この記事をまとめると
■1998年に登場した日産のワゴンである「ティーノ」を紹介
「技術の日産」を堂々名乗るにはワケがある! 他社の追随を許さないクルマの「圧倒的技術」4つ
■登場時は前3人後ろ3人の6人乗り仕様もあった
■日産初のハイブリッドも設定されて限定で100台が販売された
日産初のハイブリッドも設定された記念碑的モデルでもあった
1998年に登場したミニバンのようなフォルムをもったハイトワゴンである日産ティーノ。全幅1760mmと当時としては幅広のボディとなっているが、プラットフォームは5ナンバーセダンのサニー(B15型)のものを使用しており、全長においてはサニーよりも短く、ワイドボディでありながら取りまわしの良さも特徴のひとつとなっていた。
室内はミニバンのように3列シートではなく2列シートとなっており、後席が3人掛けなのは当然として、フロントシートもコラムシフトとすることで3人掛けを実現。つまり、6人乗りのクルマということになっていたのだが、フロントシートの中央はあくまでエマージェンシー用だ。
ただ、さすがにフロントに3人座るのは厳しいとメーカーも感じたのか、モデル途中でフロントセパレートシートの5人乗り仕様を追加。最終的には6人乗り仕様はカタログから消えることとなってしまった。
なお、リヤシートは3つの座席を個別に脱着することができたため、シートアレンジの豊富さは上々。すべてのリヤシートを取り外せば商用バンに匹敵する広いラゲッジスペースを実現することも可能となっていた点は美点と言えるだろう。
また、2000年3月には日産車として初の市販ハイブリッド車となる「ティーノハイブリッド」をリリース。これは限定100台かつネット申込のみでの先着順販売となっていたため、実験的な販売ということになるが、バッテリーにはプリウスに先駆けてリチウムイオン電池を使用するなど、先見の明があったことは間違いないところ。
ハイブリッドモデルの当時のカタログ燃費は23.0km/Lとプリウスやインサイトには到底届かない数値となっていたが、“人や物をたくさん載せる大きなクルマにこそハイブリッドを”という観点から生まれたモデルということで、組み合わされるエンジンも1.8リッターだったことを考えれば健闘していたと言えるかもしれない。
このティーノハイブリッドは当時、申込スタート初日で100台分の商談予約が埋まったそうで、いつの時代も新しいもの好きというのは一定数いたということなのだろう。
このように、いろいろと時代を先取りし過ぎた感のあるティーノだが、一番の問題点は2リッターモデルに搭載されていた「ハイパーCVT」なるトランスミッションだ。
この時期の日産車に多く搭載されていたこのCVTだが、当時からトラブルが多いトランスミッションとして知られており、ティーノもモデル後半に2リッターモデルを廃止し、1.8リッターと4速ATの組み合わせのみとするほどで、ティーノがあまり現存していないのもその辺りにも理由があると言えるのだ。
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みんなのコメント
初めて聞いた日本語だ
記事読んでも全くわからん
Mr.ビーンのCMが印象深かったです。