ビッグマイナーチェンジを受けたジープの新型「ラングラー」に、小川フミオが乗った! 進化による違いに迫る。
内外装の変更
こんなに味があるクルマはめったにない! マイナーチェンジを受けて、2024年5月10日に発売された新型ラングラー アンリミテッド サハラにさっそく試乗してみて、やっぱりいいなぁ、と、感じ入った。
新型ラングラーの特徴はいろいろある。ひとつは、フロントマスク。いわゆる「7スロットグリル」を含めて上下幅が圧縮された。雰囲気的には、2023年におこなわれた「イースター ジープラリー」でお披露目されたコンセプトモデル「マグニート3.0」などが先取りしていたデザインテーマが適用されたといえる。
グリルの上下幅を圧縮したのには機能的な理由もあげられている。冷却効率を上げるため、フロントパネルの下にスペースをかせぎ、直接的にラジエターに外気があたるようなっているのだ。
いっぽうで、グリルの輪郭を隈取るようにガーニッシュが設けられた(ヘッドランプまわりと共通の意匠)。一瞬、やや洗練されすぎのように感じられたけれど、すぐに、このモダンなルックスに好感を抱けるようになった。
従来のマストアンテナに代わって、ウインドシールドに統合したアンテナを(全グレードに初めて)採用したのも外観上の特徴。実はこれには機能的な意味もあり、「オフロード走行時の小枝の引っ掛かりを防止する」のだそう。
今回のラングラーは、アンリミテッド サハラの上にアンリミテッド・ルビコン、また下にエントリーグレード、アンリミテッド スポーツを新設という3モデル構成。アンリミテッドはガソリンエンジン搭載車を意味し、「4xe(フォーバイイー)」なるプラグインハイブリッドモデルも従来どおり併売される。
200kWの最高出力と400Nmの最大トルクを発生する1995cc4気筒パワートレイン、8段オートマチック変速機、2輪と4輪駆動方式切り替え式4輪駆動システムは3モデル共通。
装備レベルの充実ぶりと、日常での使い勝手のよさからいうと、アンリミテッドのなかではサハラがもっとも日本の路上に向いているモデルといえるかも。最上級のルビコンはよりオフロード性能を向上させたモデルなので、ここでは別格としておく。
ホイールのデザインを「よりスタイリッシュに」(プレスリリース)変更したのも新型の特徴。アンリミテッド スポーツには、グレーアクセント入りの17インチアルミホイールにオールテレインタイヤ。 アンリミテッド サハラには、18インチアルミホイールにオールシーズンタイヤ。最もハードコアなグレードといわれるアンリミテッド ルビコンには、専用の17インチアルミホイールにマッド&テレインタイヤを装着、というぐあい。
アンリミテッド・スポーツはやや装備を簡略化して価格競争力をあげた仕様。ちょっとまわりくどい表記になりますが、こちらになくてアンリミテッド サハラに用意される装備も、つまり、多い。そこも選択の基準になるはず。
「アコースティックウインドシールド」「照明バニティミラー付サンバイザー」「プレミアムマッキンリーシート(合成皮革)」「フロント12ウェイパワーシート」「リヤシートセンターアームレスト(カップホルダー付)」「サイドステップ」「ボディ同色オーバーフェンダー」「115V アクセサリー電源アウトレット」「アンチスピンリアディファレンシャル」「255/70R18 オールシーズンタイヤ」が、スポーツになくてサハラ専用装備だ。
ラングラーの人気が衰えない理由アンリミテッド サハラに乗った印象は、従来とそう大きく違わない。いいところは、意外なほど“あたり”のよい乗り心地。タイヤの影響で多少のごつごつ感を感じる場面もあるけれど、総じて快適。かつ、ステアリングは期待以上にダイレクト感があり、操縦感覚はもっさり感がなく、痛快さをおぼえるほど。
2.0リッターなれど、ふつうに市街地を走ったり、オフロードを走ったりするぶんにはトルク十分。ごく低回転域からしっかりトルクが出るので、たいていの場面でもっさりしたような痛痒感はまったく感じられない。
全高1845mmのいかついルックスのくせに、市街地でも運転者を楽しませてくれるドライバビリティを持つのは、ラングラーの魅力だ。運転していて飽きない、スポーツカーにすら通じるような操縦感覚が、ラングラーの人気が衰えない理由だと、あらためて理解できた。
サハラ専用に車体と同色となる「フリーダムトップ」は、ラングラーに少しでも興味あるひとにはおなじみの装備。モジュラー式の3ピースに分かれていて、とりはずし可能。とりはずすとほとんどフルオープンの感覚だ。北米では取り外していないひとのほうが珍しいかも(ややおおげさ)。
インフォテインメントシステムは第5世代 Uconnect5システムで、12.3 インチのタッチスクリーンが全グレード標準装備となった。Apple CarPlayおよびAndroid Autoに対応しているうえ、Apple CarPlayは、ワイヤレスでの接続が可能となった。
車内にはボディ剛性のためロールバーのように構造材が入っていて、そこにでかいオーディオスピーカーが設置されている。低音をしっかり聞かせてくれる設定で、大雨だとさすがに合成樹脂製のフリーダムトップからの音の侵入が大きいけれど、そうでもなければ、ドライブ中の音楽もしっかり楽しめる。
価格は、 アンリミテッド スポーツが799万円。試乗したアンリミテッド サハラが839万円。アンリミテッド ルビコンが889万円。ラングラーもずいぶん高くなったものだ。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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