ガソリン車発売から遅れること4カ月、2023年4月20日に発売となった新型セレナe-POWER(C28)が大人気となっているようだ。日産によると、受注を開始した23年2月末から、発売開始前である4月12日までの受注台数はおよそ2万台とのこと。ただそのぶん、納期は長く、ガソリン車であれば2~3か月で納車されるらしいが、e-POWER車の人気グレードだと7~8か月は待つ必要があるという。
もちろん新型セレナが欲しいなら待たなくてはならないが、新型ではなくてもいいのなら、先代セレナe-POWERも十分おすすめできるモデル。また、いまは「ハイブリッドモデルのミニバン」がとある事情から人気があり、価値が下がりにくいことから、中古で買ったとしても、下取りも期待できる。「先代セレナe-POWERを購入したい!!」という人に向け、先代セレナe-POWERの賢い買い方、得する売り方についてご紹介しよう。
広くて便利でお手軽でカッコいい!! 先代セレナe-POWERを狙え!!!
文:吉川賢一
写真:NISSAN
先代セレナe-POWERは、「ハイウェイスターV」を選ぶべし!!
先代セレナe-POWERは、2018年2月に登場した。1.2Lの直列3気筒ガソリンエンジンで発電し、その電力でモーターを駆動する100%モータードライブの走りと、いち早く搭載されたプロパイロットは、先代セレナe-POWERの大きな魅力だ。ベーシックな標準車と、エアロボディのハイウェイスターがあり、ハイウェイスターには最上級のGグレード、中間のVグレード、エントリーの3段階が用意されていた。ガソリンモデルには4WDもあったが、e-POWER車は2WDのみだ(現行セレナもe-POWER車は2WDのみ)。
最後のビッグマイナーチェンジは2019年8月。ダブルVモーショングリルを採用した新しいフェイスとなったほか、リアコンビランプのデザインを変更、全方位運転支援システムを標準装備、アダプティブLEDヘッドライトシステムを日産車で初採用するなど、改良が加わった。また、車両価格を5~10万円ほど下げ、標準車は294~341万円、ハイウェイスターは323~365万円となっていた(2019年8月1日時点)。
中古車の流通に詳しい中古車買い取り業者によると、先代セレナe-POWERの売れ筋グレードは、欲しい装備が充実したミドルグレードのe-POWERハイウェイスターVだったそう。中古車の流通数も多く、良質の個体を探しやすい。またできることならば、2019年8月以降の後期型を選びたい。やはり装備が充実している後期型のほうが、リセールが有利となるからだ。
2019年8月ビッグにマイナーチェンジをした先代セレナe-POWER。ダブルVモーショングリルを採用した新フェイスを中心に改良が施されている
シンプルでスタイリシュなセレナのインテリア。視界がよく、運転もしやすい
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業者向けの中古相場は下落傾向、様子みながら買うべし!!
先代セレナe-POWERハイウェイスターVの5月下旬時点の中古車相場は、2018年製造車が約158万円~329万円。2019年製造車は約180万円~349万円、2020年製造車が約180万円~378万円、2021年製造車が約190万円~380万円、といったところ(良質の個体を選ぶため走行距離は3万km以内とした)。やはりマイチェン後のモデルのほうが相場はやはり高い傾向にある。
また、2年落ち、3年落ちといった高年式車だと、まだまだ相場が高いようだ。マイチェン前の安い個体を探し出すという手もあるが、そのぶん、今度はリセールで損をする。多少高くとも、2019年8月以降の後期型、かつ低走行の高年式中古車を手に入れて、距離は抑えて乗るほうが、損幅は少なく済むはずだ。
昨年の中古車バブルのころは、このセレナe-POWERの中古車相場(業者向けの中古車相場、一般の流通価格とは異なる)も高騰していたが、現在はそのピーク時から50万円以上も大幅下落している。今後は、中古車販売店の店頭価格も下がってくるはずであり、2~3年落ちなのに300万円を超えているのは「おかしい」と思ってよい。
●「セレナ、2018年式、3万キロ未満」
●「セレナ、2019年式、3万キロ未満」
●「セレナ、2020年式、3万キロ未満」
●「セレナ、2021年式、3万キロ未満」
2023年4月20日に登場した、新型セレナe-POWER。商品力はアップしたが、先代よりも10~20万円ほど価格上昇した
売却のポイントは「5年落ち年内に手放す」と「どこに売却するか」
中古車相場は、海外への輸出事情に大きく左右される。先代セレナe-POWERも海外へ多く輸出されており、特に昨年は、ロシアへ多く輸出されていた。ロシアではいま、自動車メーカーが現地生産から撤退した影響で新車不足に陥っており、中古のハイブリッド車、特にSUVやミニバンが大人気となっているそう。ウクライナ侵攻が続く限りは、また、終わったとしても早期の復活は厳しいとみられることから、ハイブリッド車人気はしばらくこのまま続き、日本の中古車相場も、高値が続くものとみられる。
また、たとえば、アルファードが多く輸出されていくマレーシアには、「初度登録月からの経過月数12か月から59か月まで」という輸入規制があるが、ロシアには輸入に関してこうした規制はないため、売却に関して、特に気を付けたいタイミングはない。そのため、セレナe-POWERの売却に関しては、売却先に注意をすれば大きく損をすることはないはずだ。中古車相場は日々変動するため、相場を毎日チェックする買取店とそうではない買取店とでは、買取価格に差が生じる。大手の買取店でも、中古車相場を毎日追いかけているとは限らない。面倒でも、複数の買い取り店で査定してもらい、より高い価格で買い取ってくれる店を探してほしい。
後期型のセレナオーテック仕様。ブルーのボディカラーに、シルバー加飾が施されたカスタムカーだ
◆ ◆ ◆
先代セレナe-POWERは人気モデルであっただけに、中古車であっても流通価格が高い。新型セレナの新車価格に迫る中古車もなかにはあるが、惑わされないよう注意してほしい。
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