■モータースポーツで活躍するマシンのベース車は?
クルマ好きのなかには、モータースポーツに興味を持っている人が少なくありません。
それというのも、モータースポーツは高性能のアピールの場であるとともに、競争による切磋琢磨が自動車の進化に大きく貢献してきた歴史があるため、クルマに興味を持てば持つほど必然的にモータースポーツにも目が向くというわけです。
数あるレースのなかでも人気なのが、高性能な市販車をベースとしたGTレースでしょう。
そんなレーシングカーのベースとなり、市販車でもレースの雰囲気を楽しめるモデルにはどのようなものがあるのでしょうか。
●トヨタ「86」/スバル「BRZ」
2012年に登場したトヨタ「86」とスバル「BRZ」は、両メーカーが共同で開発したFRのスポーツカーです。
初代86・BRZは軽量かつコンパクトであることを徹底した2ドアクーペボディに、スバルの水平対向エンジンとトヨタの直噴システム「D-4S」を組み合わせた2リッター4気筒エンジンを搭載。
低重心であるとともに、2リッター自然吸気としては高出力の207馬力(後期MT車)と、12.8km/L(WLTCモード)という高い燃費性能を両立しています。
トランスミッションには、シフトフィールにこだわった6速MTとマニュアルモードとシフトダウン時に回転数をあわせるブリッピング機能が備わる6速ATを用意。どちらも操る楽しさを追求しました。
さらに、2021年に両車はフルモデルチェンジを果たし、新たに2.4リッター水平対向エンジンを搭載。走行性能にも磨きをかけ、新世代のFRスポーツカーに進化しています。
86とBRZが参戦するのは、グランドツーリングカーレースの国内最高峰である「スーパーGT」です。
もちろんレース車両の中身は市販車とはまったくの別物なのですが、86とBRZは市販車の面影を残しつつ、「GT300」というカテゴリーにエントリーしています。
しかし、86は「JAF-GT300マザーシャシー(現在はGT300MC)」、BRZは「JAF-GT300(現在はGT300)」という異なる車両規格での参戦で、姉妹車でありながら両車は違うクルマに仕立てられているのです。
ちなみに2021年の選手権では、「BRZ」は新型(2代目)ベースのマシンに改められています。
両車はトップカテゴリーのベース車両であるだけでなく、市販車のオーナーが参加できるワンメイクレースも開催されています。
■WRCやスーパー耐久で活躍するモデルとは?
●トヨタ「GRヤリス」
トヨタが参戦している世界ラリー選手権(WRC)は、市販車をベースとする車両で戦うレースです。
そのベース車両となるべく開発されたのが「GRヤリス」で、車名からも分かるように、トヨタのコンパクトカー「ヤリス」シリーズに分類されます。
ヤリスという名称ではあるものの、GRヤリスの中身はほとんど別物。
ヤリスは「GA-B」という名称のコンパクトカー向けプラットフォームを採用していますが、GRヤリスには「GA-B」と1クラス上の「GA-C」を合体させた複合プラットフォームを採用。ハイパワーや強い路面からの入力に耐えるべく強靭な基本骨格を搭載しています。
GRヤリスは3グレード展開で、272馬力のハイパワーを誇る1.6リッターターボに6速MTを組み合わせた4WDの「RZ」および「RC」のほか、ヤリスの120馬力の1.5リッター自然吸気とダイレクトシフトCVTを組み合わせたFFの「RS」がラインナップされています。
GRヤリスではハイスペックなRZグレードに注目が集まりますが、誰でも気軽にスポーティさを味わえるRSでもWRCのベース車両らしいタフなシャシーは健在。パワーに対して足回りの性能が勝り、安心感をもって軽快に走らせることができるのです。
また、疑似的に10段階に刻まれたCVTの演出も上手く、ファン・トゥ・ドライブに貢献しています。
残念ながら2022年にWRCの車両レギュレーションが変更されることと新型コロナウイルス感染拡大により、現在のところGRヤリスをベースとしたWRCマシンの登場は実現していません。
2021年のトヨタは旧型「ヤリス(日本名ヴィッツ)」がベースのマシンでWRCを戦っていますが、GRヤリスベースのWRCマシンの登場が楽しみです。
●マツダ「ロードスター」
気軽にオープンエアドライブを楽しめるマツダのライトウェイトスポーツとして根強い人気を誇るのがマツダ「ロードスター」です。
初代モデルは「ユーノス」ブランドでの専売モデル第1弾として1989年に登場。往年の名車をモチーフにした少しレトロなルックスと、ドライバーとクルマがひとつになったような「人馬一体」感あふれるスポーティな乗り味が支持され、世界中で大ヒットを記録しました。
2015年に発売された現行型は4代目にあたるモデルです。コンパクトでFRレイアウトを採用する2シーターオープンというアイデンティティを踏襲しています。
ロードスターは直列4気筒直噴エンジンを搭載。ソフトトップのロードスターは1.5リッター(132馬力)を基本に、電動格納式ルーフ仕様の「RF」は2リッター(184馬力)となり、どちらもトランスミッションは6速ATと6速MTが設定されています。
「F1」や「インディ」のホンダ、「WEC(ル・マン24時間レース)」や「WRC」のトヨタに比べ、モータースポーツのイメージがあまりないマツダ。
しかし、かつてはル・マンを制覇したり、いまも「デイトナ24時間レース」にマツダUSAが参戦。また、ロードスターや「マツダ2」(旧称:デミオ)が「スーパー耐久シリーズ」に出走するなど、実は幅広いモータースポーツ活動をおこなっているメーカーなのです。
ちなみにスーパー耐久シリーズで、ロードスターベースのレーシングカーは「ST-5」クラスに参戦しています。
2021年シーズン、このクラスには13台がエントリーしているのですが、なんと半数を超える7台がロードスター。残りの6台のうち3台がマツダ2(またはデミオ)という、マツダ車ばかりのクラスとなっています。
※ ※ ※
レーシングカーと中身は別物といっても、やはりベース車両には素性の良いクルマが選ばれるものです。
それだけに、乗って走って楽しいクルマであることは共通しており、サーキットでなくてもレーシングドライバー気分を十分に堪能できるでしょう。
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