■「キング・オブ・オフローダー(悪路走破性の王)」のランクルとは
トヨタ「ランドクルーザー」は、日本を代表するオフローダーとして、世界で活躍しているクルマです。
悪路走破性の高さは唯一無二の存在と言われ「キング・オブ・オフローダー(悪路走破性の王)」とも呼ばれています。
そんなランドクルーザーが、オークションにて驚きの価格で落札されました。
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アメリカやオーストラリアなどの自然が多い地域では業務車両として活躍し、中東などの砂漠地帯では散策用に使われるなど、そのタフさとオフロード性能の高さは世界的に評価されています。
なかでも、1960年にデビューした「ランドクルーザー40系」は、その悪路走破性の高さから世界にランクルの名を知らしめたモデルでもあり、多くの国で親しまれています。
1984年の生産終了まで、約24年間に渡り生産され続けたロングセラーモデルであり、国内の愛好家からは「ヨンマル」や「フォーティー」の愛称で呼ばれています。
近年では海外にも愛好家やコレクターが増えてきており、専門ショップができるほど人気が高いモデルになっています。
そんなヨンマルが、アメリカのオークションに登場し、驚きのプライスタグがつけられました。
今回発見された個体は1976年式の2ドアのミディアムホイールベースモデルの40系です。
生産から47年と50年近くが経過しているにもかかわらず、高額な取引価格となっています。
実はこの個体は、アメリカ・フロリダ州に拠点を置くランドクルーザー専門店「FJ Company」により、2021年にリビルドされた「G43 Expedition(エクスペディション)」です。
限定車ではないものの、1台を生産するのに時間を要し台数が少ないことから、この個体には生産番号1127番の数字が与えられています。
搭載するエンジンは4リッターV型6気筒へと積み替えられ、5速MTに組み合わされています。
フロントとリアのディファレンシャルも変更され、オフロード走行に最適な仕様にカスタムが施されています。
エクステリアカラーは「フリーボーン・レッド」に仕上げられており、遊び心のある輝かしい赤が特徴的です。
さらに、BRAID製の17インチのホイールに大きなオフロード用タイヤを装着。
悪路走破性の向上に加えて、力強い印象を与える足回りのほかにも、リアのトランク部分には外付けのスペアタイヤがさらなるオフロード感を演出します。
また、ルーフはハードトップ仕様ですが、取り外しができることから、オープンカーとしての利用も可能となっています。
インテリアもエクステリアのレッドと同様のカラーになっていることから、一見華やかな一方で、ブラックのレカロ製シートが車内空間に落ち着きを与えます。
オリジナルモデル同様の全体的にシンプルな作りが維持されつつも、エアコンなども装備され、現代に適した快適性が追求されています。
エンジンの積み替え後は走行距離3300kmと、ここから数十年の活躍が見込まれる状態です。
そんな今回の特別なランドクルーザーは、最終的には出品者の希望額に到達しなかったことから落札こそはされませんでしたが、最高入札価格は18万5000ドル(約2691万円)と驚きの価格となりました。
※ ※ ※
ランドクルーザー40は、デビューから長い年月が経過している現在でも高い人気を誇り、海外ではまだまだ現役として活躍している個体も多数存在します。
その人気の高さから、TOYOTA GAZOO Racingは2021年に「GR Heritage Parts」プロジェクトの一環として、40系向け補給部品も販売しています。
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みんなのコメント
ヨンマルも見かけることが少なくなりました。乗ったことはないのですが、走っているのを見ると、その雰囲気が好きでつい目で追ってしまいます。
少しでも長く走り続けて欲しいなあなどと思っています。維持するオーナーは大変でしょうけど…。
自分は現代の交通の流れに合わせた動力性能と快適性を求めたカスタムはアリと思います。
当然フルオリジナルに拘る事も良いとは思いますが人の価値観はイロイロで良いのでは無いでしょうか。
もし、出来る事なら自分はこの40を欲しいと思いました。