現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > CMを見れば一目瞭然の「ワンコ」推し! 新型シエンタは「犬に優しい」クルマなのか徹底調査した

ここから本文です

CMを見れば一目瞭然の「ワンコ」推し! 新型シエンタは「犬に優しい」クルマなのか徹底調査した

掲載 24
CMを見れば一目瞭然の「ワンコ」推し! 新型シエンタは「犬に優しい」クルマなのか徹底調査した

 この記事をまとめると

■トヨタから新型シエンタが登場

犬好き要注意! 愛犬とのドライブでありがちな危険&道交法違反な行為3つ

■クルマとペットの関係を強く打ち出している

■今回は新型シエンタのドッグフレンドリーなポイントを解説

 新型シエンタはドッグフレンドリーカー間違いなし!

 3代目となる新型シエンタは、TVCMを見ても分かるように、家族の相棒として、そして家族の一員である愛犬とドライブし、移動することも念頭に置いたコンパクトミニバンのようだ。何しろ8月23日に東京のららぽーと豊洲の中庭、シーサイドデッキで行われた発表会には、愛犬家タレントが愛犬とともに登場。愛犬自慢!? のトークショーが行われ、TVCMに出てくるミックス犬のちょうじゅろう君が”ワンバサダー”として登壇したぐらいで、トヨタとしてはめずらしく、クルマとペットの関係を強く打ち出した新型車とも言えるのだ(ただし、サブスクのKINTOで乗る場合、規約でペット同乗禁止となるので要注意)。

 では、すでに実車の確認、採寸、試乗を終えたモータージャーナリストにしてドッグライフプロデューサーでもあり、毎年年末、ドッグフレンドリーカー・オブ・ザ・イヤーを、愛犬とともに”勝手”に選考している筆者は、新型シエンタのドッグフレンドリー度をどう見たか?

 ドッグフレンドリーカーとして相応しいのは、7人乗り3列シートモデルもさることながら、ズバリ、5人乗り2列シートモデルのほうだ。最初に答えを言ってしまうと、「間違いなしのドッグフレンドリーカー」ということになる。

 クロスオーバー感あるエクステリア、一気に上質さを増したリビング感覚溢れるインテリア、TNGAプラットフォームの採用でグッと自然になったドライビングポジションもなかなかだが、5人乗り2列シートの大容量ワゴンと呼べるパッケージングや走行性能もまた、愛犬に素晴らしく優しいのである。

 まず、愛犬の特等席となる後席の乗降性だ。スライドドアのステップ地上高は先代同様330mmと、世界の乗用車でもっとも低い部類。しかもスライドドア開口高は先代比+60mmの余裕があり、小型犬を抱いたまま乗降するようなシーンでも飼い主はより楽々、スムースに乗り降りできるのだ。室内高も先代比で+20mmだから、乗り込んでからの姿勢の自由度もUP。

 また、3列シートと2列シートの2列目席(後席)ではシートクッション構造が異なり、先代では2列シートのほうがソファ的でかけ心地が良かったものの、新型では構造は違うものの(先代同様)クッション性はほぼ同一。大人が座るとヒール段差不足と背もたれのクッション性に違和感を覚えるかも知れないが、愛犬を乗せるには文句なし。何しろ座面がフラットで犬も寛ぎやすいシート座面長は前席同等の500mmもあり、シート幅も1300mmとゆったりしたサイズだからだ。しかも、オプションで天井サーキュレーターが用意され、ノア&ヴォクシーのように後席エアコン吹き出し口がなくても、車内の空気が循環し、後席以降に乗車した愛犬も1年中、快適に過ごせることになる。

 余談だが、2列目席(後席)のフロアからシート座面先端までの高さ=ヒール段差は先代の340mmに対して新型は325mmに減少したため、人の乗車ではやや膝が立ち上がる着座姿勢になる。しかし、犬がフロアからシートに飛び乗る……という場面ではメリットになりうるのである(ジャンプしやすくなった)。

 仕様によってラゲッジのフロアの高さが異なる!

 あくまで愛犬の特等席は、オプションの天井サーキュレーターを付けた、サイドウインドーにロールサンシェードもある2列目席(後席)とはいえ、2列目席(後席)に人が乗車する場合や、大型犬の乗車では、愛犬をラゲッジスペースに乗せざるを得ないこともあるはずだ。そんなときも、新型シエンタはなかなかだ。バックドアの開口部地上高は565mm(3列シート505mm)と、世界のステーションワゴンの平均値約630mmより圧倒的に低く、段差がないため、ジャンプしやすく、足を引っかけにくい。フロア奥行き840mm、フロア幅1265mm、天井高1055mm(7人乗り3列シートは1105mmとより高い。その理由は開口部地上高の違いとともに後述)と、なるほど大容量ワゴンと呼べる空間だから、大型クレートも余裕で積み込むことができるのだ。

 ところで、7人乗り3列シートと5人乗り2列シートのラゲッジスペースを見ると、何故か5人乗り2列シートのほうがフロアが高い。その理由は、2列シートモデルの後席を倒せば分かる。ラゲッジスペースからフルフラットになるのだが、もし、3列シートモデルの低いフロア高だと、565mm-505mm=60mmの段差ができてしまうのだ。2列シートモデルはよりアウトドア、車中泊性能に特化した仕様ゆえ、車内のベッド化、お座敷化に必要なフルフラットフロアが、後席格納時に必須なのである。そうすれば、拡大したフロア奥行きは1670mmに達し、多頭、大型犬2頭でもゆったりと寛げる、大型クレートの設置も可能な愛犬スペースを出現させることができるというわけだ。

 しかし、新型シエンタのドッグフレンドリーポイントは、そうしたパッケージ面だけにとどまらない。先代の乗り心地はふんわりしたタッチが特徴ながら、カーブなどでのロールが少なくなかった。車内でどこかにつかまれない犬にとって、快適な乗り心地とは言えなかったのだ(わが家の歴代自称自動車評論犬!? 談)。が、新型シエンタはTNGAプラットフォームの採用で、よりフラットでしっかり感ある乗り心地に進化。さらにHV、ガソリン車ともに加速のスムースさ、車内の静粛性が増しているから、車内でどこかにつかまれない犬、聴覚に優れた犬も、一段と快適にドライブ、移動を楽しめるようになり、ドッグフレンドリー度を増したのである。

 ライバルにない極めつけのドッグフレンドリー機能!? が、全グレード標準装備のトヨタセーフティセンスに含まれるプロアクティブドライビングアシスト=PDAだ。ACCを使わなくても、前車との距離が縮まると車間を保つ減速制御が自動で行われ、自然な減速、追突防止に役立つ(つまり一般道でも機能する)。愛犬とドライブしていると、たまに愛犬の様子が気になって、運転への注意力が散漫になることもありがちだが、そんな一瞬も、トヨタセーフティセンスのプロアクティブドライビングアシストによって安心・安全が保たれるのである(過信は禁物)。

 よって、犬の乗降性、パッケージング、犬の乗せ場所、飼い主と愛犬に嬉しい走行性能と先進運転支援機能など、多くの点でドッグフレンドリーと言えるのが、新型シエンタの2列シートモデル。わが家の自称自動車評論犬!? のジャックラッセルのララも推してます!!

 わが家のジャックラッセルのララはまだ新型シエンタに乗せていないので、先代モデルのカットを披露。自称自動車評論犬!? 2代目のラブラドールレトリーバーのマリア(ラゲッジスペース)と、現自称自動車評論犬!? 3代目のジャックラッセルのララです(カートップ本誌で以前連載していた「CT DOG」撮影シーンより)。

こんな記事も読まれています

レクサス製の新型ハイブリッドコンパクトSUV「レクサス UX 300h」快適性重視の性能と実力をチェック
レクサス製の新型ハイブリッドコンパクトSUV「レクサス UX 300h」快適性重視の性能と実力をチェック
AutoBild Japan
トヨタ、7車種で認証不正が判明 ヤリスクロスやカローラフィールダーなど現行モデル3車種を出荷停止
トヨタ、7車種で認証不正が判明 ヤリスクロスやカローラフィールダーなど現行モデル3車種を出荷停止
日刊自動車新聞
BMW『コンセプト・スカイトップ』…2シーターオープンがヴィラ・デステに登場[詳細画像]
BMW『コンセプト・スカイトップ』…2シーターオープンがヴィラ・デステに登場[詳細画像]
レスポンス
【カワサキ】「Kawasaki Plaza Racing Team」が 伊藤忠商事とのスポンサー契約を締結!
【カワサキ】「Kawasaki Plaza Racing Team」が 伊藤忠商事とのスポンサー契約を締結!
バイクブロス
6月7日は都心部で交通規制! 日枝神社「山王まつり神幸祭」が6年ぶりに復活。
6月7日は都心部で交通規制! 日枝神社「山王まつり神幸祭」が6年ぶりに復活。
くるくら
ナイトロンから BMW G310GS(’17-20)用リアショックアブソーバーが発売!
ナイトロンから BMW G310GS(’17-20)用リアショックアブソーバーが発売!
バイクブロス
定番アウトドア用品から新製品まで10%OFF!「LOGOS FAMILY SMILE キャンペーン」を6/4~23まで実施
定番アウトドア用品から新製品まで10%OFF!「LOGOS FAMILY SMILE キャンペーン」を6/4~23まで実施
バイクブロス
テックサーフから KX450(24)用フルエキゾーストマフラー「Super Moto MX/スーパーモト エムエックス」が発売!
テックサーフから KX450(24)用フルエキゾーストマフラー「Super Moto MX/スーパーモト エムエックス」が発売!
バイクブロス
MAXWIN 製品が楽天スーパー SALE で最大半額以下で販売! 先着100名様には限定特別クーポンも
MAXWIN 製品が楽天スーパー SALE で最大半額以下で販売! 先着100名様には限定特別クーポンも
バイクブロス
勝田車にトランスミッションのトラブルが発生。オジエは首位堅持、エバンスが4番手浮上/WRCイタリア
勝田車にトランスミッションのトラブルが発生。オジエは首位堅持、エバンスが4番手浮上/WRCイタリア
AUTOSPORT web
自動車メーカーや装置メーカーなど85社 不正行為の報告結果(5月末時点)
自動車メーカーや装置メーカーなど85社 不正行為の報告結果(5月末時点)
日刊自動車新聞
Blutooth®搭載の工具ってすごくない!? もっと便利になったトルクレンチ「CEM3-BTシリーズ」
Blutooth®搭載の工具ってすごくない!? もっと便利になったトルクレンチ「CEM3-BTシリーズ」
月刊自家用車WEB
[15秒でわかる]アウディ『RS4アバント』25周年モデル…パワー、トルク、スピード
[15秒でわかる]アウディ『RS4アバント』25周年モデル…パワー、トルク、スピード
レスポンス
新型N-BOXより全然安い[レクサスCT]!! プリウスベースも全く別物! おじさんにオススメしたいハッチバック3選
新型N-BOXより全然安い[レクサスCT]!! プリウスベースも全く別物! おじさんにオススメしたいハッチバック3選
ベストカーWeb
なつかしのトヨタ「スポーツ800」に20歳女子レーサーが乗ってみた!「この軽快な乗り味は攻めたくなっちゃいます!」【令和女子旧車に乗る】
なつかしのトヨタ「スポーツ800」に20歳女子レーサーが乗ってみた!「この軽快な乗り味は攻めたくなっちゃいます!」【令和女子旧車に乗る】
Auto Messe Web
WRC第6戦、タナックが最終ステージで大逆転勝利、オジェはまさかのパンクに泣く【ラリー・イタリア・サルディーニャ】
WRC第6戦、タナックが最終ステージで大逆転勝利、オジェはまさかのパンクに泣く【ラリー・イタリア・サルディーニャ】
Webモーターマガジン
国交省、トヨタ・ホンダ・マツダ・スズキ・ヤマハ発動機から不正行為の報告 現行6車種は出荷停止
国交省、トヨタ・ホンダ・マツダ・スズキ・ヤマハ発動機から不正行為の報告 現行6車種は出荷停止
日刊自動車新聞
ホンダ:ミル、マシントラブルでリタイアするも「新型エアロは機能している」/第7戦イタリアGP スプリント
ホンダ:ミル、マシントラブルでリタイアするも「新型エアロは機能している」/第7戦イタリアGP スプリント
AUTOSPORT web

みんなのコメント

24件
  • たまに運転手の膝の上にワンちゃんを乗せて運転している人がいますが危ないと思いますよ。
    ワンちゃんは金網のようなもので仕切ったリアシート後部に座らせた方が良い。そのペット用の仕切りもペットショップや通販で売っています。
  • でもKINTOではペットの乗車は禁止な訳で…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

199.5323.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.8366.0万円

中古車を検索
シエンタの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

199.5323.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.8366.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村