Porsche 911 GT3 Cup
ポルシェ 911 GT3 Cup
2020年のポルシェ カレラカップ ジャパン第2戦岡山、上村優太が前日の開幕戦に続き連勝
上村優太が2戦連続ポールポジションを獲得
ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ) 2020年シーズン第2戦決勝レースが、岡山国際サーキット(岡山県)において2020年6月28日(日)に開催され、前日の開幕戦に続き上村優太が勝利を飾った。
PCCJ第2戦が開催された28日、前夜の雨も夜が明けるころにはやんで朝から青空が広がった。しかしグリッドにマシンが並ぶ頃にはふたたび厚い雲に覆われている。
前日の27日(土)に行われた予選でのセカンドベストタイムで決定したグリッドは、ポールポジションに開幕戦をを制した上村優太。2番手は小河 諒、3番手はPCCJ ジュニアプログラムドライバーの石坂瑞基、4番手は2016年、2018年にPCCJ王者に輝いた近藤 翼。プロアマクラスのポールポジションは開幕戦と同じくIKARI、アマクラスのポールポジションは高田 匠となっている。
ラスト2周に仕掛けた小河 諒がコースオフ
11時35分、フォーメーションラップがスタートすると、全車路面の状況を確認しながらゆっくりとコースを1周。そして再びグリッドにマシンが整列し、レッドシグナルがブラックアウトしてレーススタート。ポールポジションの上村はスタートをうまく決めてトップで1コーナーを通過し、小河、近藤、石坂が続く。
小河はトップの上村の背後につき、約0秒5差で周回を重ねていく。時にはコーナーで2台が並びかける場面もあったが、順位が入れ替わるまでには至らない。2台から若干離され気味であった3番手の近藤は、4周目にこのレースのファステストタイム1分32秒271をマークする。
上位3台は均等の間隔でレースは進んでいくが、レースが動いたのはラスト2周となった14周目。裏のストレートで上村の背後に小河がピタリと着き、ヘアピンコーナーで勝負を仕掛けるが、小河はオーバーランを喫してしまいコースオフ。小河はすぐにコース復帰を果たすが、この間に近藤が2番手に浮上し、そのままの順位でチェッカーとなった。
スタートから一度も首位を譲らずに上村が2連勝
前日の開幕戦に続いて2連勝を飾った上村は、「今日はスタートから1度もトップを譲ることなく優勝できて良かったです。小河選手がずっと背後にいましたが、レース後半はお互いにタイヤも厳しくなっていたと思うので、抑えきれると思っていました」と、喜びを語る。
2位の近藤は「昨日ペースが上がらなかったため、今日はセッティングを大きく変更して挑んだのが正解でした。次戦は上村選手、小河選手ともっと勝負できるように頑張ります」と、次戦での挽回を誓った。3位に終わった小河は、「上村選手の背後からチャンスを伺っていたのですが、タイヤ、ブレーキともに厳しくなっていて・・・。次の菅生は絶対に2連勝を成し遂げます」とリベンジに燃えている。
浜崎 大が嬉しいプロアマクラス初優勝を達成
プロアマクラスは、クラスポールポジションのIKARIがスタートで出遅れ、2番手の浜崎 大がトップに浮上。そのまま首位でチェッカーを受けてクラス初優勝を飾った。「今日のレースは前後とも徐々に離れていき、単独の走行になったため疲労感はいつもより少なかったです。今後も勝てるように頑張ります」と浜崎は喜びを語った。
一方のアマクラスは、スタートをうまく決めた高田がクラスポール・トゥ・ウィンを決めて2連勝。「地元で2連勝することができ、今日はプロアマクラスの内山選手ともバトルをできたので、自分としてはとても充実した開幕大会になりました」と高田は笑顔を見せている。
PCCJ第3/4戦は7月25日(土)、26日(日)にスポーツランドSUGO(宮城県)で開催される。スポーツランドSUGOでのPCCJ開催は、2014年シーズン以来6年ぶり。初走行となるドライバー、マシンセッティングデータのないチームが多いため、どのような戦いが繰り広げられるのか、楽しみの多いレースになりそうだ。
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