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伝説のワーゲンバスついに復活! フォルクスワーゲンID.BUZZの姿をナマで見てきた!

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伝説のワーゲンバスついに復活! フォルクスワーゲンID.BUZZの姿をナマで見てきた!

 愛くるしいタイプ2(ワーゲンバス)の復活として話題を集めるフォルクスワーゲンの「ID.BUZZ(アイディーバズ)」。日本では未発表のこのクルマが、東京ミッドタウンで見られるのをご存じだろうか。タイプ2好きの編集部員がその生の姿をチェックしてきた!

文/ベストカーWeb編集部、写真/フォルクスワーゲン、ベストカーWeb編集部

伝説のワーゲンバスついに復活! フォルクスワーゲンID.BUZZの姿をナマで見てきた!

■全長がほぼそのまま車室!

東京ミッドタウンに置かれた「ID.BUZZ」

 ID.BUZZが展示されているのは、東京ミッドタウンで12月25日まで開催されている「ID.SQUARE」というイベントの一角。本来は、フォルクスワーゲンの電動モデル「IDシリーズ」の日本発売第1号車「ID.4」に、見て触れて試乗もできるという催しなのだが、それに合わせてID.BUZZも日本初お披露目となった。ちなみに展示車両は日本と同じ右ハンドルとなるアイルランド仕様だそうだ。

 ID.BUZZを一目見た印象は「ワーゲンバスも成長したなあ!」。4712mmという全長はまだしも、横幅が1985mm、高さが1937mmもあり、かなりの大柄だ。とはいえタイプ2の血を引く愛嬌あるフロントマスクや、ツートーンに塗られたボディカラーもあって威圧感は感じない。鼻先にあるVWのロゴマークもことのほか巨大で可愛さたっぷり。

 フロント周りに開口部はほとんどなく、バンパー部分にメッシュ状の空気取り入れ口があるのみ。ここには運転支援のためのミリ波レーダーやソナーも備えられていた。ライト周りは前後ともVWおなじみの「IQ.LIGHT」で、ハイビームの配光制御のほか多彩な表示も行う。車両を起動するときはアニメーションのように光が動き、ID.BUZZの意志のようなものを感じてしまった。

 意外だったのはタイヤサイズ。ID.BUZZ、こう見えて後輪駆動なのだが、フロントが235/45R21に対しリアが265/40R21という前後異径サイズだった。これはリアのトラクション確保というよりも、荷物を積んだ際の耐荷重アップが狙いだろう。タイヤ銘柄は韓国ハンコックの「ベンタスS1 evo3 EV」というEV専用タイヤだった。

 特別に許可をいただき、スライドドアを開けて車内に入らせてもらった。2m近い全幅を誇るだけあり横方向の広さはたっぷり。大人でも3人が並んで座れるし、60:40で分割して倒すことも可能だ。いっぽう縦方向も予想以上に広く、大げさにいえば「全長がほぼそのまま車室」という印象。ID.BUZZのホイールベースは2989mmもあるのだが、パワーユニット配置の自由度が高いEVならではのスペース設計と感じた。

 ここでは筆者の不勉強も露呈したのだが、ID.BUZZは2列シートだということに気付いた。本国でも3列シート仕様はないそうで(※追加で登場するらしい)、ボディ後端はラゲッジスペースに充てられていた。もともとタイプ2も商用車として開発されたのだからこれは当然といえば当然で、欧州で発売されている「ID.BUZZ Cargo」というコマーシャル仕様のほうが、むしろ主力モデルになるのかもしれない。

■77kWhのバッテリーで最大458km走行可能

EVのレイアウトの自由度を活かした超絶広い室内

 前方のインパネ周りに目を移すと、ホワイトやクリーム系の色調でまとめられた極めて明るい印象。ごちゃごちゃしたスイッチ類はなく、シフト操作もハンドル右側のレバーで行う。ドライバー正面には5.3インチ、ダッシュボード中央には10インチのディスプレイがあり、情報表示やインフォテインメント系の操作はほぼこちらに集約されているようだ。このあたりは先行発売されたID.4とも共通で、フォルクスワーゲンは電動車の操作様式をひとつにまとめようとしているのかもしれない。

 今回はクルマを動かすことはできなかったが、ID.BUZZは77kWhのリチウムイオン電池を積み、一回の充電で最大458kmの走行が可能だという(WLTPモード)。モーター出力は150kW(約204ps)で最大トルクは310Nm。5人乗り自動車としては十分なスペックだが、車重がおよそ2.4トンもあるので、テスラのような過激な速さは求めないほうがいいだろう。

 最後に価格だが、このアイルランド仕様の現地価格は約6万4580ユーロ。日本円にすると約930万円だが、円安もあってかなりの高額となってしまうようだ。フォルクスワーゲン ジャパンにはぜひともID.BUZZの日本導入を望みたいが、価格面ではサブスクや残価設定といった「買えると思える工夫」が必要だと思った。「この可愛い相棒と日本の道を走りたい」と考える人は少なくないはずだから。

【「ID.SQUARE」イベント概要】
会場: 東京ミッドタウン(東京都港区赤坂9丁目7−1)ガレリア B1アトリウム
開催期間:2022年12月12日 16:00 ~ 2022年12月25日 20:00まで
営業時間:11:00-20:00(試乗会は12:00から最終受付16:00まで)
入場料:無料

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みんなのコメント

11件
  • こんなのワーゲンバスじゃあないよ。。
  • ビートルもそうだったけど、海外メーカーは、昔のイメージを残しながら、新しいデザイン化するの上手いね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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