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【プロが本気で推せるミニバン】自動車ジャーナリスト大音安弘が選ぶ、とっておきのミニバンは?

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【プロが本気で推せるミニバン】自動車ジャーナリスト大音安弘が選ぶ、とっておきのミニバンは?

中古車購入ガイド [2023.08.25 UP]


【プロが本気で推せるミニバン】自動車ジャーナリスト大音安弘が選ぶ、とっておきのミニバンは?
 先日、アルファードが発表されたことでミニバン界隈が盛り上がりました。ここ最近はSUVが話題になりがちですが、ミニバンも非常に人気の高いジャンルで、特にファミリー層から絶大な支持を獲得しています。以前ほどではないもの、現在も各メーカーが多様なラインアップをしており、どれを選ぶか悩ましいと感じているユーザーも多いのではないでしょうか。そこで今回は、自動車ジャーナリストの大音安弘氏に「本気で推せるミニバン」を訊いてみました。

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新車では「トヨタ シエンタ」をチョイス

トヨタ シエンタ
 まずは大音氏に、新車でイチオシのミニバンを訊ねたら、「トヨタ シエンタ」を挙げました。その理由を聞いてみると……(以下、大音氏のコメント)

 「私のおススメは、トヨタの最小ミニバン『シエンタ』です。最大の強みは、国産車でも貴重な5ナンバーサイズをキープしながらも、しっかりと7人が乗れる空間を実現していること。全長は4260mmと短いので、取り回しが良く、駐車場でスペースを心配する必要もありません。確かに車内空間のゆとりは、上位ミニバンのノアやヴォクシーには敵いませんが、大人7人がしっかりと座れるレイアウトを実現。さらに多くのシーンでは、2列目シートまでが基本でしょうから、シートのスライド機構を活用すれば、後席の快適性を高めることが出来ます。またシートを折り畳めば、後部スペースがフラットフロアとなるため、積載性に優れるだけでなく、流行りの車中泊でも大活躍してくれることでしょう。」

 とのこと。シエンタの魅力は、なんといってもコンパクトなボディ。それでいながら多彩なシートアレンジで、多くのシーンで活躍してくれるのが高評価というわけですね!


トヨタ シエンタの内装

小さいけど頼りになる相棒
 エクステリアや機能面はどうでしょうか。

 「ブサカワで愛嬌たっぷりなエクステリアは、ブラックパーツを効果的に使うことで、ギア感もしっかりと演出。ユニセックスなデザインとなっています。機能面では、ミニバン必須アイテムとなるスライドドアには、電動式もしっかりと設定。リビング的な快適さを追求したインテリアには、限られた空間を最大限活用すべく、小物入れも充実しています。」

 「そして、現行型は、昨夏にフルモデルチェンジをしたばかりの最新型車である点も、宿敵『ホンダフリード』に対するアドバンテージとなります。先進安全機能やプラットフォームは最新式で、静粛性が高まり、走りも良くなっています。物価高の今、価格の手頃さと1.5L車の維持費の安さも嬉しいところ。小さいけど頼りになる相棒、それが新型シエンタなのです。」

 シエンタの歴代モデルはどれも個性的なデザインでした。実用車だけどスタイリングにもこだわりたいユーザーにぴったりのチョイスですね。


クロスオーバー風カスタムもアリ!
 また、「自分ならどのように使いたいか?」という質問には、このように答えてくれました。

 「新型シエンタの魅力は、歴代モデルの使い勝手を受け継ぎつつ、見た目のギア感を強めたこと。このため、アウトドアシーンでも映えるため、私なら、エントリーグレード『G』のハイブリッド車を選び、アルミホイールやマッドガードなどを装着して、クロスオーバー風にカスタム。アウトドアシーンの相棒とします。」

 「ハイブリッドを選ぶ理由は、趣味のベースキャンプとして最大限活用するため。オプションのAC100V電源を装備しておけば、1500Wの電気を供給が可能に。これだけの給電能力があれば、電気ポッドでお湯を沸かしたり、ホットプレートで調理したりできるので、休憩やキャンプでの快適度もアップ。そして、フルフラットのフロアは、休息や車中泊での快適な睡眠スペースに早変わり。趣味の幅も広げてくれるでしょう。また災害時には、避難場所としても活用することもできます。」

 ハイブリッドならではの給電能力は、燃費性能への寄与だけでなく、アウトドアにもぴったり。最近流行りのキャンプでも積極的に使いたいクルマです。


中古車は「ホンダ ステップワゴンスパーダ e:HEV」がねらい目!

ホンダ ステップワゴン スパーダ ハイブリッド
 お次は、中古車から1台選んでもらいました。大音氏が本気で推す中古車ミニバンは、「ホンダ ステップワゴンスパーダ ハイブリッド(e:HEV)」。

 「2015年~2022年の7年間販売されていた先代ステップワゴンですが、私のおススメは、2017年に追加された「ハイブリッド」です。当初は、1.5Lターボ車だけだったステップワゴンですが、後にホンダ最新の2モーターハイブリッドシステムを搭載したモデルが追加されました。先代ハイブリッドの特徴は、スポーティな「スパーダ」がベースとなること。それにはふたつの理由があります。まずハイブリッドシステムが、スラントノーズの標準車では、搭載が不可能だったため、専用フロントマスクが必須に。それこそが、マイナーチェンジでスパーダのフロントマスクが激変した秘密でもあるのです。もうひとつは、価格が跳ね上がるため、上級仕様とすることも必然でした。しかし、ここからがホンダらしいところ。高価なスパーダとするしかないのなら、いっそ走りのミニバンとして、徹底的に磨き上げてやれとばかりに、改めて足回りを開発しているのです。」


ホンダ ステップワゴン スパーダ ハイブリッド
 これをチョイスした理由は、 

「1.5Lターボ車とは別物の走りのワゴンに鍛えられた『スパーダハイブリッド』は、ステップワゴン版の「アブソルート」といっても過言ではありません。駆動用バッテリーを収めるべく、フロア下の構造も変更されており、バッテリーを守る構造がボディ剛性を高め、それが走りの質感の向上にも貢献しています。ちなみに、e:HEVもハイブリッドと仕様は基本的には同じで、燃費消費率も、20.0km/L(WLTC)と同様です。見た目がクールで、走りも良い同車は、クルマ好きのパパに、おすすめできる数少ないミニバンのひとつといえるでしょう。」

 ステップワゴンスパーダは、ちょっとやんちゃなルックスが所有欲を掻き立てます。それでいながら走りもよいため、ミニバンとしては走りも楽しめるのが高評価。燃費と走りを両立するベストチョイスということですね。

 最後に、このクルマをどう使いたいか訊いてみました。

 「ステップワゴンスパーダのハイブリッド車は、2列目キャプテンシートの7人乗りで、使い勝手もターボ車と変わりがありません。この世代のみのワクワクゲートは、狭い場所でラゲッジスペースにアクセスできるだけでなく、簡単操作で床下格納できる3列目シートと相まって、リアゲートからの3列目乗降も簡単だからです。これまではセダンやオープンカーなどを乗り継いできたため、多人数乗車のクルマを主有したことがありません。もしスパーダハイブリッドに乗るならば、友人たちを誘って、旅行でもしてみたいものですね。」


グーネット編集部が選ぶのは?

日産 セレナ

フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン
 最後に、グーネット編集部が選ぶ「本気で推せるミニバン」を紹介します。

新車:日産 セレナ

 セレナの魅力は、なんといっても先進技術が充実していること。この世代では第2世代のe-POWERを設定しており、モーターによるスムーズな走りを実現しています。ミニバンは多人数乗車をする機会が多いですが、モーターによる走行のため静粛性が高く、ドライブ時の会話も弾みます。そのほか、全方位運転支援システム、プロパイロットなども設定され、安心かつ快適なドライブが楽しめるでしょう。

中古車:フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン

 ミニバンは、国産車しか検討しないのはもったいない! 輸入車にも優れたミニバンがあるんです。今回おすすめしたいのが、フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン。スライドドアはありませんが、室内は7名乗車まで可能。2列目と3列目シートを折りたたむことでフラットフロアにすることもできます。パワートレインがガソリン、ディーゼルともに設定され、ドイツ車らしく高速安定性も申し分なし。中古車価格帯は100万円~360万円と、価格も手頃です。


まとめ

トヨタ シエンタ
 いかがだったでしょうか。各社のミニバンはサイズやパッケージングが似ており、実際に使ってみないとわからない部分が多いのも事実です。今回のおすすめ車種を参考に、自分にぴったりのミニバンに出会えることを願っています。


ほかにもこんな記事が参考になります。
https://www.goo-net.com/magazine/contents/buyers-guide/136946/

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みんなのコメント

18件
  • 自動車評論家ほどテキトーな者はいないからね。
    その言葉は限りなく無責任で軽い。
  • シエンタのリアタイヤ後ろの黒いプラスチックは、デザインが可笑しいから改良の余地あり
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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