いまや百花繚乱の観を呈して、SUVマーケットには多種多様なモデルたちが次々と登場してきている。その中で、抜群のプレミアム性とオンオフを合わせ持つパフォーマンスの高さ、あらゆるシーンで際立つハイセンスなデザインで人気なのがレンジローバーのモデルである。イヴォークの特別仕様車を味わってみた。(Motor Magazine2023年6月号より)
斬新で美しいスタイリングを初代から継承
レンジローバー車のラインナップでトップに君臨するのは、ブランド名でもあり長き伝統を備えるレンジローバーである。そしてブランドの門戸を広げ、多くのユーザーたちがレンジローバーの世界観を体感できるという役割も果たしてきたのが、レンジローバー車の中では全長4380mmともっともコンパクトなイヴォークだ。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
イヴォークの初代モデルが発表されたのは2010年のこと。それまでのSUVは、ほぼ例外なくオフロードでの高い走破性を印象づけるべく、そのどこかにタフでヘビーデューティな要素を備えていた。それに対して、コンパクトであることも特徴とするイヴォークは、他のモデルとはまったく異なる、先進的かつ都会派とも表現できるスタイリッシュなデザインで登場して、世界に衝撃を与えたのだ。さらにボディは5ドアとともに3ドアが用意され、後者をあえて「クーペ」と呼ぶなど、現在につながるSUVの新しい価値観が提示されていた。
もちろん、見た目だけではない。直列4気筒エンジンを横置きするパワートレーンのレイアウトながら、レンジローバーの一員としても相応しい走破性を装備。加えて、前輪駆動モデルもラインナップし、さらには画期的なコンバーチブルまで登場させた。
こうして、見事に時代の流れを掴まえた個性的なイヴォークは人気を呼ぶとともに、レンジローバーブランドの方向性をも転換させる存在となったわけだ。現行イヴォークは18年にフルモデルチェンジされた2代目で、初代から継承される斬新で美しいスタイリングが最大の特徴だ。
クルマ自体の進化に瞠目。快適さの熟成ぶりを実感
今回、久しぶりにハンドルを握ったのは、22年11月から受注が開始された日本向け特別仕様車、2L直4ターボエンジンを搭載するP250仕様の「ブロンズコレクション キュレーテッドフォージャパン」だ。
このモデルは3種類のボディ色が用意され、取材車のカルパンチアグレイ(プレミアムメタリック)が65台、ソウルパールシルバー(メタリック)も65台、サントリーニブラック(メタリック)が20台の合わせて150台である(価格はカルパンチアグレイ仕様のみ4万円高)。
そもそも「ブロンズコレクション」という仕様があり、外観的には「コリンシアン(コリント様式の/華麗な)ブロンズ」色のコントラストルーフとディテール、サテンダークグレイフィニッシュの20インチホイールが印象的なモデルで、装備類も充実したもの。それをベースに、日本独自の仕様としてさらに多彩な特別装備と実用的なアクセサリーを加えたモデルがこの特別仕様車となるわけだ。
イヴォークは相変わらずカッコいいなぁ、と思いながら乗り込み、走り出すと同時に驚きがあった。動き出しからして、とても滑らかなのだ。エンジンと9速ATのマッチングが、以前に乗ったイヴォークよりも大幅に洗練されている。シフトチェンジ時のショックなどは、ほぼ感じられずスムーズ。
モーターのアシストが入るMHEV(マイルドハイブリッド)なのかと勘違いしたほどだ。さらに、乗り心地もやはり進化していて格段に快適性が向上している。20インチタイヤ装着とは思えないほどだ。かつては低速域での微振動が気になったりもしたイヴォークだが、この「23モデルイヤー」でそんな不満はまったく覚えなかった。見た目も乗り味も秀逸。
レンジローバーだけでなくランドローバー、ジャガーもイヤーモデルごとに細かな改良や変更が加えられ、熟成が進められているということは知っていた。だがそうした改良の内容については、ほぼ外部には伝わってこない。実際に試乗してみないとその進化や熟成の度合いはわからないのだ。
おそらく他のイヴォークでも、同様な進化を体感できるはずだ。ファッショナブルな実力派ならではのマルチプレイヤーぶりを、ぜひ試乗して体感してみてほしい。(文:Motor Magazine編集部 香高和仁/写真:井上雅行)
レンジローバー イヴォーク ブロンズコレクション キュレーテッドフォージャパン主要諸元
●全長×全幅×全高:4380×1905×1650mm
●ホイールベース:2680mm
●車両重量:1920kg
●エンジン:直4DOHCターボ+モーター
●総排気量:1995cc
●最高出力:183kW(249ps)/5500rpm
●最大トルク:356Nm/1500-4500rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・67L
●WLTCモード燃費:8.9km/L
●タイヤサイズ:235/50R20
●車両価格(税込):833万円
[ アルバム : ランドローバー イヴォーク ブロンズコレクション キュレーテッドフォージャパン はオリジナルサイトでご覧ください ]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「娘友達を乗せたらベルト未着用で捕まりました。ママ達は笑うだけで謝りません。不快です」投稿に回答殺到!?「感じ悪い」「でも貴女は命を預かってる」大激論に…悪いのは誰なのか
トヨタ本気の「小さな高級車」に驚きの声! めちゃ豪華な「本革×本木目」内装を採用! 小型車に「クラウン品質」取り入れた“直列6気筒エンジン”搭載モデルに反響あり!
「日本一大きい交差点」立体化完成いよいよ“秒読み段階”へ!? 「合計40車線」で“大渋滞エリア”の仙台バイパスに悲願の高架道路
トヨタ『ランドクルーザー』リコール…ドライブシャフト不良、走行不可能になる恐れ
ミツオカの新型「M55」が808万5000円で申込受付開始! 2025年モデルは100台限定で6MTのみ…全国のミツオカ販売拠点へ急げ!
「娘友達を乗せたらベルト未着用で捕まりました。ママ達は笑うだけで謝りません。不快です」投稿に回答殺到!?「感じ悪い」「でも貴女は命を預かってる」大激論に…悪いのは誰なのか
日産「新型エルグランド」いつ登場!? 唯一無二の「ターボエンジン」も搭載か? 王道の「キング・オブ・ミニバン」“全面刷新”に期待高まる!
ミツオカの新型「M55」が808万5000円で申込受付開始! 2025年モデルは100台限定で6MTのみ…全国のミツオカ販売拠点へ急げ!
イイクルマが多すぎて選べねぇ! [日本車]って結局どれが完璧に近いん?
「狭い道で『歩道に乗り上げることをマナー』だと勘違いしている人がいます」 そもそも歩行者からは邪魔です。 交通違反で取り締まりを受けないのですか。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?