フォーミュラEシーズン9(2022-2023シーズン)第9戦モナコePrixの決勝レースが行なわれた。優勝したのはニック・キャシディ(エンヴィジョン)だった。
F1モナコGPの舞台でも知られるモンテカルロ市街地コースで行なわれるモナコePrix。かつてはF1コースをショートカットするような短いレイアウトで開催されていたが、近年ではF1と同じレイアウトとなっている。
■ハンコック、グリップ不足で批判殺到も来季フォーミュラEへ”同じタイヤ”を供給。韓国工場が大規模火災も供給に問題なし
レースを前に行なわれた予選では、ポールポジションを決する“デュエル”の決勝で波乱があった。
デュエル決勝に進んだのはジェイク・ヒューズ(マクラーレン)とサッシャ・フェネストラズ(日産)だったが、ヒューズはヌーベルシケインで止まりきれずショートカット。トラックリミット違反によるタイム抹消が確定的となる中、フェネストラズは1分29秒131をマークして暫定的にポールポジションとなった。しかしフェネストラズもパワー超過によりラップタイム剥奪のペナルティを受け、まさかの両者ノータイムとなってしまった。結果的に、ポールポジションにはヒューズ、フェネストラズが2番グリッドに着くことになった。
決勝レースは29周。オープニングラップはヒューズ、フェネストラズ、ノーマン・ナトー(日産)の日産パワートレイン勢がグリッド順通りに続き、トップ3を形成した。
そんな中、9番グリッドスタートのキャシディがヘアピンで大外からごぼう抜きを見せるなどジャンプアップ。3番手を走るナトーも抜いて瞬く間に表彰台圏内に入ってきた。
7周目に首位のヒューズがカジノコーナー外側にあるアクティベーションゾーンを通りアタックモードに入ると、ここから上位陣は入れ替わり立ち替わりアタックモードに入っていき、順位は目まぐるしく変動していった。
コース幅が狭く追い抜きが極めて難しいことで知られるモナコ・モンテカルロ。そのためアタックモードを発動しても、アクティベーションゾーンを通ることによって失ったポジションを取り返すのは簡単ではない。一方でキャシディやミッチ・エバンス(ジャガー)は、ライバルのアタックモード発動で首位に立ったタイミングでハイペースで飛ばし、うまくマージンを稼ぐことができた。各車がアタックモードを使い終えた時には、レースはキャシディとエバンスによる優勝争いとなっていた。
キャシディ先頭で迎えた22周目、マキシミリアン・ギュンター(マセラティ)のマシンがストップ。これでセーフティカーが出された。これは、4番手争いをしていたダニエル・ティクトゥム(NIO 333)がナトーに追突し、それによってスロー走行になっていたティクトゥムにギュンターが追突した……という流れだ。
25周目にレースが再開したが、キャシディはエバンスからの猛攻を凌ぐ。そしてニコ・ミュラー(アプト・クプラ)がサム・バード(ジャガー)と接触してストップしたことで2度目のセーフティカー出動。そのままレースはチェッカーが振られ、キャシディが前戦ベルリンからの2連勝を飾った。2位はエバンス、3位はジェイク・デニス(アンドレッティ)、フェネストラズは4位だった。
ランキング2番手でモナコ戦を迎えたキャシディは、これでパスカル・ウェーレイン(ポルシェ)を抜いてポイントリーダーに浮上。シーズンも後半戦に突入する中、世界王者獲得に向けて一歩前進した。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?