■ものスゴイぞっ! トヨタ車の実力
2019年11月に日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表した10月の乗用車ブランド通称名別順位では、1位から5位までをトヨタが独占し、6位に日産「ノート」が食い込んでいますが、それ以外は10位までトヨタ車9台が占めました。
■アルファードを超える? トヨタが新型高級ミニバン「マジェスティ」発表!
10月といえば消費増税があり、国内の自動車販売は各メーカーとも前年同月比で大きく落ち込みましたが、それでもトヨタは上位を独占する販売台数を誇ります。
トヨタは昭和の頃から、平均的な日本人の嗜好に合わせたクルマを数多く発売し、「80点主義」という考え方で常にマーケットに目を向けた商品開発を続け、過去には空前の大ヒットモデルを何台も世に送り出しています。
そこで、これまでに販売されたトヨタの大ヒットモデル5車種をピックアップして紹介します。
● 8代目「クラウン」
1955年に純国産乗用車として登場した「クラウン」は、格調や気品、先進技術、高品質を取り入れてきた日本を代表する高級車です。
高度成長期から多くのユーザーから憧れを集め続け、1979年にモデルチェンジされた6代目ではキャッチコピーが「ちょっと誇らしく」、1983年に登場した7代目では「いつかはクラウン」でした。
1987年のモデルチェンジで登場した8代目では、4ドアハードトップには3ナンバー専用ワイドボディがラインナップされ、トップグレードの「ロイヤルサルーンG」は「ソアラ」や「セリカXX」と同じ3リッター直列6気筒DOHCエンジンを搭載する意欲作でした。
その後、1989年にはセルシオに先行して4リッターV型8気筒DOHC32バルブエンジンを搭載した「4000ロイヤルサルーンG」を追加。さらに1990年には2.5リッター直列6気筒DOHC24バルブエンジン搭載車もラインナップされ、あらゆるニーズに対応します。
その結果、日本のバブル景気の追い風もあり、一時期は月間販売台数で「カローラ」を上回り、高額車両でありながらも1988年から1990年の国内販売台数ランキングでカローラ、マークIIに次いで3位になるほどの人気でした。
● 3代目「プリウス」
「21世紀に間に合いました。」のキャッチコピーとともに、世界初の量産ハイブリッド自動車として1997年に登場した「プリウス」。
初代では同クラス車の2倍の燃費性能という高い目標を掲げ、実際に10・15モード燃費で28km/Lと、当時としては驚異的な数値を実現しましたが、高額ということもあり販売は苦戦します。
その後、ユーザーの環境に対する意識が高まり、2代目から販売台数は増えはじめ、2009年のモデルチェンジで登場した3代目では大ヒットを記録します。
99馬力を発生する新開発1.8リッター直列4気筒エンジンに82馬力のモーターが組み合わされ、システム全体で136馬力の最高出力を発揮。
それまで不満が出ていたプリウスの動力性能を一気に引き上げるとともに、10・15モード燃費は38km/L(Lグレード)と、他の追随を許さないほどの数値を叩き出しました。
2代目からキープコンセプトとした5ドアボディは、ひと回り大型化されたことで室内空間にもゆとりが生まれ、居住性も改善されるなど、売れる下地はできていました。
加えて、2009年からエコカー補助金やグリーン化税制という、ハイブリッド車を後押しする施策により、2010年には約31万5000台という、大記録を打ち立てました。
● 6代目「カローラ」
1966年にデビューした「カローラ」は日本を代表する大衆車として、1969年度から2001年度までの長期に渡って、車名別日本国内販売台数第1位を維持し続けたベストセラーです。
その人気は国内のみならず、1974年には車名別世界生産台数1位となり、1997年にはフォルクスワーゲン「タイプ1(ビートル)」を抜き累計販売台数でギネス記録を達成するなど、トヨタが世界に誇るクルマになりました。
現在も国内販売台数ではベスト10に喰い込む量販車種ですが、最も多くの販売台数を誇ったのは1987年に登場した6代目カローラでした。
6代目からセダンだけでなく2ドアの「レビン」や、「ワゴン」「バン」を含めてすべてのラインナップがFF化し、バリエーションも豊富で、どのモデルも前述の「80点主義」を具現化していたといえます。
また、バブル期という時代背景もあり、1クラス上に迫るほど装備も充実。最上級グレードの「SEリミテッド」には、パワーウィンドウ、電動格納式ドアミラーなども標準装備され、好評となり「クラウンみたいな装備のカローラ」といわれたほどです。
また、価格以上と思わせる高品質さは他メーカーを圧倒し、1990年には年間新車販売台数30万台超を記録して、前出のプリウスに抜かれるまで国産車の最多販売記録を誇っていました。
■記録にも記憶にも残るが、消えゆく2台とは!?
●初代「ヴィッツ」
大人4人が快適に過ごせる空間と優れた基本性能を、社会との調和を図るミニマムサイズの2ボックス車で実現した「ヴィッツ」は、従来の「スターレット」に代わるトヨタのエントリーモデルとして1999年にデビューしました。
サスペンションはフロントがストラット、リアがトーションビーム式のコンパクトカー定番のシャシレイアウトで、搭載されたエンジンは最高出力70馬力の1リッターと88馬力の1.3リッター直列4気筒を搭載。
ボディタイプは3ドアハッチバックと5ドアハッチバックで、内装ではセンターメーターを採用し、チープな素材を使いながらも安っぽく見えないよう、巧みにデザインされていました。
その独自のパッケージングと経済性は高く評価され、「ヴィッツ/プラッツ/ファンカーゴ」が第20回日本カー・オブ・ザ・イヤー1999-2000を受賞。
欧州を中心に海外でも高く評価され、コンパクトカーのベンチマークとして、他メーカーにも影響を与える存在となりました。
ビジネスユースからスポーツドライビングまでをカバーするバリエーション展開で、ホンダ「フィット」と争いながら販売台数を伸ばします。
そして、2020年2月発売予定の次期型では、車名を海外名の「ヤリス」に統一されることが決まり、話題となりました。
● 6代目「マークII」
1968年にデビューしてから、日本を代表するパーソナルセダンとしての地位を築いてきた「マークII」は、1977年に登場した「チェイサー」、1980年には「クレスタ」が発売され、「マークII 3兄弟」と呼ばれ多くのユーザーを掴みました。
1988年のモデルチェンジで登場した6代目からは、ガソリンエンジン搭載車は全てDOHC化され、5ナンバーサイズのボディでありながらバブル景気に乗り、さまざまな豪華装備や電子化技術が満載されたクルマとなりました。
駆動方式はFRのみでしたが、ボディタイプは4ドアセダンと、スタイリッシュな4ドアハードトップがラインナップされ、エンジンバリエーションはトップグレードに最高出力210馬力を発揮する2リッター直列6気筒ツインターボ、170馬力の2リッター直列6気筒スーパーチャージャーをはじめ、94馬力の2.4リッター直列4気筒ディーゼルターボなど、多様なニーズに対応。
「ハイソカー」という流行があり、幅広いユーザーからの支持を集め、前出にあるとおりカローラに次ぐ販売実績を誇っていました。
※ ※ ※
クラウン、マークII、カローラが大ヒットしていたころ、トヨタ車の強みとして「ステップアップ」と「リピート」がありました。
カローラが初のマイカーだった人にとって「いつかはクラウン」を実現するため、マークIIを経てクラウンへと買い替えていきます。
一方で、クラウン、マークII、カローラのユーザーには、新型が出ると買い換えるという行動も多く見られました。
これはクルマの出来の良さという面もありますが、やはり「販売のトヨタ」といわれたように、営業マンの努力も大きいのではないでしょうか。
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みんなのコメント
いつかはクラウンと呼ばれ、日本ではこれに乗ることが目標でありステータスであった。
4ドアセダン、4ドアハードトップのナローボディとワイドボディ、ステーションワゴン、バンと選択肢も豊富でしたね。一般的なフラッグシップとはこのようなモデルだったんだけどね。