ここ数戦、緊迫したバトルが繰り広げているアルピーヌのピエール・ガスリーとエステバン・オコン。オーストリアGPでもコース上であわや同士討ちといった場面があったが、レース後に話し合いの場が持たれることはなかったとのことだが、ガスリーも概ね楽観視しているようだ。
モナコGPで両者接触したことで、一気に緊張感が高まったアルピーヌのふたり。オコンが事前の協定を破ってガスリーに仕掛けたことは、オコンが今季限りでチームを放出されることの遠因にもなったと言われている。ここ最近は特にマシンの戦闘力が向上したこともあり、ふたりが入賞を懸けて争うことも増えたが、オーストリアもその例に漏れず、激しいバトルが見られた。
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ガスリーはオーストリアでのチームメイトバトルについて、オコンがもう少しスペースを与えるべきだったと考えている。また、チーム内バトルに関する紳士協定については「レース前にできるだけ明確にしておいたと思うけど、僕がコントロールできるのは自分のマシンだけ。これは僕らの間で話し合う必要がある。でも既に話し合ったことだし、他に何ができることがないか考えてみるよ」と話していた。
その後、オコンと対話をすることはあったのかと問われたガスリーは、次のように語った。
「いや、対話はなかった」
「僕たちにはそれぞれの意見があると思う。僕が言っているのは、もう少しスペースがあればよかったのにということだけど、大したことじゃない」
「僕はハードなレース……ハードでフェアなレースが好きだ。だから問題ないよ」
ポイント圏内を争う中でバトルを展開したガスリーとオコンだが、もしふたりが争っていなかったらレースの結果はどうなっていたかについて、チームとしてはどのような結論が出ているかと問われたガスリーは、こう答えた。
「全体としては、僕たちの持っているものを最大限活かせなかったと思う」
「最終的な結果としては、僕は8位の(ケビン)マグヌッセン(ハース)から2.5秒、9位のダニエル(リカルド/RB)から0.4秒差(の10位フィニッシュ)だった。色々な理由によって、レースの瞬間瞬間で数秒(稼げる場所が)あったと思うけど、最終的にはそれを活かせなかった」
なおガスリーは今週末のイギリスGPに向けてパワーユニットを新調し規定数を超えるため、ペナルティによりグリッド最後尾からのスタートになる。曰く、バッテリーに不具合が出たことでバッテリーとコントロールエレクトロニクスを交換するが、この時点でグリッド最後尾が確定する状況だったため、内燃エンジンも含めて完全に新しいパワーユニットを投入することになったようだ。
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