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インプレ数10台超! ! 今さらですが、外車バイクを一気試乗! 【ドゥカティ・スクランブラー/トライアンフ・ボンネビルボバー&スピードトリプル/アプリリア・トゥオーノ/キムコ・GP125】

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インプレ数10台超! ! 今さらですが、外車バイクを一気試乗! 【ドゥカティ・スクランブラー/トライアンフ・ボンネビルボバー&スピードトリプル/アプリリア・トゥオーノ/キムコ・GP125】

間も無く秋を迎えるこの頃だが、じつは春先に取材してまだ書いてない原稿が残っている。それは4月に神奈川県の大磯で行われたJAIA(日本自動車輸入組合)の試乗会のレポートである。ドゥカティ、BMW、アプリリア、キムコ……、ようやく書き上げた(?)11台の大試乗記をご覧ください。MAIN REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)※この取材は4月上旬に行われたものです。価格とスペックは2018年8月のものです。現在のラインナップとカラーリングやスペックなどが異なる場合があります。

市街地走行もツーリングも得意! フレンドリーなL型エンジン

最終回・インプレ数10台超! !! 外車バイクを一気乗り【トライアンフ・タイガー800&1200/ドゥカティ・ムルティストラーダ950&1260 】

ドゥカティ・ スクランブラーMACH 2.0 ……1,286,000円

「少し低めにセットされたアルミ製バーハンドルはワイドに感じられる。実際ダートを走ろうとは思わなかったが、仮に走った場合、腕に覚えがあるのなら、制御しやすいポジションを備えているわけだ。もちろん基本はロードスポーツ。Lツインの鼓動は歯切れ良くかつ柔軟なトルクを全域で発揮しており、市街地から高速までまるで不足の無い高性能を誇る。感覚的にはマイルドだが必要にして十分なトルク感だ。しかも軽やかに回るエンジンと共に自由気ままなツーリングに相応しい乗り味が心地良い」

足つきチェック(身長170cm)

上体の起きた自然体の姿勢でやや広めのハンドルを握る感じとなるラィングポジション。シート高は790mm。膝にも軽く余裕を持った上で両足はベッタリと地面を捉えることができた。

■■■自動車&バイク系ライター阿部クンの一口インプレ■■■
「低回転から高回転まで非常に元気がいい印象。装備重量186kgという軽量な車体と、このスムーズに回るエンジンとの相性も良く、加減速や左右のコーナリングといったバイクの基本的な操作が楽しく感じる。峠をキビキビと走りたいのならおあつらえの一台だろう」

●主要諸元
全長×全幅×全高 (mm) 1,150×845×2.100 - 2.165
軸距 (mm) 1,445
シート高 (mm) 790
車両重量 (kg) 186
エンジン型式 L型2気筒デスモドロミック 2バルブ 空冷
総排気量 (cm3) 803
最高出力 (kW[ps]/rpm) 54(73)/ 8,250
最大トルク (N・m/rpm) 67 /5,750
タイヤ 前 110/80 R18、後 180/55 R17


男心をくすぐる「ソロ専用」という割り切り

トライアンフ ボンネビルボバー ブラック……1,705,000円

「ストレートに近いバーハンドルは位置が遠く、筆者の体格ではやや前傾姿勢になり、シート前方に座る感じ。体格の大きな人に似合いそう。走り出すとどの回転域でも太いトルクと歯切れの良い鼓動感を覚えるが、トップスローは50km/h程度でギクシャク感が出始める。逆に80km/h以上ならほぼどの様なシーンでも右手のスロットルコントロールだけで事足りる柔軟な出力特性を発揮する。操縦性も意外と素直。軽快ではないが、ユックリとした重みのある挙動をマスターすれば、気ままな乗り味を含めてなかなか快適。低いポジションに身構え、全身に風を浴びて走る気持ち良さが魅力的だ」

足つきチェック(身長170cm)

ハンドル位置が遠いのでシートの前の方に座る事になる。ご覧の通り足つき性はまるで問題無し。シート高は690mmと低く、両足は余裕で地面を捉えることができた。

■■■自動車&バイク系ライター阿部クンの一口インプレ■■■
「素晴らしく巡航性に優れている1台。エンジンは低速から粘りがあり加速は良好。鼓動感も楽しめるため、例えば海岸線をゆっくりと走るようなシーンにちょうどいい。コーナリングでの倒し込みが重いため、細かいコーナーが連続する峠道は不向きかもしれない」

●主要諸元
全長×全幅×全高 (mm) ―×760×1025
軸距 (mm) 1,510
シート高 (mm) 690
車両重量 (kg) 237.5
エンジン型式 水冷SOHC並列2気筒270°クランク
総排気量 (cm3) 1,200
最高出力 (kW[PS]/rpm) 57[77] / 6,100
最大トルク (N・m/rpm) 106 / 4,000
タイヤ 前 130/90 B16、後 150/80 R16


街乗りとの相性に優れる3気筒の加速力

トライアンフ スピードトリプルS……1,460,000円

「トライアンフの3気筒エンジンが発揮する出力特性は頼り甲斐がありとても気持ち良い。どの回転数からでも素早い追い越し加速ができる懐の広さは、ストリートとの相性が優れている。ワイドなダイヤモンドフレームに吊り下げリジッドマウントされたエンジンブロックもいかにも剛性が高そうに見えるが、実際のその走りも豪快そのもの。レッドゾーンの10000rpmまで一気に加速できるポテンシャルがハンパ無い。しかし不思議と過激ではない乗り味に好感触を覚える。トップ100km/hクルージング時のエンジン回転数は3600rpm。市街地ではハンドル幅が広く感じられたが、積極的にコントロールする時の操舵フィーリングを軽快なものにしている。ピレリのディアブロスーパーコルサを履くスリックライクなタイヤのグリップも強力で好印象だった」

■■■自動車&バイク系ライター阿部クンの一口インプレ■■■
「見た目は非常に攻撃的だが、実によく調教されていると感じた。スムーズに回るエンジンは3気筒そのもので、ギクシャクせず低速域でも落ち着いてコントロールができる。しかし開けるとまるでジェット機のように加速する鋭さも持ち合わせ、スポーツ走行もお手の物だ」

足つきチェック(身長170cm)

軽い前傾姿勢となるスポーティなライディングポジション。シート高はやや高く825mm。ご覧の通り、両足の踵は浮いてしまう。

●主要諸元
全長×全幅×全高 (mm) ―×780×1070
軸距 (mm) 1,435
シート高 (mm) 825
車両重量 (kg) 218
エンジン型式 水冷並列3気筒DOHC
総排気量 (cm3) 1,050
最高出力 (kW[PS]/rpm) 103 [140] / 9,500
最大トルク (N・m/rpm) 112 / 7,950
タイヤ 前 120/70 ZR17、後 190/55 ZR 17


WSB優勝マシンの遺伝子を継承!

アプリリアTUONO V4 1100 Factory……1,998,000円

「RSV4RFをベースに3 mmボア径を拡大した1077ccのショートストロークDOHC4バルブ 水冷65度V4エンジンは、ベース車よりもデチューンされているが、129kW/11000rpmの最高出力を発揮。トルクに関してはそれを上回る121Nm/9000rpmを発揮する。トルクを増した出力特性はとても扱いやすい。レッドゾーンは10000rpmから。クランクマスの軽い噴き上がりは強烈で、特に7000rpmから発揮されるパンチ力は凄まじい。恐らく実用上ではRSV4RFを上回るハイパフォーマンスを発揮する。オートシフターのタッチも絶妙の操作フィールを発揮していた。エキサイティングな走りと贅沢なパーツを集めて造られた貴重な一台として、その魅力は侮れない」

足つきチェック(身長170cm)

やや前傾姿勢の強いライディングポジションはエキサイティングな雰囲気。足つき性はご覧の通りつま先立ちとなる。シート高は825mmでやや腰高な印象を受ける。

●主要諸元
全長×全幅×全高 (mm) No Data
軸距 (mm) No Data
シート高 (mm) 825
車両重量 (kg) No Data
エンジン型式 4 スト 水冷 65°V 型4気筒 DOHC 4バルブ
総排気量 (cm3) 1, 077
最高出力 (kW[hp]/rpm) 129 [175] / 11,000
最大トルク (N・m/rpm) 121 / 9,000
タイヤ 前 120/70-ZR17、後 200/55-ZR17


軽快さが自慢の通勤快速号!

キムコGP125……価格未定(今秋発売)

「トレーリングアクスルタイプのフロントフォークはボトムケース容量を稼ぎシッカリしたストロークと動きを持つ。ボタンでロックを解除するピリオンステップや、USB電源端子等、こだわりの充実装備も見逃せない。右手のスロットルを捻るとだいたい4000~5000rpmを常用しながら元気良く走る俊敏な動力性能が印象的。レッドゾーンの7000rpmを超えて8000rpmまで回るエンジンの伸びやかさも自慢である。速度に応じてリニアに安定感を増す乗り味と、タイトターンで扱いやすい軽快な操縦性は通勤エキスプレスに相応しい」


足つきチェック(身長170cm)

シート高は780mm。シートもスマートなデザインで足つき性は良好。膝に大きなユトリを持ちながら、両足はベッタリと楽に地面を捉えることができた。

■■■自動車&バイク系ライター阿部クンの一口インプレ■■■
「意外な加速の良さに驚く。エンジンは低速からトルクがあり、あっという間に100km/h近くまで達する。10インチタイヤのおかげもありハンドリングもクイックでコーナーリングが楽しい。ただライポジは窮屈。全身縮こまって乗っているような感じなので、近距離移動でこそその真価を発揮する!」

●主要諸元
全長×全幅×全高 (mm) 1,810× 705 ×1,100
軸距 (mm) 1,220
シート高 (mm) 780
車両重量 (kg) 102
エンジン型式 空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒
総排気量 (cm3) 124.6
最高出力 (kW[PS]/rpm) 6.5[9]/7,000
最大トルク (N・m/rpm) 9.1/5,500
タイヤ 前 3.50-10、後 3.50-10




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