最大100億パターンのモデルを構成できる、ベントレーの最新デジタル・コンフィギュレーター

Bentley Bentayga

ベントレー ベンテイガ

最新コンフィギュレーターに新型ベンテイガが登場

新型ベントレー ベンテイガの登場に合わせて、ベントレーのオンラインカー・コンフィギュレーターがアップデートされた。カラーや機能による無限に近い組み合わせが可能となったこの最新デジテル・コンフィギュレーターは、カスタマーが新車を購入する際に好みの仕様を決めるためのインスピレーションを得るのに最適なツールと言えるだろう。

アップデートされたコンフィギュレーターは、170万枚以上のレンダリング画像を使用することで、ベントレーの全モデルにおいてほぼ無限のオプションを再現する。それぞれのコンポーネント画像はベントレーのデジタルアーカイブから直接取得されており、エンジニアリングや製造システムにリンク。実物そっくりのレンダリング画像が表示される。

新型ベンテイガの28万枚の画像を分析

高い水準の物理的な世界をデジタルで表現するため、ベントレーでは新型ベンテイガの28万枚の画像すべてを分析。ベニヤやステッチの位置合わせ、キャビン全体のハンドクロスステッチの流れなどを徹底的にチェックしている。

完璧さを保証するため、ベントレーのデジタル担当者は製造部門の熟練した従業員たちと同じプロセスと技術でトレーニングを受けている。ベントレーのバーチャルメディアマネージャー、ポール・チャップマンは以下のようにコメントした。

「私の仕事は、テクノロジーとラグジュアリーを融合させ、クラフトマンシップ、革新性、持続可能性を兼ね備えたデジタル ベントレーを現物のクルマと同じように実現することです」

「最大100億通りの構成が可能なベントレーの各モデルをデジタル空間で再現するには、どれだけの画像が必要かとよく聞かれます。今回発表した新型ベンテイガでは、お客様にすべてのオプションを提示するため、28万枚の画像を必要としました。A4の紙に全部印刷するとしたら、紙の山は28メートルにもなります」

ベントレーとインテルのコラボレーション

近年、車体構成は複雑さが増し、しかも製品を市場に投入するまでの時間が短縮されるため、コンフィギュレータ内で新しいモデルを提供するためには、より速く、効果的なデジタルソリューションが必要となる。

ヨーロッパとハリウッドなど多くの国際的なサプライヤーと協力した結果、インテルoneAPIレンダリング・ツールキットの一部である「インテルOSPRay」を介した高度なレイトレーシング技術を持つインテル社とのコラボレーションが実現した。

新しいレンダリングソフトの導入で効率性が大幅に向上

レイトレーシングは光の経路をピクセルとしてトレースし、仮想オブジェクトとの反応の効果をシミュレートすることで画像を生成する技術。これにより高度なリアリズムが得られるが、かなりの計算能力と時間を必要とする。

2017年からの共同作業により、ベントレーとインテルは大幅な改善を実現。インテルが人工知能（AI）をOSPRayに統合し、ベントレーから提供されたフィードバックとデータを活用することで、これまで以上に高速にレンダリングできるようになった。

コンフィギュレーターの製作時間が短縮されたことで、エラーの排除に集中できる時間も増えている。第1世代と第2世代のベンテイガ用コンフィギュレータを比較すると、コンテンツが600％も増加したにもかかわらず、エラー発見では33％の改善が見られたという。

技術プラットフォームのコラボレーションとソフトウェアの進化により、大量のデータをレンダリングすることが可能になった。リアルタイムかつインタラクティブに車両を満載したデジタルディーラーを提供し、非常に正確なビジュアライゼーションが実現している。

持続可能性をさらに進めるデジタルクラフツマンシップ

この最新コンフィギュレーターの導入によって、本物の3次元エンジニアリングデータを、驚くほど詳細かつ視覚的に表示することが可能になった。計算時間と消費エネルギーの削減は、結果的に持続可能性の向上にもつながるという。

ベントレーは現在、インテルのレンダリング性能と最適化されたAIツールキットをベントレーのデジタルクラフツマンシップと組み合わせることで、このプロジェクトをさらに拡大する計画を持っている。

製品の正確性と品質基準を理解するためにソフトウェアをさらに進化させることで、効率性を高め、イメージを提供するために必要な時間を短縮。カスタマーの購買意欲を高めていくことになる。

【問い合わせ】

ベントレー・コール

TEL 0120-97-7797