この記事をまとめると
■AT車のシフトレバー脇には鍵穴やボタンが備わっていることが多い
昭和の時代にはこれが最新だった! すっかり消滅したオートマ車の懐かしい機能4選
■クルマが故障などで止まってしまい、移動するときに必要な機能だ
■最近のクルマではシフトバイワイヤ化されていて鍵穴を備えていない場合もある
シフトレバー横の鍵を刺す穴の役割
みなさんは自分の愛車に備わっている機能をすべて把握しているでしょうか? たまにレンタカーを借りて出かけるようなときに、走行にはとくに支障はないのだけど、信号待ちの際になんか押してみたくなってしまう、機能が不明なボタンがいくつか並んでいたりしますよね。
筆者は旧いクルマばかりを所有していたこともあり、電子的な機能のアイコンの意味をよく知りませんでした。意を決して恐る恐る押してみると、アイドリングストップが解除されて変化があるようなケースはまだわかりやすいのですが、押しても無反応で、インジケーターさえ点かないボタンがあったりして、返却するまで「??」と不明のままということもありました。
古い時代では、A/Tのシフトレバーまわりがそんな感じだったという印象の人もいたのではないでしょうか。筆者はマニュアル車ばかり所有していたため、「O/D」と書かれたボタンを押すのにしばらくかかったのを覚えています。
そして、ATのシフトレバーまわりでもっとも大きな謎というと、あのシフトレバーの側にある不思議な鍵穴ではないでしょうか。正直いってしまうと、ごく最近までその理由を知りませんでした。ここではその鍵穴が何のために用意されているのか、その意味を紹介していきたいと思います。
■シフトレバー側の鍵穴のようなものはシフトロック解除用だった
あのシフトレバーの側にある鍵穴は、シフトのロック機構を解除するために設けられたものです。
AT車は、エンジンをかけてブレーキを踏んだ状態でないと、シフトレバーを「P(パーキング)」レンジから動かすことができないようになっています。これは「D」レンジ等に入ったままエンジンをかけてしまった場合の不意の急発進を防ぐために設けられた仕組みで、ほとんどの車両に共通しています。「P」レンジ以外の位置でエンジンを切ると警告音が鳴るのもこの一連の安全対策のひとつです。
通常時であればこれでなにも支障はありませんが、バッテリー上がりやガス欠でエンジンがかけられなくなったときや、エンジントラブルで始動不能になってしまった場合は、ロックがかかったままとなって車輪がまわせないため、車両を移動することができなくなってしまいます。電話で助けを呼びレッカー車が到着しても、車輪が固定された「P」レンジのままではレッカー車での移動もできません。
そんなときにシフトのロックを解除するための機構が必要になります。ほとんどのAT車にはこのロック解除の機構が備わっています。そのひとつの例が、シフトの側に設けられた鍵穴というわけなんです。鍵穴にキーを差し込むとロックが解除されるので、シフトレバーを動かすことができるようになります。
鍵穴にしているのは一部のトヨタ車やホンダ車に多いようですが、これがボタンになっていたり、ボタンが簡単に押せないようにカバーが付いていたりするケースもあるようです。
鍵が刺さるようになっているのは合理的な仕組み
■なぜ鍵穴にする必要があったのか?
この機構が鍵穴である理由についての明快な回答は見つけられませんでした。鍵穴というと、防犯上の理由のイメージが強いと考えますが、このシフトロック解除に関しては、どちらかというと安全策の意味合いが強いのではないかと考えます。
このシフトロックの解除がカンタンにおこなえてしまう場合を想定すると、急いでいるときなどにこのロック解除を安易に使用してしまうケースも出てくると思いますので、せっかく設けた安全策の確実性が下がってしまいます。
そう考えると、キーを抜いてしまえばエンジンは必然的に止まりますので、その状態ならシフトロックを解除しても、急発進の問題は起こらないということになります。
機構的にはそれなりにコストもかかりそうですし、説明書を読まないという主義の人たちにはあまり認知されないという欠点はありますが、よく考えられた仕組みだったんだと、少し感心させられました。
■解除用の鍵穴やボタンが消えた理由
そんな安全策のシフトロックとその解除機構ですが、昨今では装備していない車種が増えているようです。 たとえばハイブリッド車の代名詞「プリウス」がそうです。そもそもボタンや鍵穴で解除できるということは、そのロック機構自体は機械的な操作で行われていることの証といえます。ところがプリウスのシフト操作は、インパネに備わったコンパクトなレバーをカチカチする方式からも想像できますが、電気的にシフトの操作を伝達する「シフトバイワイヤ」方式のため、機械的なロック解除が採用されていないのです。
こういう方式の車両でバッテリー上がりやガス欠、エンジントラブルを起こし、始動不能となってしまったらどうしたら良いでしょう?
答えは無闇に触らないで、ディーラーやJAF、保険などのロードサービスを呼んで任せるのが最善とのことです。WEBで得た不確かな情報で無理に動かしてしまったりすると、ミッションにダメージを負ってしまう恐れもあるとか。
個人的にはこのようにクルマの「アンタッチャブル」化が進んでいくのは寂しい限りです。
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