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新型「エクストレイル」発表!タフで上質な4代目は日産の最新技術を全て纏ったSUV

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新型「エクストレイル」発表!タフで上質な4代目は日産の最新技術を全て纏ったSUV

日産自動車は2022年7月20日、フルモデルチェンジし、4代目となる新型「エクストレイル」を発表し、7月25日から発売を開始する。なお、今回発表されたモデルはAWD(e-4ORCE)のみで、今秋にエントリーグレードの2WDモデルが追加される予定になっている。

新型エクストレイルをプレゼンテーションしたアシュワニ・グプタCOOと星野朝子副社長C/DセグメントのSUVのエクストレイル(海外名ローグ)は、日産にとって最重要のグローバル戦略モデルだ。特に、この4代目となるT33型は、ルノー/日産/三菱アライアンスをベースに、日産がリーダーとなって開発したCMF-C/Dプラットフォームをベースにした車両開発を行ない、日産だけではなく三菱、ルノーもSUVモデルを展開している。

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このグローバル規模のプロジェクトは2016年頃にスタートしており、日産だけではなくルノー、三菱側も車両要件を提出し、できるかぎりフラットフォームの多くを共通化できるよう設計が開始されている。

なお、三菱のアウトランダーの開発も日産エクストレイル/ローグの開発と足並みをそろえてスタートしており、フロントのサブフレームなども含めて共通化が図られる一方で、ローグには内燃エンジン車が設定され、アウトランダーは内燃エンジン車とPHEV、そしてエクストレイルはe-4ORCEを採用することで、それぞれバッテリー搭載の有無、バッテリー搭載容量などによりフロア部の構成が若干異なっているが、結果的には駆動バッテリーを搭載するPHEV、e-4ORCEが最もフロア剛性が向上しているという。

アメリカ仕様の「ローグ」日産はまず、アメリカ市場向けのローグの開発を優先し、2020年9月からテネシー工場で生産を開始し、10月から2021年型ローグとして発売している。搭載エンジンは1.5L・3気筒の可変圧縮比エンジン「KR15 DDT」型と、カナダ市場向けの2.5LのPR25 DD型で、トランスミッションはCVTが組み合わされている。

そして、2021年4月の上海モーターショーで中国市場向けの新型「エクストレイル」を初公開した。このように、大市場のアメリカ、中国向けの開発が先行しているが、日本向けは、e-POWER、つまりシリーズ・ハイブリッドと前後輪をモーターで駆動するe-4ORCEに絞り込まれている。

この新型エクストレイルのコンセプトは、初代モデルからのキャッチフレーズ「タフギア」を継承しながらも、新たに「上質さ」を加えて融合させ、一クラス上の高い質感を追求している。

ボディサイズは、全長4660mm、全幅1840mm、全高1740mm、ホイールベース2705mm、最低地上高185mmとなっており、グローバルC+セグメントのサイズとなっている。

発電用のKR15 DDE型エンジン進化した第2世代「e-POWER」とVCターボエンジン

そして進化した第2世代「e-POWER」技術を採用するとともに、発電用のエンジンとして可変圧縮比エンジン(VCターボ)の1.5L・3気筒のKR15 DDT型ターボ・エンジンを日本に初導入している。この可変圧縮比エンジンの圧縮比は負荷に応じて14.0~8.0に変化し、低負荷時には高圧縮で低燃費運転を行ない、高速走行などの高負荷時には低圧縮・高過給圧でパワーをより低い回転域で引き出すことができる。なおこのKR15 DDT型エンジンは横浜工場で生産される。

このエンジンは可変圧縮とすることで、一般的なハイブリッド用のアトキンソンサイクル・エンジンより効率が高いのが特徴だ。KR15 DDT型エンジンは144ps/250Nmを発生し、その出力は発電機を駆動して発電し、その電力で前後のモーターを駆動する。

このシリーズ・ハイブリッド、すなわちe-POWERは最新版が採用されており、市街地や巡航時にはできるだけエンジンを稼動させずに走行するようになっている一方で、荒れた路面などを走行する時はエンジンを稼動させてバッテリーを充電するなど、乗員にエンジンの定常的な稼動を感じさせないようになっている。

高速走行や追い越し加速などではエンジンの回転が高まり発電量が多くなるが、その場合も加速の状態とエンジンの回転上昇がシンクロするようにチューニングされている。なおWLTCモード燃費は18.4km/L。

「e-4ORCE」がオンザレールの操縦性を実現

そして新型エクストレイルは前後輪をモーターのみで駆動するという電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載している。

フロント・モーターは204ps/330Nm、リヤ・モーターは136ps/195Nmの出力でもちろん、前後のモーター出力は運転状況により可変制御され、その制御速度は1万分の1秒というレベルで、エンジン、機械式AWDでは到底不可能な超高速で精密に制御されるのが特長だ。

e-4ORCEの制御の例日産はこの前後モーターの統合制御をe-4ORCEと呼んでいる。この名称は、BEVモデルのアリアのAWDから採用されており、前後のモーター+ブレーキを組み合わせた統合制御技術はアリアとほぼ同等だ。もちろんBEVのアリアとエクストレイルの重心高や車両重量の違いなどに合わせて専用のキャリブレーションが行われている。

このe-4ORCEの特長は単に前後の駆動力を野可変配分を行なうだけではなく、どのような路面でも前後駆動力配分+独立ブレーキ制御を組み合わせることで意のままのコーナリングを実現している。

それだけではなくコーナリングや直進時で微妙な操舵修正が必要な場面では自動的に前輪荷重を増大させる、路面の突起を乗り越えるような場面ではボディの振動を抑制する(制振動制御)、停止する瞬間に前後のブレーキの回生力を制御してピッチングを抑制する乗り心地制御など、モーター制御ならではの瞬時の高精度な制御を組み合わせることで、運動性能、乗り心地などを高めているのだ。

なお、こうした開発時には、アウトランダーPHEVの電子制御AWCの比較も行なわれたそうで、AWCはよりダイナミックな運動性能重視に対して、e-4ORCEは、より緻密な制御によるオンザレールの操縦性を実現しているという違いがあるという。

タフさと上質さを表現するインテリア&エクステリア

エクステリア・デザインは、初代から受け継ぐタフな力強さに上質さという要素を付加し、グローバルで通用するSUVプロポーションとしている。ヘッドランプは、上段にポジションランプとターンランプを、下段にメインランプを配置した2段構造だ。リヤコンビネーションランプのシグネチャーは視認性が高く、無垢のインナーレンズには日本の伝統的な切子パターンからインスピレーションを得た精密でキラキラと光り輝く加工を行なっている。

インテリアは、従来よりさらに上質な心地よさを追求したデザインとしている。コンソール部分を宙に浮かせたブリッジ構造のセンターコンソールには、ラージサイズのカップホルダーを装備しており、コンソール下にはティッシュボックスやひざ掛けなどが収納できる。また、アームレストも兼ねるコンソールリッドは収納物が取り出しやすい観音開きとしている。そしてリヤドアにはロールサンシェードを採用している。

ラゲッジスペースは、荷室の幅、開口幅を広げることで、荷物の積み下ろしが容易となり、クラストップレベルの容量を確保している。

メーターは、2種類の表示モードを選択できる12.3インチのアドバンスドドライブアシスト・ディスプレイを採用。また、センターディスプレイに採用されている12.3インチのNissanConnectナビゲーションシステムは、自然な言葉で操作できるボイスアシスタントやAmazon Alexaを搭載しており、情報の収集などインターネット・コンテンツを活用できる。さらに10.8インチの大型ヘッドアップディスプレイを搭載。ドライバーは視線を移動することなく、必要な情報を把握することができる。

運転支援システムは、360度セーフティーアシスト(全方位運転支援システム)」を採用。新たに「SOSコール」や、対向車や先行車の有無に応じてハイビームの照射位置をコントロールするアダプティブLEDヘッドライトシステムなども採用。

また、高速道路の単一車線での運転支援技術「プロパイロット」には「ナビリンク機能」が追加されている。地図データをもとに、制限速度に応じて設定速度の切り替えや、カーブに応じた減速支援などが行なわれる。さらに、駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する「プロパイロット パーキング」も設定されている。

新型エクストレイルは、日本市場ではトヨタ RAV4、ハリアをターゲットとしており、電動パワー、e-4ORCEという最新の技術を搭載したことで、先行する2モデルを追撃することになる。

価格

オーテック モデル

日産モータースポーツ&カスタマイズも、エクストレイル「オーテック」、「エクストリーマーX」をフルモデルチェンジし、7月25日から発売する。

今回、エクストレイル「オーテック」としては2代目となり、新型「エクストレイル」をベースに、さらに高級感や特別感を高めたモデルとなっている。

エクステリアは、どの角度から見ても美しく輝くようにデザインした、「オーテック」ブランド共通の表現であるドットパターンのフロントグリルや、ブルーに輝くシグネチャーLEDを採用したほか、低重心とワイドスタンスを印象付け、スポーティさを演出するメタル調フィニッシュの専用パーツを車体下部に装備。

また、「エクストレイル」で唯一の採用となる20インチアルミホイールは、大径をより強調する専用デザインとし、プレミアムコンフォートタイヤとして定評のあるミシュラン製プライマシー4と合わせ、全車に標準装備している。

インテリアは、上質な本革を採用し曲線を多用して立体感のあるキルティングで仕立てたシートをはじめ、ステアリング、ドアトリム、インストパッド、センターコンソールボックスなどに、オーテック・ブランドを象徴するブルーステッチを採用し、最上の質感を追求している。

ボディカラーは、「オーテック」の専用2トーン3種類を含めた、全7色をラインアップ。
なお、NissanConnectナビゲーションシステムやヘッドアップディスプレイほか、プロパイロットパーキングなどの先進安全装備や便利・快適装備なども装備したグレードを、「AUTECH Advanced Package」として設定している。

「エクストリーマーX」は、よりアクティブな個性を表現したモデルで、専用のエクステリアパーツや防水シートを装備し、ベース車の「タフギア」イメージをさらに高めたモデルだ。

エクステリア・パーツは、フロント/リヤのアンダープロテクターや、ブラックのドアミラー、アウトサイドドアハンドル、ルーフレールのほか、切削面とブラック塗装を組合わせて力強さを表現した専用デザインのアルミホイールなどを採用し、SUVとしての存在感や重厚感をより強調している。

インテリアには、アウトドアなどでシーンを選ばずに便利に使用できる、専用デザインの防水シートを装備。さらに、フロント/リヤのLEDフォグランプや、運転席・助手席パワーシート、リモコンオートバックドアなどの便利・快適装備も充実させている。

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みんなのコメント

1件
  • 二年前に出ていれば、良かったけど遅すぎですねぇ
    価格が上がりすぎ
    セットオプションが高い
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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