バイクの仕組みQ&A] 最近のバイクのエンジン形状が縦長になってきたのはなぜですか?
[バイクの仕組みQ&A] 最近のバイクのエンジン形状が縦長になってきたのはなぜですか?
WEBヤングマシン

みんなのコメント

31件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

159.8199.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

34.5118.0万円

中古車を検索
S-MXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

159.8199.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

34.5118.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村