現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 絶好調のガスリーと明暗「ミスは少なかったが、輝きもなかった」/角田裕毅の海外メディア評 F1第13戦

ここから本文です

絶好調のガスリーと明暗「ミスは少なかったが、輝きもなかった」/角田裕毅の海外メディア評 F1第13戦

掲載
絶好調のガスリーと明暗「ミスは少なかったが、輝きもなかった」/角田裕毅の海外メディア評 F1第13戦

 F1第13戦オランダGPで角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は予選15番手、決勝リタイアだった。

 1985年以来36年ぶりに開催されたオランダGP。角田は赤旗により2回目のアタックを行うことができず、予選はQ2で敗退。決勝では14番手走行中の48周目に今週末で2度目となるパワーユニット(PU/エンジン)トラブルが発生し、ピットにマシンを戻した。フレッシュタイヤで自己ベストを記録しながら前を走るグループに追いつこうとしていた矢先の出来事だった。

アルファロメオのライコネン、自宅隔離中のためF1イタリアGPも欠場。代役は再びクビサ

 全体的に不運が続いたザントフォールトだったが、今回も海外メディアの採点とコメントから、彼らがこの角田の週末をどう捉えたのか見ていこう。

 10点満点中1点と厳しい評価を角田に浴びせたのはスペインのマルカ紙だ。これは同紙が今回取り上げたドライバーの中では最低で、角田にとっても過去最低の点数となった。「彼は期待させてくれていたのだから、チームメイトがどこにいるかを見て目を覚ますべきだ」とマルカ紙は述べている。

 マルカ紙の言う「期待」とは恐らくシーズン前と開幕戦バーレーンGPで角田が見せた走りによるものだろう。プレシーズンテストで好タイムを連発し、開幕戦でいきなりの入賞を果たした角田だったが、その後は停滞気味のシーズンを過ごしている。

 一方でチームメイトであるピエール・ガスリーは絶好調。ふたりを比較すれば、これまでの13戦で角田がガスリーを上回る成績を残したのはバーレーンGPと第8戦シュタイアーマルクGP、第10戦イギリスGPのみで、どれもガスリーにパンクやリタイアなどがあったレースだ。さらに予選に関しては角田は13戦全てでガスリーの後塵を拝しており、結果で見ると角田は明らかにチームメイトに水を開けられている。

 今回のオランダGPでもレースを下位で過ごした角田と対照的に、ガスリーは4位入賞を果たした。活躍するチームメイトの姿が角田に対する厳しい評価に繋がったといえる。

 ガスリーとの比較から角田に評価を下したのはイタリアのリベロ紙も同様だ。ガスリーに8点をつけて称賛する同紙だが一方で、「角田は2点だ。私たちが彼を見たのは、彼がリタイアしたときと怒っているときだけだった」と角田に対する論調は厳しい。

 2022年もガスリーとともにアルファタウリから参戦することが発表された角田。シーズン前半は無線での暴言などにより意図せぬ目立ち方をしてしまっていたが、後半戦はチームメイトを上回り、実力を示す必要がある。

 専門サイトのF1iは角田に5.5点を与えた。しかし、角田より下の評価がつけられたのがハースのふたりと今回欠場したキミ・ライコネン(アルファロメオ)だけということを考えれば、これも決して良い点数ではない。F1iは「(スピンを喫した)FP1を除いてはほとんどミスを犯さなかった」としつつも、「同時に彼はザントフォールトでは全く輝きを見せなかった」と厳しくコメント。

 目立つ走りは見られなかったものの、角田の安定感は増している。次戦はイギリスGPに続いて2度目のスプリント予選が開催されるモンツァでのイタリアGP。昨年はガスリーが初優勝を果たしたことも記憶に新しいこの地で、角田はどんな走りを見せるのだろうか。

こんな記事も読まれています

630万円! 最高級の新型「3列シートSUV」発売! パワフルな「ターボ×ディーゼル」エンジン搭載! 特別な「オーバーランド仕様」への反響とは
630万円! 最高級の新型「3列シートSUV」発売! パワフルな「ターボ×ディーゼル」エンジン搭載! 特別な「オーバーランド仕様」への反響とは
くるまのニュース
新型投入の「D’station Vantage GT3」が完勝! スーパーGT第3戦鈴鹿GT300クラスは最後まで手に汗握る展開でした
新型投入の「D’station Vantage GT3」が完勝! スーパーGT第3戦鈴鹿GT300クラスは最後まで手に汗握る展開でした
Auto Messe Web
BMWが水素レースを「評価中」。トヨタやアルピーヌとは異なり燃料電池を活用したい考え
BMWが水素レースを「評価中」。トヨタやアルピーヌとは異なり燃料電池を活用したい考え
AUTOSPORT web
【注:007の撮影カットではありません】 ディフェンダー90 V8カルパチアンエディション
【注:007の撮影カットではありません】 ディフェンダー90 V8カルパチアンエディション
AUTOCAR JAPAN
BMW、コンパクトSAV『X1』にガソリンとBEVのエントリー“sDrive18i”と“eDrive20”を追加設定
BMW、コンパクトSAV『X1』にガソリンとBEVのエントリー“sDrive18i”と“eDrive20”を追加設定
AUTOSPORT web
“本当”に超カッコイイ! 新型「2ドアクーペ」初公開! 斬新ドアハンドル&流麗デザインがたまらない“Z8”な「スカイトップ」伊に登場
“本当”に超カッコイイ! 新型「2ドアクーペ」初公開! 斬新ドアハンドル&流麗デザインがたまらない“Z8”な「スカイトップ」伊に登場
くるまのニュース
F1シート獲得を切望するローソン。ホーナーやマルコらと話し合いを行うも、将来については「見当がつかない」と明かす
F1シート獲得を切望するローソン。ホーナーやマルコらと話し合いを行うも、将来については「見当がつかない」と明かす
AUTOSPORT web
ディーゼルトラックはマフラーから煙が出て当たり前……じゃない! 加速時に黒煙や白煙を吹くトラックは壊れかけだった!!
ディーゼルトラックはマフラーから煙が出て当たり前……じゃない! 加速時に黒煙や白煙を吹くトラックは壊れかけだった!!
WEB CARTOP
グーマガ 今週のダイジェスト【6/1~6/7】Wスクープ!オーラ ニスモ&パジェロ新情報!
グーマガ 今週のダイジェスト【6/1~6/7】Wスクープ!オーラ ニスモ&パジェロ新情報!
グーネット
メルセデス、新フロントウイングに合わせて最適化進める。レッドブルは問題解決のためデータ収集
メルセデス、新フロントウイングに合わせて最適化進める。レッドブルは問題解決のためデータ収集
motorsport.com 日本版
アルピナ、BMW 4シリーズ・グランクーペ を529馬力に…最高速305km/hの『B4 GT』発表
アルピナ、BMW 4シリーズ・グランクーペ を529馬力に…最高速305km/hの『B4 GT』発表
レスポンス
海外ライターF1コラム:その決断がF1勢力バランスを変える。天才デザイナー、ニューウェイが手にする4つの選択肢
海外ライターF1コラム:その決断がF1勢力バランスを変える。天才デザイナー、ニューウェイが手にする4つの選択肢
AUTOSPORT web
ホンダ『ビート』新型、都市が似合うスクーターに…インドネシアで発表
ホンダ『ビート』新型、都市が似合うスクーターに…インドネシアで発表
レスポンス
高速道路トンネル前の「謎の信号」 なぜ設置? いつも「ほぼ青」だけど…「赤」や「黄色」にもなる? 信号が変わったときの正しい行動とは
高速道路トンネル前の「謎の信号」 なぜ設置? いつも「ほぼ青」だけど…「赤」や「黄色」にもなる? 信号が変わったときの正しい行動とは
くるまのニュース
最大航続距離は641km!アウディが「Q6 e-tron」シリーズに高効率な後輪駆動モデルを追加
最大航続距離は641km!アウディが「Q6 e-tron」シリーズに高効率な後輪駆動モデルを追加
@DIME
オトナが求めるポストSUV【九島辰也】
オトナが求めるポストSUV【九島辰也】
グーネット
次世代F1マシンは「コーナー遅すぎ&直線速すぎ」とマクラーレン代表が懸念示す
次世代F1マシンは「コーナー遅すぎ&直線速すぎ」とマクラーレン代表が懸念示す
motorsport.com 日本版
F1第9戦木曜会見:2026年導入の新世代マシンに注目。ドライバーは「劇的な変化が起きる」「力関係は大きくなる」と予想
F1第9戦木曜会見:2026年導入の新世代マシンに注目。ドライバーは「劇的な変化が起きる」「力関係は大きくなる」と予想
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村