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マイナーチェンジしたホンダの人気SUV「ヴェゼル」3モデルを乗り比べてみた

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マイナーチェンジしたホンダの人気SUV「ヴェゼル」3モデルを乗り比べてみた

「ヴェゼル」は2013年12月に発売されて以来、累計70万台近くが販売されているヒット商品。2代目が2021年4月に登場し、人気を保ちながら、2024年4月にマイナーチェンジを受けた。端正なデザインのフロントグリルや、ウインドウを小さめにしたクーペルック、短くシャープなリアスタイルが人気だ。2代目になり、マイナーチェンジを受けた後も販売は順調で、2024年上半期のSUV新車販売台数で1位を獲得(自販連調べ)するなど、ベストセラーカーへの道を突き進んでいる。

アーバンSUVとしての魅力がさらに高まる

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 マイナーチェンジしたモデルは、アーバンSUVとしての魅力がさらに高まっている。外観もフロントグリルやリアランプのデザインを変更。内装ではフロントシート間に2段センターコンソールを設定した。グレード体系も改められた。ガソリンモデルの「G」、「e:HEV」、「X」、「e:HEV Z」に加え、「e:HEV X HuNTパッケージ」「e:HEV  Z PLaYパッケージ」を新たに設定した。前者はルーフレールを装備、専用アルミホイールやカッパーメタリックのフォグライトも装着し、内装は撥水、撥油機能のある素材のシートを採用している。後者はは2トーンカラーを採用(5パターン)。フロントグリルにトリコロール、ドアロアガーニッシュにブルーを配色。内装はグレージュにライトブルーのストライプ/ステッチを入れるコーディネートを採用した。パワーユニットは「G」が直4、1.5ℓ。「e:HEV」は1.5ℓガソリン+2モーターを搭載。「G」は4WDのみの設定。「e-HEV」はFFと4WDが選べる。



 試乗したのはHuNTパッケージの4WD、「e:HEV Z」のFF、1.5ℓガソリンのGグレードの3種類。HuNTの4WDモデルは321万8600円。モーター走行は、車庫から道路に出る数メートルは可能だが、そこでエンジンがかかる。エンジン音はやや大きめ。ドライブモードをノーマルに設定し走り出す。加速は街中の流れについて行けるレベル。リードするほど速くはない。0→100km/h加速も9秒台なので、ファミリーカーとしては標準レベルだ。もう少し加速が欲しい時はスポーツモードを選択する。



 シフトポジションはP/R/N/D/B。電気式無段変速でパドルは3段階の回生モードの選択に使う。出力はe:HEVは、ガソリンエンジンが106PS、137Nm。モーターは131PS、253Nmと発表されている。乗り心地とハンドリングだが、ノーマルモードではやや硬めの乗り心地とやや重めの操舵力が必要だった。ちなみにタイヤはハンコックの「KINERGY ECO2」の215/50R16を装着していた。



3モデルを乗り比べ!それぞれの違いはどこに?

 FFのPLaYは355万6300円。4WDのHaNTより約33万円高い。しかし、アクセル・オンの時やスポーツモードでのエンジン音の唸り音は大きめ。エコモードでの回生時のヒューンという音も大きめだった。音に関しての価格差は感じられない。動力性能は、FFのPLayと4WDのHuNTでは50kgしか違いがないので、加速レベルはほぼ同じ。ハンドリングはコーナーでの切りこみ時の抵抗感や、ハンドルの戻しの強さがFF車を感じさせる。スポーツモードではこの傾向はさらに強くなる。タイヤはBSの「アレンツァ」225/50R18サイズを履いていた。HuNTより2サイズ大径だが、ノーマルモードでの乗り心地の違いはタイヤサイズの違いほど大きくなかった。燃費はHuNTが12~18l,/L、PLaYもほぼ同レベルだった。



 性格も走りも違うのが1.5LG。4WDで価格は264万8800円。シリーズの中で最も低価格。ドライブモードは装備されてなく、ヒルディセントだけ装備されている。操舵力は常に重め。乗り心地も硬め、ハンドルも重い。動力性能も0→100km/hは11秒台、燃費も7~9km/L台だった。4WDで260万円は他の4WDグレードより50万円ほどの差があるので、購入価格重視のユーザー向けだろう。もう少し燃費が向上すれば、日常の足として使えそうだ。

 居住性や装備に関しては、今回試乗した3台に大きな差はない。ホンダコネクトで、スマホからの操作もできるが、室内は液晶画面よりも、実際のスイッチやダイヤル操作なので、わかりやすい。後席は、足元のトンネルも低く、足元は狭くない。大人が横に3人掛けできる。ただし、天井はやや低めなので、快適身長は160cmまでか。後席の背もたれは6対4で前倒し、フラットな荷室になる。サブトランクは深さ約25cmで、三角板などが収納できる。



 3台乗り比べて、スタイリングではHuNTのルーフレール付きがアクティブな雰囲気を演出しており、試乗していて楽しかった。e:HEVに関しては、もう少しモーター走行を増やしてくればファミリーカーとしての魅力も増すはずだ。

■関連情報
https://www.honda.co.jp/VEZEL/

文/石川真禧照 撮影/萩原文博

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