人気の軽ハイトワゴンをEVに仕立てあげたeKクロスEVは、日常の移動手段としてベストな一台といえるだろうか?
取り回しの良さが自慢だが、乗り心地には注文も
ダイナミックシールドが三菱を救う!? [三菱eKクロスEV試乗記]
航続距離を長くするためには、駆動用バッテリーをたくさん積むのが手っ取り早い。それに適したボディとして、全長が4.5mを超えるSUVスタイルのEVがいま主流となっている。この流れに逆行するように、20kWhという必要最小限のバッテリーをコンパクトなボディに搭載するeKクロスEV。航続距離はたったの180kmだが、ふだん「フォルクスワーゲンID.4」を愛用する身には、eKクロスEVの小ささは実に魅力的だ。比較的細い生活道路も余裕をもって通り抜けられるし、狭い駐車場でも楽に駐められる。この手軽さ、運転するときのストレスの少なさはうらやましいかぎりである。
それでいて、これまでの軽自動車とは一線を画する上質な走りは、EV化の恩恵である。eKクロスEVは床下にバッテリーを搭載して低重心化を図ったことで、全高が1,670mmと高いわりに前後や左右のボディの揺れはよく抑えられており、カーブを曲がるときのロールも穏やか。一般道だけでなく高速走行時もおおむね落ち着いた動きを見せ、直進安定性も良好である。
ただ、路面が荒れてくると細かいショックを拾いがちで、サスペンションの動きにしなやかさが足りないのが惜しいところ。それでも乗り心地は十分に快適なレベルであるが、さらなる進化に期待したい。
軽くて小さいeKクロスEVは電費も抜群
期待を裏切らなかったのがeKクロスEVの優れた電費である。カタログでは、WLTCモードの電費が124Wh/km(=8.1km/kWh)、市街地モードで100Wh/km(=10.0km/kWh)とあるが、比較的空いた郊外の一般道では12km/kWh台をマーク。その後、渋滞に巻き込まれて10km/kWhを下回ったが、それでも平均で10.4km/kWhと、カタログ値を余裕で上回った。一方、レーダークルーズコントロールシステム(ACC)を用いて高速道路を100km/hで巡航したときには8.2km/kWhを記録。こちらも、カタログの高速道路モード電費である142Wh/km(=7.0km/kWh)を上回っている。
eKクロスEVのユーザーの多くは、自宅や職場で普通充電をして、通勤や買物など比較的近い場所への移動で乗る、という使い方が多いだろう。もちろん、急速充電器を利用して遠出をすることもあるだろうが、eKクロスEVの急速充電は30kWが上限であり、さらに、SOC(バッテリー充電率)が50%を超えたあたりから充電電力が見る見る下がっていくので、30分間の充電量は多くて10kWh前後というところだった。そのあたりを理解してロングドライブを楽しむぶんにはいいが、急ぐ旅行には向いていないのは確かである。
それでも、日常の走行には十分な航続距離が確保され、ガソリンエンジンに比べて走りはパワフルでスムーズ。乗り味も落ち着いているeKクロスEVは、まさに街乗りベスト! 生活に根ざした実用EVとして、また、EVのエントリーモデルとして、このeKクロスEVが果たす役割は大きい。
三菱 eKクロスEV P
全長:3,395mm 全幅:1,475mm 全高:1,670mm ホイールベース:2,495mm 車両重量:1,090kg 前後重量配分:前600kg、後490kg 乗車定員:4名 交流電力量消費率:124Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:180km モーター最高出力:47kW/2,302-10,455rpm モーター最大トルク:195/0-2,302rpm バッテリー総電力量:20kWh モーター数:前1基 トランスミッション:1速固定 駆動方式:FWD フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式 リアサスペンション:トルクアーム式3リンク式 フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク リアブレーキ:ドラム タイヤサイズ:165/55R15 最小回転半径:4.8m 荷室容量:109L 車体本体価格:3,081,100円 ※ルーフレール装着車
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みんなのコメント
と、いうか遠乗りしたくない。