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BMW「M3」のパワーでは物足りない? 140馬力アップのマンハート「MH3 GTR」のチューニングメニューとは

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BMW「M3」のパワーでは物足りない? 140馬力アップのマンハート「MH3 GTR」のチューニングメニューとは

M社50周年の年にマンハートが「M3」をチューニング

 現行型のG80型「BMW M3」が誕生して、まもなく1年半が経過しようとしている。ちなみに2022年は、M社の前身である「BMWモータースポーツ」社が設立されてから数えて、ちょうど50年目という記念すべき節目。この50年間にMの称号を掲げる名作は数多く誕生したが、M1に始まり、M6、M5、M3と市場へと送り出されたハイパフォーマンスモデルは、どれもカスタマーから高く評価される存在となった。そのモータースポーツの活動の域に捉われないロードモデルの生産が本格化したことで、BMWモータースポーツは1993年、新たに「BMW M」社へと社名を改め、現在に至っているのである。

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サブコンピューターとエグゾーストでパワーアップ

 その「M」モデルをさらに高性能化したい。それはドイツを中心に多く存在するBMWのチューニング・メーカーにとって共通する野望でもある。

 ここで紹介するマンハートもそのひとつ。市場で賛否両論が渦巻いているグリルのデザインなど気にもせず、彼らはまず搭載されるS88B30A型エンジンのチューニングを進めることを決断した。

 参考までにノーマルの同エンジンが発揮する最高出力は510ps、最大トルクも650N・mという数値であるから、それは一般的なユーザーには必要にして十分なパフォーマンスといえるだろう。だがマンハートにとって、それはあくまでひとつの通過点でしかなかったのだ。

 マンハートのチューニングは、「MHトロニック」と呼ばれるサブコンピューターと、独自のエグゾーストシステムによって行われている。後者には、輸出専用となる触媒コンバーターなしのダウンパイプス・レース・エグゾーストや、300セルのGESI触媒コンバーターを備えたものなど複数の仕様がある。

 テールパイプはカーボンまたはセラミックでコーティングされた4本出しの100mm径。そのサウンドがどれほどに官能的なサウンドを響かせてくれるのかは大いに期待できるところである。

マンハート「MH3 GTR」の実力とは

 サスペンションは、ロードホールディングをさらに改善し、もちろん車高をローダウンする目的で、KW製のバリアント4コイルオーバーサスペンション、もしくはH&R製のスプリング付きのマンハート・リダクションキットの選択が可能。

 ブレーキシステムは、現在はノーマルのままだが、カスタマーのリクエストによっては、こちらもアップグレードを行うことができるということだ。タイヤは前後とも20インチの設定で(ノーマルはフロントが19インチとなる)、前後各々265/30R20、295/30R20サイズのミシュラン製タイヤをサテンブラックで仕上げたマンハート・コンケーブ ワン(シルクマットブラック仕上げ)に組み合わせる。

 ボディに新たに装着されたパーツは、フロントのスポイラーリップとサイドエアロフリック、サイドスカート、リヤスポイラー、そしてカーボンディフューザーで、これらはすべてカーボン製となる。

 ボディカラーにストライプを描くのは、これもまたマンハートの作ならではの特徴だ。インテリアの仕上げも、フロントにレカロ製のスーパーライト・ポディウム・フルカーボンバケットシートを装着したことで、よりレーシーな雰囲気になった。

 この「MH3 GTR」とネーミングされたマンハートの最新作の魅力的なスペックを紹介しておこう。達成した最高出力は650ps(プラス140ps)、最大トルクは800N・m(プラス150N・m)。ノーマルの「M」では満足できないカスタマーのために、チューニング・メーカーの「M」=マンハートは、つねにその開発の手を休めることはないのだ。

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