現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 東京モーターショーも見習うべき? アメリカのローカルショーにみた若年層の来場や新車購入につながる手法とは

ここから本文です

東京モーターショーも見習うべき? アメリカのローカルショーにみた若年層の来場や新車購入につながる手法とは

掲載 更新
東京モーターショーも見習うべき? アメリカのローカルショーにみた若年層の来場や新車購入につながる手法とは

 一般公道での走行も可能! 購入前の実車チェックの場として活用

 10月3日からロサンゼルス近郊のアナハイムのディスニーランドのとなりにある、アナハイムコンベンションセンターで、“オレンジカウンティ(オレンジ郡)国際オートショー(以下OCショー)”が開催された。日本から見ればローカルなオートショーのひとつとなるのだが、このショーはアメリカのオートショーシーズンの開幕第一弾となる由緒正しいオートショーとのこと。

出展メーカーも少ないし見どころナシ……はちょっと待て! 2019年こそ東京モーターショーに足を運ぶべき理由とは

 アメリカでは9月末から10月初頭にかけて、モデルイヤーの変更が行われるのが一般的。今年ならば2019年型から2020年型へ変更されることになる。つまりOCショーが今年ならば2020年市販モデルが会場に展示される最初のオートショーとなる。

 ただすべてのモデルが一斉に切り替わるというわけでもない。また在庫があったりすると、今年ならば2019年型も展示されていることもある。今年はフルモデルチェンジを行って、ミッドシップレイアウトでエンジンを搭載することとなった、シボレー・コルベットが会場内での話題を独占しそうである。プレスのみの取材のための時間であっても、関係者と思われるオジさんが、「ワアーオ」と言いながらコルベットに見入っていたので間違いはないだろう。

 東京モーターショーでは、外資ブランドの相次ぐ出展とりやめが話題となっているが、OCショーではロールスロイス、ベントレー、そしてメルセデス・ベンツとポルシェぐらいが出展していないだけで、ほかはスーパーカーブランドも含めて、たいていのメジャーブランドがブースを構えている。なかには地元ディーラーに協力を得てブランドブースを構えてもらっているケースもあるが、そのような“工夫”までしてブランドを取りそろえるあたりは東京モーターショーも見習ったほうがいいかもしれない。

 独自に行うブランドも含めると、多くのブランドが来場者による試乗も受け付けている。ショー会場内特設コースで試乗できるオートショーは多いが、OCショーでは会場を起点として一般公道で試乗ができるので、より実践的なチェックがオートショーへ行くと可能となっている。

 また東京モーターショーでも高校生以下は無料となっているが、OCショーでも12歳以下が無料となっている。東京モーターショーでも子どもも楽しめるコーナーなどは設置されるようだが、OCショーでは各ブランドブースを子どもでも楽しくまわれるように、スタンプラリーを実施したり、子ども用の電動で乗れるおもちゃのクルマの特設試乗コースを設けるなど、東京モーターショーよりもさらに突っ込んだ手作り感や“お祭りムード”溢れる配慮というものを感じた。(写真は東京モーターショー2019)

 一般公開期間の開場時間は9:00から22:00(東京モーターショーは10:00から20:00)と、東京モーターショーよりワイドレンジとなっている。

 モーターショー人気復活のカギはローカルショーにあり

 また、あるブランドでは、来場特典として新車購入の際500ドルのディスカウントキャンペーンを行っていたりもした。東京モーターショーのように、コンセプトカーや話題の最新型車はごく少数。既存の市販車メインの展示でお客を呼び込むのだから、新車購入と直結していなければお話にならないのは当たり前だが、東京モーターショーのように、出かけても市販車種の展示も少なければ、その場で商談したくともスペースも人員もいないではなかなか来場メリットというものは感じないだろう。

 アメリカではディーラーのセールスマンとチャットで商談したり、地元密着のリアルな値引き情報も盛り込んだ見積り比較サイトなどがあり、ディーラーへ行かずに契約まで済ましてしまう新車の買い方の普及が進んでいる。今後は“AIセールスマン”がチャットでの商談を受け付ける日もそう遠くないとの話も聞く。

 そのためオートショーへ出かけて実車をあらかじめチェックするというひとも多く、とくにアメリカでもクルマ離れが顕著とされる若年層の来場も目立つとのこと。

 東京だけでなくフランクフルトショーも開催規模を縮小するなど苦境に立たされている。OCショーのようなローカルショーでどんなことをしているのかを、悩めるメジャーショーの主催者は見ておくのはけっして無駄ではないと考える。困ったときは“原点回帰”することで、次へのヒントが得られるはずである。

こんな記事も読まれています

日産ノートオーラってどんなクルマ? 詳しく解説!
日産ノートオーラってどんなクルマ? 詳しく解説!
WEB CARTOP
すべてが変わった!新型「BMW X2」クーペスタイルの2代目X2をテストする
すべてが変わった!新型「BMW X2」クーペスタイルの2代目X2をテストする
AutoBild Japan
千葉の超渋滞「国道357号」大混雑の”蘇我エリア”で「6車線化」進行中!? 蘇我駅も蘇我陸橋もキャパ超過! 工事どこまで進んだのか
千葉の超渋滞「国道357号」大混雑の”蘇我エリア”で「6車線化」進行中!? 蘇我駅も蘇我陸橋もキャパ超過! 工事どこまで進んだのか
くるまのニュース
ジェイテクトの「アカルイミライ」
ジェイテクトの「アカルイミライ」
レスポンス
「スポーティなルックス」だけど乗りやすい! なぜ? トライアンフの新しい“3気筒スポーツバイク”「デイトナ660」は走りの奥深さに驚きます
「スポーティなルックス」だけど乗りやすい! なぜ? トライアンフの新しい“3気筒スポーツバイク”「デイトナ660」は走りの奥深さに驚きます
VAGUE
タイのバンコクで中国製BEVタクシーが急増中……も乗り心地は従来の「カローラアルティス」に軍配!!
タイのバンコクで中国製BEVタクシーが急増中……も乗り心地は従来の「カローラアルティス」に軍配!!
WEB CARTOP
ホンダが新型「軽バン」発売! 精悍顔ブラックグリル×上質オシャ内装採用!? 車中泊も出来る「特別なN-VAN」反響は?
ホンダが新型「軽バン」発売! 精悍顔ブラックグリル×上質オシャ内装採用!? 車中泊も出来る「特別なN-VAN」反響は?
くるまのニュース
令和の今だからこそ往年のビッグバイクモデルを手に入れて、その余裕と風格を実感したい!
令和の今だからこそ往年のビッグバイクモデルを手に入れて、その余裕と風格を実感したい!
WEBヤングマシン
ホンダの電動バイク「EM1 e:」車体のみの購入は可能!? バッテリー無しで買っても補助金は申請できるの?
ホンダの電動バイク「EM1 e:」車体のみの購入は可能!? バッテリー無しで買っても補助金は申請できるの?
バイクのニュース
「唯一無二の天才」「とても寛容」「共に働けて光栄」元レッドブルF1ドライバー、退団発表のニューウェイに称賛送る
「唯一無二の天才」「とても寛容」「共に働けて光栄」元レッドブルF1ドライバー、退団発表のニューウェイに称賛送る
motorsport.com 日本版
[カーオーディオ・素朴な疑問]スピーカー…その差は約200倍! 価格差が大きいのはなぜ?
[カーオーディオ・素朴な疑問]スピーカー…その差は約200倍! 価格差が大きいのはなぜ?
レスポンス
トヨタ ヤリス【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
トヨタ ヤリス【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
MotoGPが2027年から新しいバイクになる! 排気量850cc、車高デバイス禁止、エアロデバイス縮小ほか
MotoGPが2027年から新しいバイクになる! 排気量850cc、車高デバイス禁止、エアロデバイス縮小ほか
WEBヤングマシン
三菱「次期型デリカ」!? 超ビッグ&タフな「SUVミニバン」! “絶対安全大空間”備える「D:X」は何を指し示すのか
三菱「次期型デリカ」!? 超ビッグ&タフな「SUVミニバン」! “絶対安全大空間”備える「D:X」は何を指し示すのか
くるまのニュース
日本の平均年収約458万円!? 「ポルシェ“911”は買えないのでしょうか。」 最低必要な年収はどのくらいなのか
日本の平均年収約458万円!? 「ポルシェ“911”は買えないのでしょうか。」 最低必要な年収はどのくらいなのか
VAGUE
トヨタ新型「コンパクトSUV」発表! 驚きの”レクサス顔”に進化!? 顔面刷新の”最売れモデル”「カローラクロス」亜で登場
トヨタ新型「コンパクトSUV」発表! 驚きの”レクサス顔”に進化!? 顔面刷新の”最売れモデル”「カローラクロス」亜で登場
くるまのニュース
トラックドライバーの働き方改革なるか? 「物流の2024年問題」解決策は? 各社の取り組みから見えたもの
トラックドライバーの働き方改革なるか? 「物流の2024年問題」解決策は? 各社の取り組みから見えたもの
くるまのニュース
カワサキ「Z650」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
カワサキ「Z650」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1420.01740.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

242.05588.0万円

中古車を検索
コルベット クーペの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1420.01740.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

242.05588.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村