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富士24時間に参戦するラトバラが水素エンジン搭載GRカローラをドライブ「すごく安定しているクルマ」

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富士24時間に参戦するラトバラが水素エンジン搭載GRカローラをドライブ「すごく安定しているクルマ」

 6月3~5日、富士スピードウェイで開催されるENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第2戦『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』。今回多くの話題があるが、水素エンジンを積むORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptに、WRC世界ラリー選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racing WRT代表のヤリ-マティ・ラトバラの参戦もそのひとつだろう。富士に登場したラトバラにORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptの印象などを聞いた。

 2021年のスーパー耐久富士24時間に突如として登場し、大きな話題となった水素エンジン搭載のORC ROOKIE GR Corolla H2 concept。今回のスーパー耐久第2戦富士24時間では、外観も発表されたばかりのGRカローラのものに変化。佐々木雅弘/モリゾウ/石浦宏明/小倉康宏/勝田範彦という5人とともにドライブするのが、WRCのトップドライバーとして活躍し、多くの栄光を掴んできたTOYOTA GAZOO Racing WRT代表のラトバラだ。

「3連勝は本当にすごい!」豊田章男氏がWRC第4戦勝利後にコメント。富士24時間に向けたメッセージも

 この週末、WRC世界ラリー選手権はラリー・サルディニアが開催されるが、「春にこの話をもらったときは、WRCプログラムがうまくいっていればという約束だったんだ。3連勝しているし、スポーティングディレクターのカイ・リンドストロームとテクニカルディレクターのトム・ファウラーを信頼しているからね。それに重要なことは、僕自身ドライブが大好きだから!」とラトバラはスーパー耐久参戦を選び来日。富士スピードウェイに登場した。

 すでに6月2日から富士スピードウェイではSTEL専有走行がスタートしているが、そんな走行に参加したラトバラは、専有走行2回目でORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptをドライブ。2分01秒757というベストタイムをマークした。

「ここに来られて嬉しいし、すごく興奮しているよ。アキオさん(豊田章男社長=モリゾウ)がここに招いてくれてすごく光栄に思っているんだ」とラトバラ。サーキットでのレースは「2010年、ニュルブルクリンク24時間に出たことがあるんだ。それに富士スピードウェイも2018年もGRスープラで少しだけ走ったことがある」というが、もちろんレースカーのドライブは初めてだ。

 そして、注目の水素エンジン搭載のGRカローラについてのインプレッションを聞くと、「とても楽しいクルマだ。すごく安定しているし、エンジンの感触はもちろん良いよ。ただ、GRヤリスに比べると重いし、登りのセクション(セクター3)は苦しくなるけど、安定していてドライブをエンジョイしているよ!」と笑顔で応えてくれた。

 今回のレース前、WRCでの3連勝に寄せて豊田章男社長からは「左手のシフト操作を練習しておいて」というメッセージが寄せられているが、ラトバラは「そうそう。あと慣れなければならないのは、このクルマは右ハンドルということだ! ギヤチェンジしようとしても右手にシフトノブがなくて、まだ間違えてしまう(笑)」とまだ慣れてはいない様子。

 そんな“慣れ”が影響したか、実はこの専有走行2回目で比較すると、モリゾウのベストタイムが2分01秒554。わずかにまだラトバラは遅れをとっている。この点について指摘すると「まだアキオさんより遅いんだ(苦笑)! でも明日はまた別の日だからね。勝てるように頑張っているよ。ササキさん(佐々木雅弘)にどうドライブすれば良いか聞いているから、明日はもっと良いタイムが出るはずだよ」と笑った。

「今回のレースでは、水素エンジンという新しいテクノロジーで戦うことができる。僕は未来のラリーでも、やはりサウンドは重要な要素だと思っていて、今回経験したことをラリーの世界に持ち帰りたいし、こうして今回日本のファンの皆さんの前で走れることをうれしく思っているよ」とラトバラは決勝レースを観戦に訪れるファンに向けてメッセージを寄せてくれた。

「そして今回観戦に来られるファンの皆さんは、ぜひまた11月にWRCラリージャパンで戻ってくるから、そこにも観に来て欲しいね!」

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みんなのコメント

1件
  • 水素エンジンで耐久に出るのは面白い試みだと思っています
    でも勝ちに行くチームではない事がチョット残念
    一給油での航続距離がヱンデュランスレースにしては短すぎますからね
    なんにしろレースする社長がいる自動車会社は応援したくなります
    限界に近い使い方を知ってる人が車作りのTOPに居るのは良い事だと思うので
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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