「上を見上げりゃキリがない」とはよく言いますが、それでもちょっとは覗いてみたい天上の世界(言い過ぎ?)。各ジャンル別、 10年前の最高級グレードを調べてみましたぞ!!!(本稿は「ベストカー」2013年2月26日号に掲載した記事の再録版となります)
文/フォッケウルフ
やっぱアルファード、GT-R、レクサスあたり? 軽やコンパクトなら? ジャンル別 10年前のクルマ最高級グレード研究
■ミニバン:トヨタモデリスタ アルファード ロイヤルラウンジLE ハイブリッドG “Lパッケージ”(909万8000円)
トヨタモデリスタ アルファード ロイヤルラウンジLE ハイブリッドG“Lパッケージ”(909万8000円)
ミニバン最高値はトヨタアルファードハイブリッドSRプレミアムシートパッケージの595万円かと思いきや、さらなる上がいた。
それはモデリスタが企画・開発してトヨタ自動車が販売するコンプリートカー「アルファード・ロイヤルラウンジLEハイブリッドG“Lパッケージ”」で、お値段909万8000円! 最もベーシックなアルファードである「240X」が3台、ダイハツミライースの「D」が11台買える計算だ。
ロイヤルラウンジは7~8人乗りのアルファード/ヴェルファイアをなんと4人乗りにした超お大尽シリーズで、そのためリアシートの居住空間はほとんど旅客機のファーストクラス並み。いやファーストクラスに乗ったことないので実はよく知らないのだが、たぶんそうだ。
専用リアシートは手元の集中スイッチでフルリクライニングに近い状態まで倒すことができ、当然パワーオットマン付き。
さらには読書灯も付いているので、ゆったりとそこに身を委ねつつ、部下から上がってきた書類をチェックし、オバマ大統領ばりに世界戦略を練りたいところだ。
そして書類チェックに疲れたらエクストラキャビネット(冷蔵庫・時計・マガジンラック&収納・LED足元照明付き)からキンキンに冷えたシャンパンとグラスでも取り出し、夜景に向かって乾杯しようじゃないか。
もしも夜景がイマイチであれば、キャビネットからスイッチ一発でシュルシュルと立ち上がる専用19インチディスプレイ(オプション)で地デジでも見るか、あるいはディズニーのDVDでも観てミッキーに癒されるもよし。
ちなみにすべての有料オプションを組み込むと総額は1023万2000円に。宝くじが当たったらみんなで買おう!
(累計販売台数:68台)
■セダン:レクサス LS600hL エグゼクティブパッケージ L-SELECT(1877万5000円)
レクサス LS600hL エグゼクティブパッケージ L-SELECT(1877万5000円)
国産セダン最高値はレクサスLS600hLエグゼクティブパッケージの「L-SELECT」で、オプションをフルにブチ込むと1877万5000円に。
L-SELECTは6種類の“入口”が用意され、そのなかで細かなオーダーができるシステム。
『本物を識るエグゼクティブのための、すべてに最上級の佇まい』と謳われる「プレジデンシャルスイート」を例にとると、後席は『執務室に誂えたチェアと変わらない最上級の座り心地』をテーマとするL-ANILINE本革シート。
L-ANILINEとは、柔らかさと自然な風合いにおいて世界に並ぶもののない最高級本革……らしい。
専用オーナメントの色味の一つ「カバ」というのは、ピアノメーカーで腕をふるう職人が製作に携わり、かつてピアノ塗装に採り入れられていた漆塗りの技術を引き継いだもの……らしい。
またこれもオーナメントの1パターンである「編杢(あみもく)」というのは、最高水準の職人が、薄くスライスされた原木を手織りで編み上げたもの。
1台分製作するのに32時間かかるため、1カ月に5台分しか生産できない……らしい。
「らしい」ばかりで恐縮だが、ここまで高級だと庶民なベストカーにはうまくイメージできません!
(累計販売台数:34台 ※編集部推計)
■スポーツ:日産 GT-R “エゴイスト”(1516万8300円)
日産 GT-R “エゴイスト”(1516万8300円)
愛車の内外装を“自分だけの仕様”にしたい。多くのクルマ好きが思うところだが、もしも自動車メーカーが直に「○○様、レザーステッチのお色とオーディオの音色はこちらでよろしかったでしょうか?」などとやってくれたなら、昇天するほど幸せである。
で、それに近い状態となるのが日産GT-Rエゴイスト。なにせコイツは、あなた一人のために作られる“世界で1台のGT-R”なのだから!
内装色は計20パターンから選択でき、インテリア部品はドイツに空輸され、現地で熟練革職人が縫製と張り込みを行なう。
メーカーオプションのBOSEプレシジョン・サウンドシステムは注文時、店頭で計測用シートに座って耳の位置を確認し、それをもとにBOSE社がシートポジションに合わせた音質セッティングを実施。
また希望する場合は日産栃木工場の専用工房に行き、“俺のエゴイスト”のインテリアを選りすぐりの職人たちが組み上げていく様子を、ゴージャスなソファに座って「うむ」とかつぶやきながら眺めることもできる。
これはもう自動車趣味というか若旦那道楽の最終到達点といえるだろう! その他、機能パーツの超充実ぶりはもちろんいわずもがなだ。
(累計販売台数:22台)
■SUV:レクサス RX450h Fスポーツ(674万5000円)
レクサス RX450h Fスポーツ(674万5000円)
日本車におけるSUV最高値の座を見事ゲットしたのは、レクサスRX450hの「F SPORT」で、そのお値段674万円なり。これはアウディQ5 3.0 TFSIクワトロとほぼほぼ同額だ。
「F SPORT」というのはレクサススポーツの本拠地である富士スピードウェイから名付けられた称号で、LFAを頂点とする“F”のコンセプトを継承したスポーティバージョンということ。
具体的にはボディ前後に装着された「パフォーマンスダンパー」が、走行中に発生するボディのたわみや微振動を速やかに吸収。
クイックな切り返しでも安定した操縦安定性を発揮し、乗り心地と静粛性も向上させる。専用スポーツサスや電動スタビライザーも、通常のレクサスRXには装着されない専用装備だ。
そしてもちろん、F SPORT専用スピンドルグリル&フロントバンパーがこのクルマの個性というかオーラをより際立たせていることはいうまでもない。
ちなみにディーラーオプション11万5500円でシルバーのエアロパーツセット(フロントスポイラー&リアバンパースポイラー)があるが、これのデザインは好みが分かれるかも?
(累計販売台数:785台 ※編集部推計)
■コンパクト:トヨタ iQ GRMN スーパーチャージャー(355万円)
トヨタ iQ GRMN スーパーチャージャー(355万円)
アストンマーティン・シグネットの475万円という例外はあるが、コンパクトカーというのはたいてい100万円台か、せいぜい200万円台。
しかしiQ GRMNスーパーチャージャーは圧巻の355万円! ドッカーン! ……コイツはトヨタiQをスーパーチャージャーとクロスミッションで武装させたマイクロレーサー。開発責任者はトヨタ自動車モータースポーツ統括部の森和生氏だ。
1.3リッター直4に遠心式スーパーチャージャーをブチ込んで122ps/17.7kgmとし、トランスミッションはクロスレシオの6速MT。専用サスなどの味付けはトヨタ車両実験部の勝又義信氏が担当した。
エクステリアは一体感を重視したブリスターフェンダーとルーフスポイラーなどで、さすがはメーカーメイドな、後付け感のない上質なもの。
16インチホイールはエンケイ製の軽量専用品だ。でもってインテリアもほとんどすべてが専用部品で、ちなみにタコメーターはシフトチェンジを行なう際に回転数を確認できるよう、ステアリングで隠れることのない位置に搭載されている。
100台限定生産のため、商談申し込みはすでに終了。残念! ……中古で探すか?
(限定販売台数:100台)
■ステーションワゴン:スバル レガシィツーリングワゴン 2.0GT DITアイサイト プレミアムレザーパッケージ(380万1000円)
スバル レガシィツーリングワゴン 2.0GT DITアイサイト プレミアムレザーパッケージ(380万1000円)
ステーションワゴンの最高値となるのはスバルレガシィツーリングワゴン2.0GT DITアイサイトの「プレミアムレザーセレクション」。
GT-RエゴイストやレクサスのL-SELECTと比べればかわいいプライス(?)だが、富士重工としてはある意味異例の380万1000円。メルセデス・ベンツC180ステーションワゴンの419万円に迫る勢いの高価格だ。
「プレミアムレザーセレクション」のプレミアムたる所以であるレザーシートを見てみると、そこにあるのはブルーステッチ・パイピング入りの専用ブライトパールレザーシート。
アメリカ西海岸を思わせる明るい色使いで、とてもじゃないが群馬県の特産品とは思えぬおしゃれっぷりである。もちろんアクセスキー対応運転席シートポジションメモリー&フロントシートヒーター付きだ。
エクステリアにはハイラスター塗装(いわゆる金属調塗装)の18インチアルミホイールのほか、サテンメッキドアミラーがシルバー&クロムメッキドアハンドルが付いている。
ちなみにこれは2011年の東京モーターショーに参考出品したモデルを忠実に再現したものだ。
(累計販売台数:54台 ※編集部推計)
■軽自動車:ホンダ N-BOX+カスタム Gターボパッケージ 4WD(187万円)
ホンダ N-BOX+カスタム Gターボパッケージ 4WD(187万円)
ダイハツ・タント・カスタムRSの175万1000円というのもなかなかの強者だが、軽自動車の最高値モデルは現在のところホンダN-BOXプラス・カスタムGターボパッケージの4WD仕様。そのお値段、じつに187万円なり。
……ざっくりとした平均相場でいうと、走行2万km前後の2008年式BMW320i認定中古車とほぼ似たような金額じゃないですかって中古車と比較かよ。それにしても最近の軽自動車ってのはすごいですな!
で、そのお値段の根拠となっている各種装備は、まぁ4WDシステムがそれなりに値が張るのは当然として、ほかに「クルーズコントロール(照明付ステアリングスイッチ付)」と「パドルシフト」「ガーニッシュ付き本革巻きステアリング」。
ターボパッケージ専用ではなくLパッケージと共通ではあるものの、値が張りそうな装備といえばピアノブラック調インパネガーニッシュとシルバー塗装オーディオガーニッシュあたりか。あ、ちなみにGターボパッケージのフロントワイパーは車速連動バリアブル間欠になります。……軽自動車といえば「アルト47万円」とのイメージが強い……古すぎ!?
(限定販売台数:500台 ※編集部推計)
■ライトバン:トヨタ プロボックス CNG仕様(286万2200円)
トヨタ プロボックス CNG仕様(286万2200円)
商用自動車の最高値は、大型ダンプやトラックなどを含めると高過ぎてよくわからなくなるので、ここはひとつ「いわゆる商用ライトバン」に絞ってみましょう。
そのなかでの最高値は、トヨタのプロボックスバン(CNG)[圧縮天然ガス車]。
通常のプロボックスバンは(グレードにもよるが)だいたい130万円前後なわけですが、これはCNG車だけあってさすがの286万2200円。“プジョー208プレミアムより高いライトバン”ということですな。
1NZ-FEエンジンをベースにマルチポイントインジェクションなどを採用し、最高出力は92ps。
営業活動で使うことを考えるとガス欠というか「天然ガス欠」が心配ですが、2011年3月31日時点で全国に333箇所の天然ガス自動車スタンドがあるようです。安心です(たぶん)。
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