積算1万2758km 同僚が楽しんだ週末旅行
text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
転職でAUTOCARに加わった筆者だが、同僚の親切さには感銘を受けた。週末に何をしているのか、特に興味を持ってくれていたようだが、実はちょっと勘違いだった。
わたしが休日にどこへ出かけているのかではなく、担当した長期テスト車、マツダMX-5(ロードスター)RFのことだった。週末に郊外へ現実逃避するのに、最高のクルマだからだ。
リトラクタブル・ルーフは、ロードスターの実用性をさらに高めている。乗れるのは2人と、わずかな荷物だけれど。
そこでしばらくの間、MX-5 RFのカギを同僚に貸すことにした。彼らは英国西端のコーンウォールや東端のノーフォークへ走った。中にはドーバー海峡を超えてフランスに行った者もいた。
画像編集を担当するスタッフ、ベン・サマーレルは、パリまでの往復という長距離ドライブを楽しんだ。夜間も含めて、ずっとオープン状態で走ったという。「助手席の人と自然に会話できるノイズの小ささだけでなく、シートヒーターも素晴らしい」 と感想を残している。
一方のダグ・レボルタも、コーンウォールへの道中、基本的にハードトップを開いて走ったそうだ。「移動中、ずっと笑顔でした。暖かい帽子とコートを着る必要があっても、それだけの価値はある体験でした」 と、教えてくれた。
オープン走行を楽しむドライバーにとって、ソフトトップのMX-5(ロードスター)と、リトラクタブル・ルーフを持つRFとの価格差は疑問に感じるところだろう。でもダグは、帰宅途中に土砂降りに見舞われ、屋根のありがたさを認めた。
あれば助かる屋根と必要充分の荷室
フォールディング機構に関して、「開閉時間は素早い方ではなく、動作中はずっと指でボタンを押していなければならず、少し面倒でしたけれど」 とのこと。
筆者も英国西端のスウォンジーへMX-5 RFでのドライブを楽しんだが、ルーフの価値を実感する機会となった。屋根を閉めれば、高速道路でも車内の会話は穏やかにできる。南ウェールズらしい夕立にあっても、濡れることはなかった。
ちなみに、そのスウォンジーではハーフマラソンにトライしたのだが、そこでも雨に振られ、濡れてしまった。筆者の背中には、折り畳めるハードトップがないから仕方ない。
MX-5 RFで週末を楽しむ制限となるのは、ソフトトップ版と同じく、小さなトランクだろう。「コーンウォールへの単独旅行の荷物は積めましたが、余裕があったわけではありません」 と振り返るダグ。ベンも、「必要最低限という意味で、充分ではありました。カバンが潰れてしまいますが」 と話していた。
編集者のマーク・ティショーはMX-5(ロードスター)に乗り慣れているが、美術品も運んだことがあるそうだ。「十分に大きなスペースがあると思いますよ。先に靴やコートを奥に入れて、カバンは最後に積むといいです」
筆者もそう思う。硬いスーツケースではなく、柔らかく大きなトートバッグを用いれば、必要な荷物は積むことができる。ホテルのチェックインで、少し格好が悪いかもしれないが。
2人の週末旅行にも、充分な実用性があるといって良いだろう。そして、自動車旅行を最高の記憶にする2シーターとなれば、運転が楽しくなければいけない。
みんなを笑顔にしてくれるクルマ
「素晴らしいバランスのシャシーと、トランスミッションは喜びの塊です」 とダグ。「すべての旅程が楽しいものでした。高速道路は快適で、開けた郊外の道での走りは完璧です」 とはベンの感想。
「1.5Lエンジンは、必要のパワーをちゃんと発揮してくれます。同乗者と荷物を乗せた状態でも、軽快に感じました。それでいて、とても快適でした」
マークは、以前に2.0Lエンジンモデルに乗っていた経験からか、それほど気に入らなかった様子。「サウンドは実際より速く聞こえますが、実際は速いとはいえません。一般道で完全に使い切れるという意味で、少なくとも幸せな体験ではあります」
筆者は2.0Lエンジンにあまり馴染みがないからか、それほどスピードの差を実感したことはない。週末旅行では、常にスピードを出して楽しんでいるわけでもない。
それぞれの体験で共通することがある。マツダMX-5(ロードスター)RFは、みんなを笑顔にしてくれるということだ。
テストデータ
気に入っているトコロ
シンプルさ:目移りするドライビングモードの設定はない。このボディに最適化された、モータリング・ファンを提供してくれる。
気に入らないトコロ
リトラクタブル・ルーフのスイッチ:屋根を開ける時はスイッチを引き上げて、締める時は引き下げなければならない。動作と向きが逆で混同する。
テスト車について
モデル名:マツダMX-5(ロードスター)RF 1.5スポーツ・ナビ(英国仕様)
新車価格:2万4895ポンド(356万円)
テスト車の価格:2万5965ポンド(371万円)
テストの記録
燃費:15.7km/L
故障:なし
出費:損害賠償(保険適用)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
「昔あったなぁ」装備 「燃料コック」操作したことありますか?
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
なんで帆を買わないのかな?