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スーパー耐久ST-Qクラスで開発が進むニッサンZ Racing Concept。外観も一層迫力を増す

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スーパー耐久ST-Qクラスで開発が進むニッサンZ Racing Concept。外観も一層迫力を増す

 6月4~5日に静岡県の富士スピードウェイで行われたENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第2戦『NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース』で、ST-QクラスにデビューしたニッサンZ Racing Concept。その後第3戦SUGO、第4戦オートポリス、第5戦もてぎと通常燃料を使用するMax Racingの244号車が参戦を続けているが、レースを重ねるごとにさまざまな改良が加えられている。

 このニッサンZ Racing Conceptは、多くの話題となっているニッサンZ(日本名フェアレディZ)のさまざまなモータースポーツカテゴリーでの参戦の可能性を探るべく開発を進めている車両。第2戦富士24時間ではカーボンニュートラル・フューエルを使う230号車と、通常のガソリンを使う244号車の2台が参戦し、そろってチェッカーを受けた。

スーパー耐久参戦2戦目を迎えたニッサンZ Racing Concept。フロントの外観上に変化も

 その後の第3戦からはMax Racingの244号車が継続して参戦しているが、レースを重ねるごとに改良が加えられている。外観では、第3戦SUGOでフロントにリップスポイラーとカナードが加えられたが、第4戦オートポリスからはリップスポイラーが厚みのあるものに変更され、オーバーフェンダーと繋がる形状となった。

 また第4戦オートポリスでは、第3戦まで比較的小振りだったリヤウイングも大型化。第2戦の初登場時に比べると車両全体として迫力が増している。第5戦もてぎでは大きな外観上の変化はないが、それでも毎戦のようなアップデートが続けられた。

「スポイラー、リヤウイングの大型化をオートポリスで行い、外観では今回のもてぎでは大きな変更はありません。もてぎでは内部で非常に細かい変更点もあります。キャンバー調整がしやすいようにとか、エンジンの適合などそういった変更はありますが、それほどはありません」と語ったのは、日産モータースポーツ&カスタマイズの石川裕造NISMO RACING事業部開発・購買担当常務執行役員。

 244号車は第5戦もてぎで、今回ST-3クラスの開催がないことから急遽名取鉄平を起用し、田中哲也/田中徹と組むことになったが、長い5時間の決勝レースを戦っていて出てきた課題がブレーキだ。もちろんモビリティリゾートもてぎはブレーキに厳しいコースで、そのとおりに課題が表面化した。

「ブレーキは厳しいです。オートポリスのときに完璧だったというわけではありませんが、そのまま持ち込んだところ、もてぎではやはり厳しさがありました。もう少し冷却が必要になりそうです。もちろん安全上ブレーキを安定して使うのは重要なことですから」と石川常務執行役員は語った。

 次戦岡山では、今回出たブレーキの課題解決などをはじめ「軽量化のためのパーツも入ってきそうなので、そういったレースで得た課題を正常に進化させることを続けていくと思います」とのことだ。

 市販車の納車もスタートし、ますます話題となりそうなRZ34フェアレディZ。この開発を通じて、サーキットでどんな話題を提供してくれるのかますます楽しみなところだ。

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