現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > [スポーツセダン]の現行スバル[WRX S4]は乗るといいのはわかるけど……先代型に乗り続けるオーナーがいまだに買い換えないワケ

ここから本文です

[スポーツセダン]の現行スバル[WRX S4]は乗るといいのはわかるけど……先代型に乗り続けるオーナーがいまだに買い換えないワケ

掲載 17
[スポーツセダン]の現行スバル[WRX S4]は乗るといいのはわかるけど……先代型に乗り続けるオーナーがいまだに買い換えないワケ

 現在の国産ラインナップで貴重なセダンカテゴリーの1台として残っているスバルの現行型WRX S4だが、先代モデルに乗っている担当がなぜ買い換えないのか、思いつく理由について述べてみた。

文:ベストカーWeb編集部・渡邊龍生/写真:スバル、ベストカーWeb編集部

[スポーツセダン]の現行スバル[WRX S4]は乗るといいのはわかるけど……先代型に乗り続けるオーナーがいまだに買い換えないワケ

■5代目レガシィ2.0GT DIT譲りのパワフルユニットを搭載!

スバル車で最初にFA20ターボを搭載したのは2012年にマイチェンを受けた5代目レガシィ2.0GT DIT

 すでに新車で購入してから8年目を経過した筆者のいわゆるアプライドB、2015年式先代WRX S4。グレードは当時の最上級だった「2.0GT-Sアイサイト」だ。当時の新車価格は356万4000円。今その値段を聞くと、ミョーに安く感じられるから不思議なもの。

 先代WRX S4のパワートレーンは直噴の2L4気筒水平対向FA20ターボ。最高出力300ps/最大トルク40.8kgmを発生する強力なユニットだ。

先代WRX S4のFA20ターボは最高出力300ps/最大トルク40.8kgmをマークし、現行のFA24ターボを数値上は上回る

 このエンジンが最初に積まれたのは、5代目レガシィが2012年5月にマイチェンを実施した時。「2.0GT DIT」グレードに搭載されたのだが、当時の5代目レガシィの2.5Lターボ(最高出力285ps/最大トルク35.7kgm)を上回る前述のスペックを誇っていた。

 当時、撮影で5代目レガシィB4の2.0GT DITに試乗したことがあったが、正直そのパワフルさに舌を巻いたものだった。この時の印象が強烈に脳裏に刻み込まれていたことから先代WRX S4を購入することを密かに決意。



記事リンク















前の記事





スバルが4ドアセダンベースのスーパー耐久参戦マシン発表!! 















次の記事





やっぱり[羽根つき]がスバルらしいぜ!! [WRX S4]に復活した[リアウイング]は実は3代続けての流用だったの!?















■現行型S4も進化していることは乗ると実感できる……が

先代型WRX S4はターボエンジンらしいパンチ力が味わえた

 2LターボでありながらFA20ターボは下のトルクもまったく問題なく、しかも上の回転は現在のWRX S4が積む2.4Lターボ(最高出力275ps/最大トルク38.2kgm)を確実に上回るパンチ力を持つ。

 専門家からはややピーキーな特性だとも言われるFA20ターボだが、個人的には乗っていてそのような感じを受けたことはない。ラバーバンドフィールの感触が取り沙汰されるCVTのリニアトロニックだけど、これも街乗りではほとんどネガを感じたことがない。

先代WRX S4のリアビュー

 これはたぶんサーキットでの走行などを想定すると、物足りなさやオイルクーラーの必要性なども出てくると思うのだが、あくまで自分のようにメインが街乗りユースでは問題がない。

 現行型WRX S4に乗ると、スバルの謳う「スペックでは現れない部分での走りの性能進化が実感できる」ということが確かにわかるのだが、何かこう自分の乗る先代モデルと比較してしまうとイマイチ面白味に欠けるのだ。

こちらは現行型WRX S4。スタイリングやフロントマスクの造形などは先代よりもアグレッシブな印象だ

 スタイリングやデザインは個人の好みと主観によるものだけど、スポーツセダンらしい端正さはSUVのようなクラッディングを前後フェンダーに装着し、リアディフューザーを後方にせり立たせたアグレッシブな現行型よりも先代型のほうが端正で自分好み。

■価格面からも先代からプラス150万円はちょっと厳しい?

現行型WRX S4は乗ってみると非常にそのよさが感じられるスポーツセダンに仕上がっている

 それと価格的な面もある。現行型のSTI Sport R EXは502万7000円。日本車全体の価格が10年前よりも値上がりしている現状を思うと、コストパフォーマンスで見れば絶対的な価格は高くはないのかもしれない。

 もちろん、現行型はスバルグローバルプラットフォーム+フルインナーフレーム構造を採用し、先進安全装備などADAS系も相応に進化しているのはわかる。そのうえ、ACCの設定上限速度も先代C型までは114km/hまでだが(D型からようやく135km/hに)、現行型はもちろん135km/h。

現行型WRX S4 STI Sport R EX

 しかし、特に前期型はトップグレードが350万円台で購入できた先代WRX S4に比べるとプラス約150万円となる現行型は積極的に購入しようという決め手に欠ける気がするのだ。どう考えてもコストパフォーマンス的には先代モデルに軍配が上がる。

新旧WRX S4の2台

 新車で購入してから8年を経過しても実は走行距離4万4000kmちょっと。10月に4度目の車検を迎えるのだが、正直次の愛車として狙いたいような車種が浮上してこない。そう、まるで4代目レガシィB4の2.0GTユーザーがモデルチェンジ後もしばらく「乗り替え難民」として彷徨っていたかのように……。

【画像ギャラリー】先代型WRX S4に乗り続けるオーナーがいまだに現行型に買い換えないワケ(39枚)

投稿 [スポーツセダン]の現行スバル[WRX S4]は乗るといいのはわかるけど……先代型に乗り続けるオーナーがいまだに買い換えないワケ は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
くるまのニュース
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
ベストカーWeb
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース

みんなのコメント

17件
  • BelrinGo
    物価が急速に上がって車の値段が上がる理由はわかるけど、スバルが以前のような魅力的な車を作らなくなったせいで、乗換え難民状態に嫌気をさして、スバルから降りる人が増えてるのを凄く実感する。4年前、私の職場の駐車場(167台分)には15台はスバル車がいたのに、最近ついに3台しかスバルがいなくなった。
    ヤフーの記事でもありましたが、スバルの支持者は50代以上ばかりで、若者はそもそもスバルなんて眼中にないとか。スバルはこの先、日本ではジリ貧の厳しい状態になると思います。
  • cbd********
    スバルの車は燃費に難があるが、性能的には素晴らしいし、運転していて楽しいですが、最近の流行りか知らんが、センターコンソールに鎮座しているタブレットのようなオーディオディスプレイが邪魔くさい。運転席に座るとちょっとがっかり
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

447.7623.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

118.8680.0万円

中古車を検索
WRX S4の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

447.7623.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

118.8680.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村