先進安全技術は今の時代の車に欠かせないものであり、高額なモデルは安全性にも高い配慮があります。トヨタの量産モデルのフラッグシップである「クラウン」は高級モデルならではのおもてなし機能の充実度同様、安全性能も充実しています。
ここでは、クラウンの安全性能について詳しくご紹介します。
若い人にも似合う、それこそが新しい価値「トヨタクラウン・クロスオーバー」(岡崎五朗レポート)
最新の高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」を採用
全車に「ドライバー異常時対応システム」や危険を予測して回避をサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」を搭載
トヨタ初となる「ドライブレコーダー(前後方)」の設定もある
クラウンの安全性能の特徴
クラウンは、フラッグシップの名に恥じない高い安全性能を持つモデルです。2種類のセンサーを検知システムに使用するトヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」は対応する事故形態を拡大した最新のものを採用しています。
また、新たに高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」を採用し、渋滞時の安全運転を支援する機能やさまざまな駐車シーンでスムーズな駐車をサポートする駐車支援技術なども追加されました。
さらに、グレード別設定で常時録画のほかエアバッグ作動時の自動録画、音声認識による手動録画などが可能な「ドライブレコーダー(前後方)」もトヨタ初採用となる装備です。
クラウンに採用されているおもな先進安全機能
出典:トヨタ「クラウン」デザイン
ここでは、クラウンに採用されている先進安全技術の中でも、特に注目度の高いものを中心にご紹介します。なお、「トヨタ チームメイト」については後述します。
1. プリクラッシュセーフティ
2. レーントレーシングアシスト/レーンディパーチャーアラート
3. レーダークルーズコントロール
4. プロアクティブドライビングアシスト
5. 赤信号の告知機能
6. ブラインドスポットモニター/後方車両への接近警報+安心降車アシスト
7. ドライバー異常時対応システム
プリクラッシュセーフティ
衝突被害軽減ブレーキである「プリクラッシュセーフティ」は、昼夜の車両・歩行者と自転車運転者、昼間の自動二輪車が検知対象です。
クラウンでは、直進時の衝突回避・衝突被害の軽減だけではなく、交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から接近する横断歩行者や自転車運転者の衝突回避などもサポート。車両と自動二輪車については交差点での出会い頭の検知にも対応しています。
また、一定の条件がそろっていればドライバーの回避操舵をきっかけに操舵支援を行う「緊急時操舵支援機能」や、低速走行時に自車の直前にいる歩行者や自転車運転者、車両を検知して衝突回避や衝突被害軽減を図る「低速時加速抑制機能」も搭載しています。
レーントレーシングアシスト/レーンディパーチャーアラート
高速道路走行時に車線内走行を維持するよう、または車線からはみ出す危険がある場合は警告すると同時に逸脱を回避する方向にステアリング操作をサポートする機能です。
レーダークルーズコントロール
先行車を検知し、設定した車間距離を維持しながら追従走行することでドライバーの運転負荷を減らして安全運転に貢献する運転支援機能です。
クラウンでは、レーダークルーズコントロール作動中の車線変更時には、車線変更先の先行車の速度や位置に応じて予備減速や予備加速をする機能や、渋滞時などの発進・停止を繰り返すシーンで先々行車の検知、カーブを検知してスムーズに曲がれるよう減速するなどの機能も搭載しています。
プロアクティブドライビングアシスト
システムが歩行者の飛び出しなどのリスクを先読みし、状況に応じて減速したり、ステアリング操作をサポートしたりする機能です。先行車の割り込みを検出した際や、カーブに対する自車速が速いと判断した場合に緩やかに減速して危険を回避するようサポートする機能もあります。
赤信号の告知機能
赤信号を検知しているにもかかわらず、交差点に進入する可能性があるとシステムが判断すると、音や表示でドライバーに注意喚起する機能です。
ブラインドスポットモニター/後方車両への接近警報+安心降車アシスト(X、Gを除くグレードに標準装備、X、Gにメーカーオプション)
「ブラインドスポットモニター」は、後側方にいる車両や急接近してくる車両を検知し、ドライバーに注意喚起することで安全な車線変更をサポートする機能です。追突される危険が高いとシステムが判断した場合は、ハザードランプを高速点滅させて後続車へ警告します。
また、ブラインドスポットモニターのセンサーを活用し、降車時に車両後方から接近する車両や自転車を検知し、開放したドアや乗員にぶつかる危険がある場合は注意喚起するとともにドアを開けようとするとブザーや表示、音声通知などで危険を知らせる「安心降車アシスト」もあります。
ドライバー異常時対応システム
レーントレーシングアシスト作動中にドライバーの無操作状態が継続した場合、または「トヨタ チームメイト」の渋滞支援機能「アドバンスト ドライブ」の作動中にシステムが異常を検知した場合はホーンやハザードで周囲に注意喚起するとともに減速・停止し、異常発生時の事故回避に貢献します。停車後はドアの解錠やコネクティッドサービスのひとつ「ヘルプネット®」に自動接続します。
トヨタ チームメイト(RS、RS“Advanced”にメーカーオプション)
出典:トヨタ「クラウン」安全性能
高度運転支援機能「トヨタ チームメイト」は、以下の2つの機能で構成されています。
アドバンスト パーク(リモート機能付き)
駐車時にシステムがステアリング、ペダル、シフト操作を支援し、スムーズな駐車をサポートしてくれる機能です。作動時にはカメラやソナーで周囲を監視し、衝突の危険がある場合はブレーキ制御を行います。
また、専用のスマートフォンアプリによって車外からクラウンを遠隔操作し、駐車・出庫することが可能なリモート機能も搭載しています。
アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)
高速道路などの自動車専用道路において、レーダークルーズコントロールとレーントレーシングアシスト作動中に一定の条件を満たすとシステムが作動し、認知、判断、操作を支援することでドライバーの渋滞時のストレスや疲労を大幅に軽減し、安全運転に貢献する機能です。
最新鋭の先進安全技術を多数採用しているクラウン
クラウンにはこのほかにも「パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付き)」やペダルの踏み間違い時などの事故防止をサポートする機能など、多彩な先進安全技術が採用されています。走りや乗り心地、快適さだけではなく安全面においてもトヨタのフラッグシップとして高いレベルを維持しているといっていいでしょう。
よくある質問
Q1:クラウンにはどのような先進安全技術が採用されているの?
A:歩行者の飛び出しなどのリスクを先読みし、状況に応じて減速したりステアリング操作を支援したりすることで危険を回避する「プロアクティブドライビングアシスト」や、交差点での衝突回避や衝突被害軽減にも対応した衝突被害軽減ブレ―キの「プリクラッシュセーフティ」など、多彩な先進安全技術が採用されています。
Q2:「トヨタ チームメイト」ってどんな機能?
A:高度運転支援技術で、駐車時にステアリング、ペダル、シフトの操作を支援してスムーズな駐車をサポートすることに加え、専用のアプリでリモート操作も可能な「アドバンスト パーク」、自動車専用道路での渋滞時に一定の条件を満たすとシステムが認知・判断・操作を支援することでドライバーの負担を大幅に軽減する「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」で構成されています。
※この記事は2022年11月時点の情報で制作しています
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