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従来比で155ps/115Nmの出力アップを果たした改良型アストンマーティン・ヴァンテージがデビュー

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従来比で155ps/115Nmの出力アップを果たした改良型アストンマーティン・ヴァンテージがデビュー

 英国のアストンマーティンは2024年2月12日(現地時間)、同ブランドの主力スポーツカーであるヴァンテージ(Vantage)の改良モデルを発表。翌2月13日には、アストンマーティン ジャパンが改良型ヴァンテージを日本で初披露した。

 改良モデルの最大のトピックは、動力性能のさらなる向上にある。フロントミッドに搭載する3982cc・V型8気筒DOHC32Vツインターボエンジンは、カムプロファイルの変更や圧縮比の最適化、タービンの大径化など広範囲に渡るチューニング変更を実施。最高出力は従来比で155psアップの665ps/6000rpm、最大トルクは同115Nmアップの800Nm/2000~5000rpmを発生する。高性能化に合わせて冷却機構も改良。オイルシステムおよび補助外部オイルクーラーの表面積を従来比で2倍に拡大してラジエーターを冷やす空気の流入量を50%増加させるとともに熱気のフローを改善し、合わせてインタークーラーの冷却水回路に追加の低温ラジエーターを、中央メインラジエーターに2機の補助クーラーを追加した。一方でトランスミッションには、最終減速比を上げる(3.083:1)と同時にキャリブレーションの最適化を図ったZF製の8速ATをリアミッドに配置。駆動系にはカーボンファイバー製プロペラシャフト付きアロイトルクチューブと電子制御デフのE-Diffを組み込む。発進時の加速性能を高めるローンチコントロールシステムも導入した。また、走行モードとして従来のスポーツ、スポーツプラス、トラックにウエットとインディビデュアルを加えた計5種類を設定。性能面では、最高速度が325km/h、0→100km/h加速が3.5秒と公表している。

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 前ダブルウィッシュボーン式/後マルチリンク式のサスペンションで構成するシャシーの強化にも抜かりはない。フロント部ではサスペンションの取り付けポイントの剛性を高める目的でクロスメンバーを後方に移動させ、オンセンター/オフセンターのステアリングフィールを改善。また、サスペンションタワー間のねじれ剛性と横剛性の引き上げを狙って高剛性かつ軽量なフロントエンジン・クロスブレースを装着した。一方、リア部ではサスペンションタワー間の横剛性の強化を図って、コーナリング負荷下の剛性を29%アップ。同時にダンパーの取り付け剛性を高めることで、精度やハンドリングバランス、ドライバーへのフィードバックの改善を果たした。また、一世代前のハードウェアと比べて力配分の帯域幅を500%増加させた最先端のインテリジェントアダプティブダンパーを組み込んで、ドライビングダイナミクスを向上。さらに、操舵機構にはノンアイソレーテッドステアリングコラムを配したエレクトロニックパワーアシストステアリングシステム(EPAS)を装備し、合わせて6軸で車両の動きと加速度計をセンシングするVDC(ビークルダイナミクスコントロール)を採用した。

 足もとにはヴァンテージ専用開発の“AML”コードを付けたミシュランPILOT SPORT S 5タイヤを装着し、ステアリングレスポンスやフロントエンドグリップをいっそう向上。サイズは前275/35ZR21(103Y)/後325/30ZR21(108Y)で、専用コンパウンドを採用する。組み合わせるホイールには、前9.5J×21/後11.5J×21サイズの鍛造5スポークアロイホイールを標準装備。オプションでマルチスポークとYスポークも設定し、さらにDB12で初めて採用したサテンブロンズを始めとするカラーや仕上げも選択可能とした。一方で制動機構には、ドリルド加工を施した前・鋳鉄製Φ400×36mmディスク+6ピストンキャリパー/後・鋳鉄製Φ360×32mmディスク+4ピストンキャリパーを標準装備。オプションとして、カーボンセラミックブレーキ(CCB)を設定している。

 エクステリアに関しては、ボディ幅を30mm拡大してワイドスタンスを強調とともに(全長4495×全幅2045×全高1275mm/ホイールベース2705mm/トレッド前1665×1655mm)、随所に新デザインのパーツを組み込んで、力強さとスポーティさをより高めたことが訴求点である。フロント部は現モデルで最も明るい光を放つ新造形のマトリックスLEDヘッドランプおよび6つのブロックからなるLEDデイタイムランニングライト(DRL)、開口部を従来比で38%広げた横桟グリル、グリル両側のバンパーに追加した冷却用インテーク、新デザインの一体型スプリッターなどを採用して、ドラマティックかつ印象深いマスクを創出。一方でサイドビューは、新造形のベントに復活した“ASTON MARTIN”ロゴ入りサイドストレーキ、ヴァンテージでは初となるフレームレスのドアミラー、格納式のドアハンドルなどを配して、独自の個性と新鮮さを際立たせる。そしてリアセクションは、拡幅した新造形のバンパーに大径のクワッドエキゾーストテールパイプ、空力特性を高めたディフューザーなどを装備して、より存在感のある後ろ姿を実現した。ボディカラーはコスモポリタンイエロー、ポディウムグリーン、アルミネイトシルバー、コスモスオレンジ、イオンブルーなどを含む全21色を設定したうえで、ピンストライプ、ピンストライプ/リップスティック、ピンストライプ/リップスティック/リアインフィルを選択可能としている。

 内包するインテリアは、極上のアーキテクチャーラインや最高級の素材を採用するとともに、最新のインフォテインメントシステムやコネクティッド機能を組み込んで、よりクリーンで快適なキャビン空間に仕立てたことが特徴である。具体的には、エルゴノミクスを向上させたうえでより低い位置に配したセンターコンソール、多様な情報表示と操作を司るピュアブラックの10.25インチTFTタッチスクリーンセンターディスプレイおよび10.25インチTFTドライバーインフォメーションディスプレイ、Surroundサウンドモードと QuantumLogicサウンドプロセッシングを組み込んだ390W/11スピーカーのオーディオシステム、3Dマッピングと衛星ビューテクノロジーを備えるとともにOTAアップデートを備えた新世代のインフライト・インフォテインメントシステム、スマートフォンとの連携を強化したコネクティッドシステムなどを採用。オプションとして、アクセラレイト(ヘアセルレザー&アルカンターラ)とインスパイア(セミアニリンレザー)のインテリアトリムや、2x2ツイル・カーボン・ファイバーのトリムインレイ、1170W/15スピーカーで構成するBowers&Wilkinsオーディオシステムなどを用意する。シートには上質でしなやかなBridge of Weir製レザーを張ったスポーツプラスシートを装着。オプションでカーボンファイバー製パフォーマンスシートも選択可能である。

 なお、改良型ヴァンテージの生産は本年第1四半期から開始する予定で、ユーザーへの納車は本年第2四半期以降に始まる見込み。日本での車両価格は2690万円に設定している。

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