■新デザインのフロントグリルを採用
独メルセデス・ベンツは2021年4月6日、4ドアクーペモデル「CLS」を改良し発表した。ヨーロッパでは同年7月より販売開始予定だ。
CLSは、メルセデス・ベンツで最初の4ドアクーペモデルとして2004年のジュネーブモーターショーで世界初公開され、現行型で3代目。これまでに世界累計で400万台以上が販売されている。2020年においては、CLSの最大のマーケットは中国市場で、ついで韓国、アメリカ、ドイツとなっているという。
今回はおもにエクステリアの変更が中心となる。AVANTGARDE(アバンギャルド)エクステリアを標準装備したエントリーモデルは、特徴的なエアインテークを備えた新デザインのフロントグリル、サイドにふたつのルーバー、シルバークロームのフロントスプリットを備えている。また19インチアルミホイールは5ツインスポークまたはマルチスポークのふたつの新デザインが用意される。
AMGラインは、さらにスポーティさが向上。ブラックのAウイングを備えたAMG専用フロントバンパーやスポーティなエアインテーク、ハイグロスブラックのフリックが装備される。
またボディサイドにはAMGシムトリム、リアにはAMGスポイラーを装備。20インチのAMGマルチスポークホイールはトレモライトグレーとハイグロスブラックの2色を用意する。
アバンギャルド、およびAMGラインのエクステリアを備えたすべてのモデルは、新デザインのラジエーターグリルになる。またスペクトルブルーメタリックという新ボディカラーも用意される。
インテリアもアップデート。センターコンソールなどはオープンボアブラウンウオールナットとハイグロスグレーウッドの新トリムが用意された。本革シートの選択肢も拡大、ネバグレー/マグマグレーとシエナブラウン/ブラックという新色の組み合わせが可能になった。
ナッパレザーの新デザインのマルチファンクションステアリングホイールも装備される。これは改良新型Eクラスで導入されたものと同様に、リムの前面と背面にセンサーがあり、ドライバーがハンドルを持っているかどうかを検知するものだ。運転支援システム設定時にドライバーが制御していることを通知するためにハンドルを動かす必要がなくなり、半自動運転モードでの運転時の使いやすさが向上する。
またdesigno(デジーノ)で、より個性的なモデルにカスタマイズすることが可能だ。
ドイツ・ジンデルフィンゲンにあるメルセデス・ベンツ デジーノの250人のスタッフが、顧客の好みを反映させたカスタマイズを手がける。改良新型CLSでは、オプションの選択肢が増え、たとえば新たにラッカー塗装のジュピターレッド、カシミアホワイトのマグノ、エメラルドグリーンが選択できる。
ナッパレザーを使用したツートーンカラーのデジーノインテリアには、クラシックなレッド/ブラック、サドルブラウン/ブラック、タルトゥフォブラウン/ブラック、ディープホワイト/ブラック、ヨットブルー/ブラックという5つの新しい組み合わせが用意されている。
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