8月2日(金)、北欧フィンランドで行われている2024年WRC世界ラリー選手権の第9戦『ラリー・フィンランド』のデイ2がスタートし、この日2本目のスペシャルステージ(SS)3にて、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデi20 Nラリー1)がクラッシュを喫した。ドライバーのタナクは無事が確認されたが、コドライバーのヤルヴェオヤは検査のために病院に搬送されたと、チームよりアナウンスされた。
午前中から雨に見舞われ、開幕ステージからコースのいたるところに水たまりが散見されるコンディションとなっていたデイ2。
ラリー・フィンランドがついに開幕。スーパーSSでヌービル首位、1.1秒差で勝田が続く/WRC
開幕ステージから、グレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマ・ラリー1)やサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1)と2台のラリー1マシンがコースオフを喫するなど、難しいコンディションとなっていた。
現地時間9時20分には、今大会で新設された『サーリカス』が開始となり、先頭のティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)に続いてコースインしたタナク組は、スタートから2kmほどの地点でコースオフ。
コーナリングで姿勢を乱したタナク車は、土手の上を走る道路から落ちるようにコースオフを喫し横転。マシンは立ち木に衝突し、フロア面を上にして停止した。このアクシデントへの対処のため、ステージは一時中断となった。
Rally.TVの公式放送では、タナクとヤルヴェオヤの無事は確認されていなかったが、20分弱が経過して走行は再開。その後ヒョンデ・モータースポーツおよびタナクの公式Xにてふたりの容態が声明されており、コドライバーのヤルヴェオヤは病院に搬送されたとの報告がなされている。以下が、公式Xでのアナウンスとなる。
「オット(・タナク)とマルティン(・ヤルヴェオヤ)は、ラリー・フィンランドのSS3でコースアウトしました。オットは大丈夫ですが、マルティンはさらなる検査のために病院に搬送されます。可能であれば、さらに最新情報をお伝えします」(ヒョンデ・モータースポーツ)
「残念ながら、ラリー・フィンランドのSS3でコースアウトして木に衝突してしまいました。私は元気ですが、マルティン(・ヤルヴェオヤ)はさらなる検査のために病院に運ばれました。可能であれば、さらに最新情報をお伝えします」(オット・タナク)※ともに編集部訳
※追記
その後、ヒョンデ・モータースポーツは公式リリースを発行し、事故当時の現場状況とその後を報告した。リリースによると、事故後、タナクとヤルヴェオヤの両名は助けを借りずに自力で車から降り、現場に駆けつけた医療チームの手当を受けた。そして、ヤルヴェオヤはさらなる検査のためにヘリコプターで病院に搬送。ドライバーとコドライバーはともに健康だが、予防措置としてヤルヴェオヤは一晩病院で観察を受ける必要があるという。その結果、8号車のクルーはラリー・フィンランドの残りの週末には復帰しないことが発表され、リタイアとなることがアナウンスされた。
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みんなのコメント
勝田選手は相変わらず速さはあるけど安定性が不足してるね。ラリー自体の経験が少ないのでその辺りがネックになっているのかな? 何時勝ってもおかしくは無い速さはもっているし、特にここは期待してたけど、2日目でディリタイアは残念だな。