150馬力のAZ-1はレーシングカートのような乗り味に!
自作ワンオフエアロの完成度が高すぎる!
「自作ワイドボディキットでキメたAZ-1!」心臓部は排気量アップ+ターボチューンで実測150馬力を発揮!
生産台数が約5000台という貴重なAZ-1の強烈チューンドが登場だ。製作したのは、山口県下関市のプライべートモータースポーツ。見た目もヨシのサーキット仕様がコンセプトだ。
エンジンは、カプチーノ後期に搭載されるK6A純正ピストンを組み込んで720ccまで排気量アップしたF6Aユニット。燃焼室加工やポート研磨などヘッドまでキッチリ手を入れたフルチューンで、F-CON Vプロの綿密な制御によって実測150psを発揮。レブリミットは9000rpmの設定だ。
組み合わせるタービンはIHIのRHF4。最大ブースト圧は1.6キロで、4000rpm以降では怒涛の加速力を披露してくれる。なお、AZ-1はヨコ置きエンジンのミッドシップなので駆動ロスが少ないのも魅力なのだとか。
エクステリアも見どころのひとつだ。フロントに荷重がかかりにくいミッドシップということを考慮し、バンパーから取り入れた走行風をボンネットダクトから上面に引き抜き、リフト(浮き上がり)を予防するなど空力面を徹底追及。これらは、デザイン学校の先生というオーナー自らデザイン&造形を手がけたワンオフエアロだ。
一体感のあるデザインを意識したという、片側50mmワイドの前後フェンダーもオリジナル。リヤのブリスター形状など、もはや製品レベルのクオリティだ。
マフラーはフジツボ製で、それを避けるようにバリスのディフューザーをマウント。フロア下を流れる空気を積極的に引き抜いている。
室内もアグレッシブな仕上がりだ。タイトスペースにブリッドのフルバケやスパルコのステアリングを装備。メーターはデフィのリンク式で、重量増に繋がるロールケージはあえて未装着。助手席の足元にはドライバッテリーが設置される。
サスペンションにはオーリンズ特注車高調をセット。ブレーキはプロμのビッグキャリパーシステム(F6ポット R4ポット)を前後に奢り、バランサーで前後の効きを調整する。ホイールはボルクレーシングTE37(14×6J)で、タイヤにはアドバンA048(164/55)を合わせている。
軽量コンパクトなボディに150psのハイパワーユニットの組み合わせは強烈で、サーキットではまるでレーシングカートに乗っているようなフィーリングを味わえるそうだ。
●取材協力:プライベートモータースポーツ 山口県下関市垢田町1-23-23 ☎083-251-4820
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