現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「2024 SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT 300km レース」au TOM’S GR Supraの坪井、山下組が気迫の走りでシリーズチャンピオンに王手!!!

ここから本文です

「2024 SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT 300km レース」au TOM’S GR Supraの坪井、山下組が気迫の走りでシリーズチャンピオンに王手!!!

掲載
「2024 SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT 300km レース」au TOM’S GR Supraの坪井、山下組が気迫の走りでシリーズチャンピオンに王手!!!

栃木県のモビリティリゾートもてぎ(1周4,801m×63周)で AUTOBACS SUPER GT Rd.8 SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT 300km レースが11月3日(日)に行われた。

予選が行われた土曜日は雨にも関わらず12,300人が来場、決勝の日曜日には30,000人ものファンが来場して、SUPER GTの人気の高さを改めて感じることができた。

【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!

実はRd.6の宮城県のスポーツランドSUGOとRd.7の大分県のオートポリスが雨だった。そして第8戦も土曜日の予選が雨に悩まされ、午前に行われたフリー走行では各所でスピンやコースアウトするマシンが続出、途中から雨脚が強まり中断、そのままキャンセルとなってしまった。午後になっても雨は上がらず、キャンセルも心配されたが、ウェット路面の難しいコンディションの中、両クラス共Q 1,Q2合算タイムで順位が決められた。

GT500クラスGT500クラスはウェット路面を得意とするダンロップタイヤを履くNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が今季初のポールポジション(予選1位)を獲得。トップスタートを決めた。

栃木県警の白バイ、パトカー先導によるパレードラップ。パトカーの豪華なラインナップに注目。決勝日は前日の雨がウソの様な快晴となり、レース日和となった。レーススタート前には栃木県警の白バイ、各車国産スポーツカーのパトカー先導によるパレードラップが行われた後、レーススタートとなった。

GT500クラスレーススタートシーン 稀に見るバラバラなスタートシーンであった。スタートでトップに立ったのはポールポジションスタートのNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT、続いてNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8、No.36 au TOM'S GR Supra3と上位は予選順位のままでオープニングラップを終える。

そしてスタートダッシュを決めたNo.64はブリヂストンタイヤを履く2位以下の各車を引き離しに掛かる。7LAP目にGT300クラスの車両がマシントラブルによりストップした為、フルコースイエロー(FCY)となるが、翌周にはレース再開となる。そしてその直後、トップを走るNo.64をNo.8が強引にパスしてトップに立った。

GT500:4位スタートから順位を上げ、一時は2位を走っていたが、最終的に一つ順位を上げて3位となり、レースを盛り上げたNo.38KeePer CERUMO GR Supra。その後、9LAP目にGT300クラスのマシンのリアタイヤが外れマシンがコースアウトし再度FCYとなり、安全にそのマシンをコース上から撤去するまで全車速度を落としながらの走行となる。そして、オフィシャルの迅速な作業で車両が撤去され、すぐ様レース再開となり一斉にレーシングスピードに戻るのだが、トップのNo.8がスタートダッシュに失敗。3位まで後退する。No.64がトップに返り咲くも、ポイントリーダーで3位を走っていたNo.36がNo.64をパスしトップに立つ。

No.36は順調に後続を引き離しに掛かり、完璧なストーリーの始まりかと感じさせられる程の走りを展開。12LAP目、ランキング2位であり8番手スタートだったNo.37 Deloitte TOM'S GR Supraが何と突然のエンジントラブルでピットイン。頭からガレージ内に入りリタイアを喫す。

その後3番手に浮上したNo.38も17周目にNo.64を捕らえて2番手に浮上するが、トップを走るNo.36との差を詰めることができない。すると、21LAP目にはNo.64を捕らえて3番手まで順位を戻したペースの良いNo.8がNo.38の背後に迫ってきた。

GT500:2位スタートから一時は後退したもののしぶとい走りで2位を獲得したNO.8ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT。今回のレースは1回の給油義務があり、1/3の周回が過ぎた22LAP目には、その時点で2位のNo.38、3位No.8の他、続々とピットに入る。また23LAP目には3位を走っていたNo.64やランキング3位だったNo,100STANLEY CIVIC TYPE R-GTもピットインを行った。そのNO.100のピット作業が早く、実質6位までポジションを上げる事に成功した。

トップを走るNo.36は24LAP目にピットインをするが、3番手を走行中のNo.64は何と12位まで後退してしまう。ピットインの作業はタイヤ交換だけではなく、時間を食う給油がある。給油の時間を稼ぐ為に序盤に燃費走行をして使用する燃料を少なくすることでピットで給油する量を減らす作戦がある。それによって順位を上げることができるのだ。

特にこのモビリティーリゾートもてぎはパッシングポイントが少ないサーキットであり、レース中に前車を追い越す事が難しいサーキットであるため、予選順位が非常に大事であると同時に、ピット作業の時間をいかに短縮するかがレースの結果を左右するのだ。

GT500クラス:9位スタートから6位でフィニッシュしてポイントランキング3位から2位に上がったが、1位のNo.36とのポイント差が18ポイントと大きく離れているNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT。最終戦で大逆転劇が繰り広げられるのか。その後、またもやトヨタ勢のNo.19 WedsSport ADVAN GR Supraが突然のピットイン。No.37と同じエンジントラブルなのかガレージに頭から入り、リタイアとなった。その後の上位はこう着状態が続いていたが、45LAP目に#14ENEOS X PRIME GR Supraが6位を走っていたNo.100を抜きポジションアップする。

53LAP目にはNo.8がNo.38をパスする事に成功し2位に上がって来た。その後方ではNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GTがNo.3 Niterra MOTUL Zとの接触により、ダメージを受けたNo.17はレースを終えた。No.14ENEOS X PRIME GR Supraもリタイアとなった。

ポイントリーダーのNo.36 au TOM'S GR Supra 坪井 翔 / 山下 健太が見事優勝を果たし、シリーズチャンピオンに王手をかけた。残り10LAPくらいから3位争いのNo.38と背後から迫ってきたNo.16ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTとの攻防が繰り広げられていたがNo.38がこの戦いを制し、3位フィニッシュに成功した。トップを快走していたNo.36は2番手に20秒以上の大差をつけて余裕のフィニッシュを決め、今季2勝目をものにして、ドライバーズチャンピオン獲得にむけ大きな勝利となった。2位はNo,38を53LAP目にパスする事に成功したNo.8が入った。

GT500クラス表彰台。多くのファンの目前で繰り広げられるこの光景もこのサーキットの特徴だ。GT300クラスGT300クラスはポールポジションスタートのNo.31 apr LC500h GT、No.7 Studie BMW M4、No.65 LEON PYRAMID AMG、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTと続き、レース序盤から各所で熱いバトルが繰り広げられる。

GT300クラスレーススタートシーン。前戦優勝のNo.88VENTENY Lamborghini GT3は何と後方の17位からのスタート。どこまで順位を上がるかが見ものであった。6LAPにはNo.11 GAINER TANAX Zがメインストレートで電気系統のトラブルかストップしFCYとなり、その解除後今度はNo.25 HOPPY Schatz GR Supra GTのタイヤがコース上で外れてストップし、またもやFCYとなる。

そして注目のNo.88だが、17位スタートから強烈なペースで追い上げをして、何と10周で6番手にまで追い上げる、その後、3番手争いをしていた4台の背後に着く。一方、こちらも注目の16番手スタートでランキング2位であったNo.2muta Racing GR86 GTだが、前車に詰まっていたか19LAP目早々とピットインして、得意のタイヤ無交換作戦に出た。そして翌周の20LAP目には、トップを走るNo.31とNo.65もピットイン。何と2台ともタイヤ無交換作戦に出た。

GT300クラス:前戦までポイントランキング2位だったNo.2 muta Racing GR86 GTだが、16位スタートから追い上げてくると思われたが、まさかの13位フニッシュでポイント獲得ならず。ポイントランキング3位に後退。そしてNo.88は序盤に走っていた元嶋の判断でリアタイヤのみの交換の戦略に出る。その後トップを走るNo.31の背後に迫りオーバーテイクに成功しトップに浮上した。No.31はNo.65が背後に迫り、その後方にはNo.18 UPGARAGE NSX GT3も迫ってきた。

その後、8番手を争っていたNo.61が前戦、ブレーキトラブルでクラッシュをし、今回はブレーキを万全の体制で持ち込んで来たと言われていたが映像を見る限りまたもやブレーキトラブルなのか1コーナーでコースアウトをしてしまい、マシン回収の為に3回目のFCYが導入された。なおこのサーキットはブレーキに負担が掛かるサーキットだと聞く。

GT300クラス:3位スタートからしぶとい走りで3位を見事キープしたNo.18 UPGARAGE NSX GT3。その後、FCYが解除されるも31号車はタイヤ無交換作戦が裏目に出たか、ペースが上がらず苦しくなり後続にパスされてしまった上にGT500のバトルに絡まれコースアウトしてしまった。

トップに躍り出てから快走していたNo.88 VENTENY Lamborghini GT3は、結局こちらも2番手に20秒ほどのマージンを保ちこのままチェッカーを受け、前戦オートポリスから連勝と何と今季3勝目を飾る事になった。2位はNo.65 LEON PYRAMID AMGが入りドライバーランキング首位をキープ。3位にはNo.18 UPGARAGE NSX GT3が入り、今季初表彰台を獲得した。ドライバーズランキング2位だったNo.2 muta Racing GR86 GTはその後もペースが上がらず残念ながら13位。ドラーバーズランキングは3位に後退となった。

GT300:4位スタートから着実な走りとタイヤ無交換作戦で見事2位入賞を果たし、ポイントランキング1位をキープしたNo.65LEON PYRAMID AMG。今季の最終戦は9月に行われる予定だったRd.5鈴鹿が延期となり12/7に予選、 12/8に300kmレースとして決勝が行われる。

現段階のGT500クラスのドライバーズポイントランキングのトップは、74Pで昨シーズンの王者No.36au TOM'S GR Supra坪井、山下組。2位は56PでNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT 山本、牧野組。3位は52PでNo.38 KeePer CERUMO GR Supra 石浦、大湯組。そして4位の51P Deloitte TOM'S GR Supra 笹原、アレジ組まではドライバーズチャンピオン獲得の可能性がある。

GT300:17位スタートから見事逆転勝利&前戦に続く連勝を果たしたNo.88 VENTENY Lamborghini GT3。果たして昨シーズンの王者が再度タイトルを獲得するのか、それとも大逆転のドラマが待っているのか目が離せない。

GT300クラスは、84PでNo.65 LEON PYRAMID AMG 蒲生、篠原組がトップ。2位は73Pで今回優勝のNo.88 VENTENY Lamborghini GT3 小暮、本嶋組。そして3位64PのNo.2 muta Racing GR86 GT 堤、平良組までがドライバーズチャンピオン獲得の可能性がある。

GT300クラス表彰台。いよいよ今シーズンも残り1戦だ。果たしてどんなドラマが待っているのか。誰もが予想できない展開の最終戦を是非とも直接サーキットに足を運んで、レースを観て欲しい。

Photo/Text:Hisao Sakakibara

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「2024 SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT 300km レース」au TOM’S GR Supraの坪井、山下組が気迫の走りでシリーズチャンピオンに王手!!!
「2024 SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT 300km レース」au TOM’S GR Supraの坪井、山下組が気迫の走りでシリーズチャンピオンに王手!!!
AutoBild Japan
12台脱落の大波乱もなんのその。マクラーレンの“秘蔵っ子”が盤石の走りで優勝! 日本人は小林のみ完走|マカオGP FRワールドカップ
12台脱落の大波乱もなんのその。マクラーレンの“秘蔵っ子”が盤石の走りで優勝! 日本人は小林のみ完走|マカオGP FRワールドカップ
motorsport.com 日本版
マクラーレン育成ウゴチュクウ、大荒れのマカオFRワールドカップで完勝。日本勢最上位は小林利徠斗
マクラーレン育成ウゴチュクウ、大荒れのマカオFRワールドカップで完勝。日本勢最上位は小林利徠斗
AUTOSPORT web
中升 ROOKIEが逆転チャンピオンで2連覇。FCY、SC、赤旗2回の大荒れレースを制す【S耐第7戦決勝レポート】
中升 ROOKIEが逆転チャンピオンで2連覇。FCY、SC、赤旗2回の大荒れレースを制す【S耐第7戦決勝レポート】
AUTOSPORT web
予選レースはSCチェッカーに。ウゴチュクウが首位キープ/第71回マカオGP FRワールドカップ
予選レースはSCチェッカーに。ウゴチュクウが首位キープ/第71回マカオGP FRワールドカップ
AUTOSPORT web
日本勢4名それぞれの戦いと想い。第71回マカオGP FRワールドカップ/予選レース後コメント集
日本勢4名それぞれの戦いと想い。第71回マカオGP FRワールドカップ/予選レース後コメント集
AUTOSPORT web
Moto2ソリダリティ決勝|カネットがバレンシアに捧げる優勝。小椋藍は粘りの走りも表彰台逃す
Moto2ソリダリティ決勝|カネットがバレンシアに捧げる優勝。小椋藍は粘りの走りも表彰台逃す
motorsport.com 日本版
マカオでの敗戦を嘆くBMW陣営。「他車を押しのけたらレースに勝てないはず」ファントールは裁定に不服
マカオでの敗戦を嘆くBMW陣営。「他車を押しのけたらレースに勝てないはず」ファントールは裁定に不服
AUTOSPORT web
小林利徠斗「新しい“視点”を掴むためにも有効」中村仁「強くなれる材料を見つけられた」/マカオFRワールドカップ
小林利徠斗「新しい“視点”を掴むためにも有効」中村仁「強くなれる材料を見つけられた」/マカオFRワールドカップ
AUTOSPORT web
ヤマハ:クアルタラロ殊勲のQ2進出。レースで追い上げのリンス「マシンの感触はとても良かった」/第20戦ソリダリティGP スプリント
ヤマハ:クアルタラロ殊勲のQ2進出。レースで追い上げのリンス「マシンの感触はとても良かった」/第20戦ソリダリティGP スプリント
AUTOSPORT web
逆転王者を狙うクラフト・バンブーが総合ポール。新加入オリベイラが圧巻のトップタイム【S耐第7戦予選レポート】
逆転王者を狙うクラフト・バンブーが総合ポール。新加入オリベイラが圧巻のトップタイム【S耐第7戦予選レポート】
AUTOSPORT web
Moto3ソリダリティ決勝|王者ダビド・アロンソ、前人未到の年間14勝目! 日本勢は山中が表彰台争いの末5位
Moto3ソリダリティ決勝|王者ダビド・アロンソ、前人未到の年間14勝目! 日本勢は山中が表彰台争いの末5位
motorsport.com 日本版
マカオFRワールドカップ、7度の赤旗の末ウゴチュクウが予選レースのPP獲得。日本勢最上位は中村仁
マカオFRワールドカップ、7度の赤旗の末ウゴチュクウが予選レースのPP獲得。日本勢最上位は中村仁
AUTOSPORT web
太田格之進の代役でクラフト・バンブーから参戦するオリベイラが予選最速。王者獲得に向け「明日が楽しみ」
太田格之進の代役でクラフト・バンブーから参戦するオリベイラが予選最速。王者獲得に向け「明日が楽しみ」
AUTOSPORT web
波乱満載の週末に先行ビョークを捉えたミケリスが連覇。自身3度目の世界王者に/TCR WT最終戦マカオ
波乱満載の週末に先行ビョークを捉えたミケリスが連覇。自身3度目の世界王者に/TCR WT最終戦マカオ
AUTOSPORT web
ラリー・ジャパンが11月21日に開幕、ヒョンデとトヨタがマニュファクチャラーズタイトルを賭けて激突【WRC最終戦 プレビュー】
ラリー・ジャパンが11月21日に開幕、ヒョンデとトヨタがマニュファクチャラーズタイトルを賭けて激突【WRC最終戦 プレビュー】
Webモーターマガジン
マカオGP予選レース:大雨で赤旗中断となったレースをマクラーレン育成ウゴチュク制す。日本人最上位はトムスの中村仁
マカオGP予選レース:大雨で赤旗中断となったレースをマクラーレン育成ウゴチュク制す。日本人最上位はトムスの中村仁
motorsport.com 日本版
新王者ウィル・ブラウン誕生。オープニング勝者の僚友ブロック・フィーニーを退け初戴冠/RSC最終戦
新王者ウィル・ブラウン誕生。オープニング勝者の僚友ブロック・フィーニーを退け初戴冠/RSC最終戦
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村