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ポストコロナで変わる旅。爆売れしたエアストリームとポルシェ カイエン ターボS E-ハイブリッドのマリアージュ

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ポストコロナで変わる旅。爆売れしたエアストリームとポルシェ カイエン ターボS E-ハイブリッドのマリアージュ

Porsche Cayenne Turbo S E-Hybrid & Airstream

ポルシェ カイエン ターボS E-ハイブリッド & エアストリーム

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新型コロナウイルス禍で変わった旅行のトレンド

新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大後、航空機による海外旅行を楽しむことが難しくなり、代わって注目されているのが自動車でのロードトリップだ。自動車での長旅にうってつけな存在が、銀色に美しく輝く全長8.25mのキャンピングトレーラー「エアストリーム(Airstream)」、そしてポルシェ カイエン ターボS E-ハイブリッドである。

新型コロナウイルスは、多くの産業に様々な影響を及ぼすことになった。なかでも、最も大きなダメージを受けたのが旅行業界だと言えるだろう。航空機を使って海を越えた目的地を目指すのが依然厳しいなか、陸路での長旅がフォーカスされているという。

ドイツ・シュトゥットガルトのハイルブロン大学において、観光とホスピタリティ分野を研究するクリスチャン・バウアー教授は、「新型コロナウイルスが流行する現状においては、持続可能でその土地に根ざした観光業が勝者となるでしょう」と指摘する。

「格安のパッケージツアーが登場するまで、キャンピングトレーラーは1970年代から80年代後半にかけて、お手頃な価格で楽しめる旅として非常に高い人気を持っていました。近年、キャンプ人気が復活しつつありますが、よりお金をかけた贅沢なグランピングが中心です」

「ここで私の言葉を覚えておいてください。ドイツにおける次の観光ブームは、キャンピングトレーラーだと断言します」

ドイツで爆発したエアストリームの人気

旅好きの多くが、安全な旅行方法を模索するなか、アメリカ製のエアストリームをドイツで輸入販売する「ロカ・ウェルク(ROKA Werk)」は、これまでにないレベルの反響を得ているという。同社のマネージングディレクターを務めるアルミン・ホインは、現在の状況を以下のように説明した。

「この夏に向けてトレーラーの在庫を確保していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で状況が一変しました。数週間ですべての在庫が完売したのです。我々は年率10%程度で毎年着実に販売を拡大してきましたが、明らかに流れが変わりました」

「これまでとは異なる全く新しいタイプのお客様がエアストリームを求めて、我が社の在庫を取り合うような状況です。在庫がなくなると、展示用のデモモデルさえも購入されたほどでした。この新しい客層は、これまで世界中の美しい場所に、大金を使って贅沢な旅行を楽しんでいた方々。彼らは航空機や船ではなく、クルマに乗っていつでも美しい場所に行けるようになりたいと考えているようです」

アメリカ文化を象徴するキャンピングトレーラー

約90年前に誕生して以来、エアストリームはアメリカ文化を象徴する製品のひとつとなっている。艶やかなアルミニウムの曲線は、どこから見ても翼を失った古い旅客機の胴体のようだ。

このクラシカルなトレーラーは、アメリカにおいて数え切れないほどの歴史的瞬間の背景にあった。政治家やハリウッドスターが所有しただけでなく、アポロ11号の宇宙飛行士が地球に帰還する際、検疫施設として使用されたこともある。

エアストリームはオハイオ州ジャクソンセンターにおいて、現在も昔も変わらないハンドリベット工法で製造されている。しかし、インテリアに関しては伝統的なアメリカーナというよりも、ブティックホテルのような雰囲気が好まれるようになったという。

巨大な曲線を描く窓から光が差し込む広々とした室内には、WiFi、エアコン、電子レンジ、シャワーやトイレなど、ホテルと変わらないアメニティが完備されている。

環境に優しいハイブリッドカーでのオートキャンプ

バウアー教授は、エアストリームが環境に対して非常に優しい存在であることを指摘する。

「1931年以降に製造されたエアストリームの70%が現在も使用されています。走っていないものであっても、ほぼ100%が修理後に使うことができます」

「また、エアストリームに乗っていると、水やエネルギーの消費量が大幅に減ることも明らかになっています。数年前のデータになりますが、人は1日に平均155リットルの水を使っていました。エアストリームでは水を無駄にすることがないため、わずか20リットルで十分です」

「エネルギーに関しても、例えばルーフにソーラーパネルを装着することで、電力に頼らずに走行することも可能です。また、カイエン ターボS E-ハイブリッドのようなインテリジェントなクルマであれば、4名家族がフランクフルトからニューヨークまでエコノミークラスで往復するよりも少ないCO2で、エアストリームを8万km以上も牽引することができるのです」

サステナブルな旅が求められる時代に

バウアー教授は、飛行機を使った遠隔地への旅ではなく、今後も陸路を中心とした休暇の楽しみ方が中心になると考えている。

「ジェネレーションX(1960年代から1970年代にかけて生まれた世代)は、すでに世界を見てきました。新しいものを見るために、これ以上飛行機に乗る必要はありません。また、最近では自宅からクルマで簡単に行ける範囲にも、非常に優れた観光インフラが整っています」

「そして今日の人々は、健康だけでなくどこに旅行していいのか、簡単に家に帰れるのかという不安感を感じています。このような不安は、非常に主観的ですが行動に直結するものです。彼らにとっては、自分たちの行動が『サステナブル(持続可能性)』なのかが本当に重要なのです。現在は多くの人々にとって他人との接触がない状況に安心感があります。そのためにも公共交通機関ではなく、自分のクルマを利用するオートキャンプは、経済面でも環境面でも健全な旅だというわけですね」

「この変化は、長期的なパラダイムシフトをもたらすと思います。人々は持続可能性を考慮して製品を購入し、旅行に出かけるようになるでしょう。その意味でも、ポルシェの電動モビリティへの取り組みは正しいものだと思います。経済的にも、環境的にも、社会的にも持続可能な時代が求められるようになったのですから」

最後にカイエン ターボS E-ハイブリッドに話を戻そう。トレーラーヒッチを装備したこのモデルであれば、2.5トンの豪華なキャンピングトレーラーを楽々と引っ張って、どんな場所でも訪れることができる。さて、次はどこへ行こうか・・・。

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